さて。

このブログの更新を終了しようと思います。
よくもまぁこれだけくだらない事を延々と続けてきたものだと、我ながらユカイに思います。
今まで、生存報告やら日々の日記、ハイパーよかった探し的につづってきたけど、さすが「自分晒し」ブログだっただけの事はあります。
振り返るだにどうでもいい話の数々(笑)

なんだろね。
未練が無い事は確かだ。
どみっさんとインプレッサwがいなくなった今、ここに書くことはモウ無い気がする。
からっぽになったビンをいくら振っても、牛乳は出てこない。

「元串焼屋」の東風も今月いっぱいで終わり。
牛がおいしくゴハンを食べる場所も無くなってしまう。

震災の後、大切だったものも、大好きだった景色も、たくさんあったけどたくさん無くなった。
たくさんのヒトと会ったけど、幾人かのヒトとはモウ会えない。
それでもなぜか牛は生きてしまってる。
どうして?理由はたぶん無い。
そう考えた時、旅の始まりを少しだけ思い出した気がする。
おかしいな。こんな事になるなんて。

あと何が残ってるだろ?

思い出すのは、関わったり、すれ違ってきたヒトたちの事です。
たくさんお世話になったり、名前も知らないままだったり、ほんの一瞬の事だったりしたヒトたちにお礼を言いたい。

十三浜白浜で牛と牛母に声をかけてくれたおばちゃんたち、元気にしてますかー?
名前も知らず探す事もできないけど、きっと生きててくれてるって信じてます。
あの穏やかな海に、また、行きますからね~。

そうだ、こないだ行ったC&EのUさま、お店でお声掛けいただいてありがとうございました!
そしてハガキまで!
びっくりしたけど嬉しかったです。
やっぱりハンドクリームはC&EのJojobaにかぎります♪

あのヒトも、あのときのヒトも、どうしてるかなぁ。
ありがとうって言いたくて、伝えたいけどむつかしい。

そしてこのブログ読んでくれたヒトたち、こんなばかばかしいブログでもささやかなつながりでした。
たぶんまた、何か書きたくなるんだと思う。
そしたら書くんだと思います。
どういう方法かはわからないけど。

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帯広郊外の河川敷。
WRCの、SSSを観戦するためにカッパを着て大雨に打たれながら豚丼食べて、ラリーカーを操る戦士たちが土砂降りにも負けずに走る姿に興奮して、最後まで観た。
シャトルバスに乗って、傘なんてもちろんささないでカッパのフードをしっかり被ったまま、インプレッサwを停めてある幕別の駐車場に戻った。

足元は一面の草原。
一面に雑草が生えた広大な敷地は雨でズブズブになってた。
広すぎて、しかも暗くなって、感だけを頼りにインプレッサwを停めた方向へ歩きだした。

どこだっけ、確かこのあたり・・・?

街灯の明かりにかすかに照らされる、たくさんの車。
その中にインプレッサwはいた。
濃紺のボディにたくさんの水滴をまとって。
牛の視界の中で、だけどインプレッサwのほうが牛を見つけてくれたみたいだった。
なんだかうれしくなって、ズブズブの地面に足をとられながら走りだした。

「ただいまー!楽しかったよー!!」

ドアを開けて、カッパを脱ぎつつ急いでシートに収まった。
エンジンを始動させて、靴を履き替え濡れたカッパをたたみながらしばらくすると、インプレッサwのエアコンが優しく温風を吹き出す。
冷え切った体が、少しずつ温まる。

大丈夫。
たくさんの景色を見よう。心を揺らそう。
どこへ行こうと、何をしようと、インプレッサwが牛を待っていてくれて、雨も風も強い日差しからも守ってくれる。
そして家まで、送り届けてくれるんだ。
それはただの依存ではなく、牛自身の意志であり力だったはず。
そうし続けるための、インプレッサwは大切な依り代のようなもの。

あの日暗闇の中に佇んでいた姿を、いつも思い出す。
今はモウ居ないインプレッサwを思い出して、ちょっと切なくなって、それでもモウ少し、走って行けるだろうか。

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このブログはしばらく残しておきます。
必要に応じて更新することがあるかもしれません。
牛はしばらく牛舎に引きこもります。
そのうち、気づかれないようにひっそりと脱柵しようかな(笑)

