今日のランチはあのお店に行こう。


何日も前から楽しみにしていた。

そのお店は土鍋ごはんが売りのようで、人気だから11時のオープンを目指して行った。


オープンしたての店内は、お客さんはまだ一組しかいなかった。

まだ昼休みには早いだろうから、余裕かもなんてウキウキしていたら、奥からお店の方が出てきて、


『今日は予約でいっぱいです』


なんですって…。←マジでショック!

11時を数分過ぎたばかりなのに、私はランチ難民になった。


どうしよう。ほかにお店を探さなきゃ。

近くにはお蕎麦屋さんがあるけれど、お蕎麦の気分じゃない。

その先にはベーグルサンドのお店があるけれど、パンの気分でもない。


パスタでもピザでもない。

私はごはんが食べたかったのだ。


店を決められず私はとりあえず車を走らせた。

その時、道中にファミレスがあることを思い出した。


まだお昼には少し早い時間にもかかわらず、ファミレスの駐車場はほぼ満車で、そういえばここのファミレスはいつの時間でも混んでいることを思い出した。


幸い奥の駐車場に停めることができ、やっと私のランチタイムがはじまった。


大好きなハンバーグランチ。もちろんライスで。

土鍋ごはんじゃないけれど、ごはんはごはんだ。


しみじみおいしさを味わっていると、ふいに言葉が浮かんだ。


『ちがう幸せ』


たしかに、最初に求めていたものとはちがうけれど、これはこれで幸せだと感じる。


『ぜったいにこれ』という、たったひとつのものもあるけれど、『こういうのもあるよ』という新しい可能性があることはステキだと思う。


それがランチでも、仕事でも、生き方でも、

『ちがう幸せ』が提案される瞬間はきっとあるんじゃないかな。


そのほうが人生ちょっと楽しい。



ふろむ・お腹いっぱいで、またちがう幸せかみしめharco