クルマの電動化が進むにつれて、以前では高級車にのみ装備されていた機能が
大衆車にまで普及し始めてきています。
 
その一つにEPBという機能がある。
 
EPB(Electric Parking Brake)とは電動パーキングブレーキのことで
従来、レバーなどを介してワイヤーによって操作されていた
パーキングブレーキ(サイドブレーキなどとも呼ばれる)を
モーターで電気的に自動で作動させる機構です。
 
トヨタの車両に関して言えば
クラウン、アルファード、ランドクルーザーから
C-HR、RAV4、カムリ、カローラ…
更にはルーミー、ライズなどのリーズナブルな車両にも
搭載されるまでに至っています。
 
そして、EPB搭載車にはほぼ全てに備わっているともいえる
オートブレーキホールドは信号待ちなどの停車時に
運転者の疲労軽減を助ける、非常に便利な機能の一つですね。
 
(写真右側:電動パーキングブレーキスイッチ)

 

 

 

そんな便利なEPBには稀に突発的な異常が発生することが報告されています。
 
EPB異常の原因と解決方法とは?
 
EPBの不具合とは、ブレーキ警告灯の点灯とともに
マルチインフォメーションディスプレイにEPB故障と表示されるものです。
 
ブレーキ警告灯には、赤色のモノと黄色のモノがありますが
今回の事例では、黄色のビックリマークが表示されます。
 
(写真:パーキングブレーキの警告灯)

 

 

 

マルチインフォメーションディスプレイに表示される
EPB故障の文字に、戸惑ってしまいそうになりますが
実際には故障しているワケではないようです。
 
EPBのスイッチを半上げ、若しくは半下げ操作をした際に
クルマが接点不良と感知して、断線やショートなどの異常だと
勘違いをしてしまうためだということです。
 
実車で確認をしたことがないので分かりませんが
恐らくその状態では、EPBの機能が正常に働かないことが考えられるため
問題を解決することが必要です。
 
EPBのスイッチをロック、アンロックと一度ずつ手動で操作することによって
問題は解消するとのことです。
 
もし、この操作で警告灯が消灯しない
或いは、インフォメーションディスプレイの故障表示が消えない場合は
EPBになんらかの故障が発生していることが考えられるため
整備工場に持ち込みましょう。
 
とはいえ、EPBの機能がその多くは
シフト連動による自動的なモノなので
手動操作することなど滅多にないかと思われますが
もし、スイッチの手動操作によって、このような異常が表示されたら
一度試してみていただきたいと思います。