ありがとうございました。

インプレッサwの純正ステアリング、平成8年のこのグレードはNARDIでした。

Dsc_0532

まだエアバッグシステムがオプションの頃。
いざという時の保険には必要なものとは思うけど、当時、エアバッグの誤作動や展開後の扱いについていろいろと思うところがあったためにエアバッグはつけませんでした。

今時の車にはない、細身の握り具合。
このステアリングの太さと方向指示器レバーまでの距離(これに慣れてしまったのもあるけど)、これが私の手にぴったりフィットだったんです。
革の質感。内側の縫い目がかすかに感じられる感触。
左手はシフトノブを掴むことが多い反面、いつも右手が添えられているので右側だけ擦り切れてボロボロ。

Dsc_0524

解けた縫い目を直してあげようと思ってたけど、そのままだったな。

当初、インプレッサwを手放すにあたって、いつも使っていたキー以外は何も残さないつもりでした。
もしかしたら、この後もどこかで走るかもしれない。
それなら今のままの姿で送り出してやりたい。どうでもいいような中古パーツに交換してみっともない姿にはしたくない。
それでも、お別れまであと2週間ほどという日。

あいかわらず私はインプレッサwのことばかり考えていました。
新しい相棒を迎えることはごく一部の身近な人にしか伝えてなかったけど、やっぱり言われたのでした。

「新しい車買うんでしょ?そのわりに全然嬉しくなさそうだね。」

うん。
車買い換えるって、うれしいことだった気もするけど。
なんか呆然としちゃって。

そう答えながら、友人たちが車を乗り換えたときの事をあれこれ考えてました。
「飽きたから」
「本当はこの車が欲しかった」
「事故で廃車になって仕方なく」
「コスト考えたら新車のほうが」
「古すぎて自分の手に負えない」
それぞれの理由があって、残念そうだったり晴れ晴れとしていたり潔かったり。
どれもその人それぞれの車との接し方。
私だって潔く新しい車を迎えたい。のに。

不安だった。
16年もの時間をかけて身についた車両感覚。運転の癖。
いろんな想いが染み付いた、記憶の形ともいえるこの車が手元からなくなることで、自分がなにかバランスをくずして立っていられなくなるんじゃないかという恐怖感が、心の奥底に分厚くべったりと沈んでいて・・・どんだけ依存してんの?おかしいでしょ!と思えるほどに。

確かにね。
いろんな事があったのは確かだ。
全部を知ってるのは誰一人いない。この車だけ。
ぼんやりとキーをもてあそんでいたら、ふとある車のキーの画像が記憶の奥底から浮かんできた。
横向きに置かれたその銀色のキーの画像、一緒に持ち主の言葉も。

そうだった。
こんな思いをするのは私だけじゃないよね。
しばらくたって、この車を思い起こす時に、やっぱり私もあんなふうにキーを見つめるのかな。
私、イグニッションオンの感覚をキーで思い出すんだろうか。
このキーで、私とインプレッサwの記憶を繋いでいられるだろうか。
イグニッション?
あ・・・違う。たぶんこのままじゃダメだ。
あと10日?!間に合うだろうか。

数日後。
私はやっぱり途方に暮れてました。
この車のNARDIがとても手に馴染んで気にいってたから、自分でステアリングの交換したことなかったんです。
作業についてはちょっと調べればある程度の事はわかる。
Google先生に聞いて見つけてもらった情報によれば、この世代のインプレッサwについてるNARDIはなぜかMOMO仕様になってて、新しくつけるステアリングがNARDIタイプだとしたらボスを用意しなくちゃいけない。
作業としては、ホーンボタンとカバーをはずしてセンターナットをはずせばいい。
外す時に、完全にナットを外すんじゃなくて緩めておいた状態でステアリングを引き抜かないと怪我につながる事もある。

中古の適当なステアリングはオークションにも出てるけど、あまりに概観を損ねてしまうのは嫌だし、即決でもしない限り時間が無い。
ようし、こうなったら力技だ。

「Google先生!私、どうしたらいい?」
「お金かかってもいいならこのあたりの店はどうだい。」

結果、同世代のインプレッサのグレード違いと思われる車両の中古ステアリングをなんとか入手。
これならポン付けできる、かもしれない。はず。たぶん。

一番の問題。工具を持ってない。
買ってしまおうか。手持ちのソケットレンチじゃ合わないし、エクステンションは?
だけど、ホントにできるのかな。
やってみればいい事はわかってる。
作業始めた後にトラブったらどうしよう。
ホーンの線切っちゃったらどうしよう。
締め付けトルクはどうしよう。
なんだか情けないくらいにヘコんでて、自力で作業を始める気になれない。
ホントにつくかもわからない中古ステアリングを持ち込みで交換してくれるとこってあるのかな。
いくら掛かるんだろう。だったらやっぱり自分でやったほうが。

