【レビュー】クルトン
▼ただただ黙々と・・・クルトン地獄▼
名作ゲームの中の傑作パズルの中の最高峰!
敷き詰められた数字の書かれたキューブを回転させることにより、4つ同じ数字を並べて正方形を作り、消していくパズルゲーム。
6月18日にPSNより、PS3版とPSP版が同時配信されている。
パズルゲームにストーリーは必要ないものだが、このゲームにはストーリーが存在する。
伏線やどんでん返しなどは全くないが、温もりのあるストーリーに、コミカルなキャラクターがドタバタ劇を繰り広げることによって、ほかのパズルゲームにはない独特な世界観を演出している。
ストーリーは天才美少年の青山チョコと赤坂先輩が「クルトン・キューブ」の研究をしていたところ、不慮の事故により赤坂先輩は猿になってしまう。赤坂先輩を助けるためにチョコはキューブの研究に取り掛かるというもの。
キャラクターを2.5人に絞ったことにより、キャラクターが立っている。
腹黒いチョコや、終始サルの姿でボケ続けている赤坂先輩(サル)の繰り広げるドタバタ劇は、見ているだけでも結構面白い。
声優を務める櫻井さんと城さんの演技力の相乗効果もあり、ストーリー面はパズルゲームにしては最高峰。
グラフィックは非常に良い。
パズルゲームなのでグラフィックが美しい必要はないが、統一された世界観とデザイナーの篠崎香織さんの手がけるキャラクターが核融合。ウットウしくなく、且つ動きがあり、プレイをしていない第3者が見ても楽しめるデザインになった。
ボタンを入力する度にチョコや赤坂先輩が細々動くのは、少し邪魔に思う人もいるかもしれないが、個人的には全く問題なく、むしろコミカルで面白く見えた。
音楽は、単調になりがちなパズルゲームのなかでは、重厚感があり良い出来だった。また、重厚感と同時にパズルゲームの音楽に必要なリズム感とテンポの良さもしっかりと守られており、音楽のクオリティはかなり高い。
ただ、曲数をもう少しだけ増やしてくれると、さらにボリュームが増してよかったように思える。
操作性に関しては、まったく問題なく、非常に操作しやすい。
システム周りは王道を貫いており、無駄な演出もなくシンプルで便利。
オリジナリティーは抜群。
”落ちものパズル”に偏りがちなパズルゲームの中で、まったく新しいジャンルのパズルを切り開いたような感じのするゲーム。
実際にゲーム自体は、ファミコンでも発売できそうな単純なものだが、古さは全く感じない。
パズルゲームの中では、最もシンプルなルールを持つゲームの部類に入るほどルールが簡単。そのため、プレイ開始後すぐにコツをつかむことが出来、運要素もある。しかし、これほど簡単なルールなのに奥深く、様々な高等テクニックも存在。やりこみできる。
かなり満足のいく作品。
ただ、ゲームモードの少なさは、少し不満が残った。
ゲームモードは、ゲームオーバーになるまで永遠続く「エンドレスモード」と、制限時間内での得点を競う「タイムアタックモード」。パズルを解く「パズルモード」の3種類のみ。
CPUとの対戦モードや、2人プレイにも対応してほしかった。
また、「パズルモード」以外、ゲームに明確な目標が定められておらず、パズルモードの問題数も少なめ。CPUとの対戦で、ボスを撃破していくなどの、わかりやすくモチベーションの下がらないゲームモードが欲しかった。
とはいうのもの、完成度は非常に高い。
PSP版。PS3版どちらも1000円だが、その価格設定には大満足。ゲームの中身は1800円。もしパッケージにしたら3000円でも全く問題ない、かなりの完成度を誇る。
独特な絵柄や、ひとを選ぶパズルゲームというジャンルから、万人にお勧めはできないが、少しでも気になったら後悔するまえに買ったほうがいい。
ゲーム自体は簡単なので、老若男女問わずプレイしてもらいたい傑作パズル。
評価 .
ストーリー:≪9≫
グラフィック:≪8≫
音楽:≪8≫
操作性:≪9≫
オリジナリティ:≪10≫
満足度:≪10≫
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
総合:≪9≫
