工具、工具、こうぐこうぐこうぐこうぐこーぐ・・・。

「こんにちはー。遊びに来ましたー。」

訪れたのはファンライドガレージでした。
ちょうど休憩してた須藤さんと世間話。
あれこれ話した後に、思いきって切り出してみた。

「実はかくかくしかじかで、でも工具が無いし、自分でやったことなくて・・・」

いつも忙しく仕事してる須藤さん、ドアを開けたときに休憩中じゃなくて仕事してたら言い出せなかったかも。
工具って大切なものだし、貸してほしいって言い出すにも悪い気がするし。
そもそもバイクやさんに車のステアリング交換してくれって言うのも何だか。

そんな気持ちをよそに、彼はインプレッサwを見て作業をはじめてくれました。
「車のステアリング交換なんて今やんないもんねー、懐かしいな~!」とかなんとか言いながら。

が、センターナットをゆるめてステアリングを引っ張っても、はずれない!
ステアリング自体がたわむほどかなりの力をかけても、揺すってみてもびくともしない!
こ、このヒトの力ではずせないものを、どうやって私がはずせるだろうか。いや、はずせないに違いないのだ!反語。

「ネットで見てたら『女の子には厳しいかも』って書いてあったから私には無理だなぁって思って。だって女の子だし。」
「これプーラー使わないとダメなのかもね。うちにあるので合うかな?」

須藤さんが使ってる工具の数々。
よく引き出しを覗き込んではうっとりして見てたっけ。
だからここに来ちゃったんだ。
そこから取り出され、かちゃかちゃと鳴る手のひらの中のプーラー。
だけど、どうやらひっぱる方のボルトのピッチが合わないっぽい。

「この穴に合うネジ2本、買ってきてくれたらできるよ。ピッチがこれで径はコレで、長さはこのくらいのやつ。あそこのダイ○ン行けば1本売りしてるから。」

書いてもらったメモを握り締めて、インプレッサwに飛び乗った。
あはは、懐かしい!
昔もこうしておつかいに行ったっけ。
パーツの受け取りや買い物、お昼ごはんの買出しとか。

その後。
プーラーをしっかりかませてソケットレンチにつながれたラチェットがキリキリとナットをゆるめていく様をじっと見守っていたら、ばきん!と音がしてステアリングが抜けはじめました。
こんな硬いの自分では絶対無理だった・・・(汗)

ステアリングそのものが思ったより軟くて歪むのは、事故の時に人体へのダメージを軽減するためかもしれない。
だから、しっかり固定してあるステアリングを外すためには力任せじゃダメで、プーラーつかって根元部分に力を加えないといけないのかも。
作業時の事故もそれで防げる。そう考えると合点がいく。

Dsc_0615_2

私の右手。
今でもこのNARDIに触れると、あのインプレッサwの感覚がよみがえってきます。
NA1.8リッターの底力、窓から吹き込む風が顔に当たる感覚、ある速度からドアミラーあたりで鳴り始める音までも(笑)

私の体に染み付いてるのは、イグニッションオンの瞬間だけじゃない。
ずっとずっと握り続けてたこのステアリングから伝わってくるもの。
シートもペダルも大切だったけど、直接手に触れる、何より大事なインターフェース。
使い続けることはできなくても、このステアリングに触れれば壊れちゃった私の記憶を取り出すのに、きっと役立ってくれる。

かわりに、中古だけどちゃんと「SUBARU」の刻印が入った純正革巻きステアリング(ホーンボタンが無かったのが残念・・・でも高かったのよ)をつけてもらって、ほんの少し違うけどインプレッサwはインプレッサwのまま。

須藤さん、ありがとうございました。
なんか全部やってもらっちゃって。
でも帰り道、車やらバイクやらヒコウキやらを通してずいぶん沢山の人と出会ったなあと、インプレッサwに乗り始めた頃の私の人付き合いの範囲の狭さを考えたらずいぶん変わったなぁと。
たくさんの人にお世話になって、たくさん助けてもらってるんだなぁとなんかちょっと涙にじんできちゃってモウ涙腺のバカ。

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旅に出て、牛乳とかサイダーとか変わりドリンク飲むたびにこのホーンボタンと一緒に記念撮影してたのも良い思い出。

そういうの全部、いつも忘れないように残しておこう。

自分自身との別れのようなもの。
もしくは、手を、足を、切り落とされたとしたらこんな気持ちになるだろうか。

Imp_01

違う。
自分で切り落とした。
まだ動く手足を切り落とそうと自分で決めた。

Imp_02

まだ旅に出るヨロコビもわからなかった頃に出会ったインプレッサw。
おぼつかない運転をインプレッサwがフォローしてくれた。

たくさん走ったっけ。ちょっとずつ運転もうまくなった。
友達とバカ笑いしたり、真剣に話したり、怯えながら山道を進んだり、歌を歌っておいしいものを食べて、流れる景色の美しさに感動して。嵐の中を進む時も。

Imp_03

私の上に降るこの雨はずっと止まないのだと、明日なんて来ないと絶望して一人ぼっちだったときも、私はインプレッサwと一緒だった。
どこへも行けずに途方に暮れても、ただあの車だけが、無条件に私の居場所を提供してくれた。
誰も居ない海辺、山奥の夜のパーキング、長い旅の途中に、一晩中雨風から守ってくれた。

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「車はただのモノであって消耗品」・・・そのとおり。
それでも私が自分自身の存在を許して受け入れようとするために重要で、それなくしてはうまくできなかった。
服を着替える事はできる。でも、自分の体は脱ぎ捨てられない。
唯一無二の相棒。
だけど他の誰にも理解されなくても仕方ない。

Imp_05

ここ数年、インプレッサwのオイル漏れは激しくなる一方だった。
はじめはパーキングにオイル染みもなかったからそれほど気にしなかった。
だけど、違った。
エキゾーストの上に垂れたオイルが白煙を上げるようになって、それが次第に多くなるにつれて認めたくない別れが脳裏をかすめるようになった。
エンジンもミッションもオーバーホールして、サスペンションも変えたらまだ走れる?
いや、燃料ポンプも。ハブも。後輪のドラムブレーキのブレーキシューはいつ変えたっけ?
エキゾーストの腐食はあとどの程度もつだろう。
そこかしこで錆を噴き、樹脂は割れ、ゴムは弾性を失い、革は縮んで擦り切れている。
きしむドアはどうしたらいいだろうか。
苦悩して諦めては考え直した。
無力感。後ろめたい気持ち。

Imp_07

別れが決定的になっても、実感なんてわかなかった。
きれいサッパリお別れ!なんてできるはずなかった。
一途に愛する他、私にできることなんてあったっけか?

そして最後のミッション。

それはマカオから来た知人夫妻を松島周遊観光に連れて行く、というものだった。
友人を介して知り合った、6年前にマカオを訪れた時にお世話になったヒトを、こんどは私とインプレッサwがガイドする。

Matsushima

彼らが網膜に映す景色を記憶に焼き付けるお手伝い。
そして私も同じように、インプレッサwを。

三陸道の、仙台港あたりから見る景色はなかなかに広い。
幾重にも重なるジャンクションをくぐりぬけて。

Umine_2

ジャダーを気にしてそっとクラッチをつなぐ。
NAだし、燃費を気にするよりもトルクを最大限に活用したくて常に低めのギアで走る癖がついちゃってる。
シフトダウンするときに、右足のかかとが少しだけあおるアクセルの距離。
ふぉん、ふぉーんという音、エンジンブレーキの効き具合は感覚に染み込んでるけど、同乗者には少し不自然かもしれない。だから私の運転は乱暴だって言われるんだ(汗)
左手が掴むシフトノブはピロボールと化した私の手のひらと接続される。
右手が掴むステアリングは私の視線の行く先に同期する。
シートから伝わる振動、鼓膜を刺激するエンジンの音、視覚に流れる情報は脊髄を通って両手足を動かす。
当たり前のルートの、何の変哲もない曲がり角を行くのが楽しくて、空が晴れてたらなおさら口角が上がる。
早く走るだけが車の楽しさじゃないのだと、それを実感できている事それ自体がうれしいんだ!

そして後方視認性の良さは、帰り際、新幹線の時間を気にして先を急いでいたら、唐突に現れた白と黒の車にもすぐに気づかせてくれた!さすがインプレッサw(笑)

Imp_08

こんなにも愛しく思える車を、いったいどれだけのヒトが持ってるだろうか。
どれだけのヒトが、一台の車をこんなに愛せるだろうか。
きっと私は誰よりも幸せなんだ。

別れの前日は、昔よく一緒に旅に行ったK子が来てくれた。
久しぶりの彼女と半日、車の中で話した。
車中泊の思い出、ふざけて撮った写真、旅先で話したこと、食べたもの、共に見た三陸沿いのあれこれがどうなっているか。
お互いの近況も、家族の事も、どうでもいい事も。

Imp_09 

彼女を送って行った後も、どうしても帰る気になれなくてずっと走ってた。
夜もだいぶ更けてきて、なんだか妙に疲れているのを不思議に思った。
ふと、今日は12時間、ずっとインプレッサwの中で過ごしてると気づいた。

Imp_10

たかが車を手放すだけで何してんだろ。
ただの消耗品。
古くなって塗装もヤレて、あちこちに錆が浮いてオイルダダ漏れでミッションも逝ったポンコツだよ?
次の瞬間、最近見た映画のセリフがいくつもあふれてきた。

「頭を持っていった・・・あの・・・手を」
「トラの目に映っているのはおまえ自身の心だ」
「真心を尽くすということは辛いことよ。孤独になってしまう。」
「オレ、やばいみたいだ。」

唐突に泣けてきて、バカみたいにしゃくりあげて泣いた。
だってさ?
何にも誰にも頼らずに自分の力だけで全てをなんとかしなきゃいけないと思っていたあの頃からずっと、ずーーーーーっと、私の手が掴んでたのはこの車のステアリングだったんだよ?
だったら、手を離すんじゃなくて自分の手を切り落とさなきゃ別れられないじゃないか。
他に何を掴めるっていうの?何か間違ってるの?わかんないよ。

バカみたいなんじゃなくてバカなんだな。
つける薬も飲む薬も無いってやつ?
不治の病だっていうなら、余生をどう過ごそうか。
そう思って、帰路についた。
道中、どうしてだかとても穏やかな気持ちだった。

これからどこへ行こうと大丈夫。
知らないヒトの手に渡っても、海を渡ることになっても、もしかしたらパーツ取りにされてバラバラにされたとしても。
息も絶え絶えに、オイルは容赦なく漏れて流れるだろう。
たけど、たくさんの夜、潮を浴びる海辺、豪雨、雷雨も震災で割れたアスファルトすら走り抜けてきた。
たくさんの道を走っていろんなヒトと出会ってきた。
いくつものSSとおだやかなリエゾン、何度も繰り返すラリーみたいに。
だから大丈夫。
たった1つのパーツになろうとも。
アンタならどこまでだって走っていくに違いない。
そうだ、海外に輸出されるっていい考えかもね?
日本よりも広い広い大地に行くとしたら今度こそ、どこまでもどこまでもどこまでも走っていけるもの。
いっそユーラシア大陸の端から端まで・・・それともアフリカの大地を駆け抜けられたらいいのに!
廃車になって金属片と化して溶かされるその日まで。
きっとそこが永遠のパルクフェルメだ。

だけどさ、もし、もしもだよ?
ウチの近所を通りかかることがあるとしたら。
リチャードパーカーみたいに振り返らずに行くとしたら、やっぱり私も寂しくて泣いちゃうんだろうな。

大丈夫。

大丈夫。

Imp_11

夜空には六連星が、光ってる。

心を解放しすぎると痛い目に遭う。
微妙なさじ加減を守ってみても不器用ップリが発揮されるばっかりだし、それ以上に現実は容赦ない。
ソナー手が耳を傷めるみたいな事にはなりたくないけど、耳鳴りにすらコードを聴いてしまうこの癖をなんとかしないとどうにもならない。
過剰適応ってつまり全然適応してないんだよ?自分自身よ。

だから、優しく心にふれてくれる物語をたくさん浴びるために時間を費やそうと思ってる。
さっぱりうまくいかないけど、ね(苦笑)

DVD。
前よりは観るようになったとはいえ、レンタルしてもなかなか時間が割けないのは相変わらず。
延滞しないように見るのが精一杯だけどちょっとずつ。

■プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)
程度は違っても、秘書業務、営業事務、総務事務とかって、「自分がどこまでやろうと思うか」と「そこまでやろうと思える相手か」ってとこじゃん?
ふてくされた顔して書類を右から左に移動するだけでオワリにするならそれまでだよね。
ああスミマセン、牛がやりすぎるんですよねハイ。
だって毎日つまんない仕事するの嫌だもん。
とかなんとかはおいといて、牛も少しはファッションに気を・・・むにゃむにゃ(笑)

■愛は霧のかなたに(GORILLAS IN THE MIST)
これもようやく観ましたよ。
邦題って「?」な事が多いけど、なるほど言われたとおりコレも「?」だなぁ。
どんなだろ、って気軽に観たわりにテーマがとても重くて最後もショッキングだし、観てからずーっと引きずってる。
ゴリラが絶滅の危機に瀕している事実もそうなのだけど。
孤立無援の中で大切なものを失うとヒトはよりいっそう固執するし盲目的になりがち。
同じ立場で同じ場所で同じ思いを共有してくれるヒトの存在って大切なのだけど、同じ価値観を持つってとても困難。
そして、「頭をもっていった・・・あの手を」と言って泣き崩れるダイアンの、このセリフが胸に突き刺さって忘れられない。

本。
あいかわらず読み続けの山田詠美&川上弘美読み残しシリーズ。
ずっと読めなかったんだもん。そりゃオトナ買いもしますよ。
列挙してるヒマがあったら次の読みます。

映画。
字幕版、最終日にモウだめかと思ってたけど駆け込みで観た。
■ライフ オブ パイ
なんというか、あいかわらず感情移入しすぎで、最初っから最後までずーっと緊張し続けてものすごーく疲れた。
映像が綺麗だし、とてもいい映画なのだけどね。モウぐったりでした。
トラとの別れを語る言葉に心当たりがあって、そして主人公が最後に語る二つ目の話がとても胸に染みて・・・とにかく、牛にとって示唆に富む話だった。

ところで。
ゆうべ話には出さなかったけど。

「Lay your hands on me,Baby
君が目にした虚ろなリアル
心の叫び胸に隠したまま
それは今朝の新聞のできごと」
(虚ろなリアル ~Lay your hands on me, baby~/PEARL)

やっぱりこの歌を歌ってた。
牛は昨日と明日を繋いでいく事しかできなくて、ただ必死にそれをやってるだけなんだけどね。

見送るばっかりだ。

震災の後、大切な移動手段となっていてくれた牛のバイク。
去年はなかなか走りに行くことができず、すっかり放置状態でした。

今や稀少なバイクなのだし、このまま腐らせてはいけない!と思ってはいましたが、なんだかんだで気づいたら車検の時期。

もちろんFunrideGarageにお世話になりました。
半年ほど放置してしまったせいであれこれ大変な事になってたようで、今回もずいぶんお手数をおかけしてしまった様子。

忙しかったり消耗パーツを手配していただいたりで、結局一冬ずっとFrGで預かってもらってました。
で、ようやく帰ってきた。

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近海スズキの握り。
回転寿司とはいえ、もっちりとした歯ごたえにほのかな甘みが感じられてとてもおいしくて・・・

違った。
これじゃなかった。
こっちだ。

Dsc_0502

おかえり~!
久しぶりに見たらやっぱり男前で軽く感動しちゃったよ!
ああやっぱりかっこいい!いやんモウ!
このヒトにして良かった!

・・・須藤さんじゃなくてKATANAがね。
いや大丈夫、須藤さんもナイスガイだから。

整備内容をくわしく説明してもらってから、お支払いその他のために家にあがってもらって、牛母を交えて世間話なんかもしたんですが。
須藤さんが「飛行機怖い、高いとこ怖い」って言うので、「バイクでとんじゃうヒトが何言ってんですか!バイクはとんじゃったらあとは落ちるだけじゃん!」って言ったら・・・

「だってバイクは開ければ前に行くもん。」

・・・なんていうか、まったく同意はできないけど一応言いたい事はわかるコメントに牛は大ウケだったのでした(笑)
須藤さん、貴重なお時間をありがとうございました~!
またお茶飲みに来てくださいね~(^_^)ノシ

まだバイクに乗るには寒いし、融雪剤で真っ白なアスファルトを走るのは怖いので、もうしばらく実家のガレージの奥で春を待つ事になります。
その前に、任意保険中断してたからそれも手続きしなくちゃだ。