【レビュー】勇者30
▼30秒の勝負▼
「???」の中身は購入してからのお楽しみに。
マーベラスエンターテイメントからPSP向けに発売された「勇者30」。
基本的に4つのゲームから構成されていて、それぞれが30秒以内にクリアーしなければならない、無茶な条件の中のプレイとなっおり、女神様にお金を払って時間を引き延ばしもらい、その限られた時間でヤリクリをするのがこのゲームの芯になっている。
このゲームは、製作プロデューサー曰く「メイドインワリオ」の手軽さで「勇者のくせになまいきだ」のユーザー層を狙った作品に仕上げたそうで、発言どおり、しっかりその作品に影響を受けた形に仕上がっている。
この作品は、ゲーム性こそ全く違っているものの、その作品の持つ雰囲気と世界観は、かなり「勇者のくせになまいきだ」に似せたテイストになっている。なので今回はゲーム性や操作性などを除いて、「勇者のくせに~」と比較するのが分かり易いと考え、たびたび比較することがあるが、どちらも全く異なった魅力を持った作品であることは先に断っておきたい。
「勇者30」は「勇者のくせになまいきだ」に比べ、ストーリーに力を入れている。
「勇者30」の中に入っている、「勇者30」「魔王30」「王女30」「騎士30」は時系列が一直線になっており、ゲーム性こそは違うものの独立したゲームではなく、シナリオで繋がっている。
しかし、その肝心なシナリオは”キャラクター説明”。”ゲーム説明”。”ギャグ”。”ストーリ”など、さまざまな要素を詰め込んだため、ダラダラしがちで、どれを取っても中途半端になってしまった印象を受ける。
もっと、それぞれを深く掘り下げれば、非常に面白くなったと思うので残念である。
特に、このテイストのゲームの生命線である”ギャグ”に関しては、たびたび笑いすぎて呼吸困難になりがちな「勇者のくせになまいきだ」にくらべ2ランク下で、クスリと笑えるところは多々あるが、それ以上の笑を誘わない。
”ギャグ”に関しては、もう少し磨き上げたものを入れて欲しかった。
グラフィックは、スーファミ時代のテイストを守っており、オープニングの無意味な回転拡大縮小でニヤリ。
3Dポリゴンを一切使わずに、ドット絵で構成された世界観は統一感があり秀逸。時代遅れのグラフィックを、一周させて新しさに変えている。
音楽は驚くほどに素晴らしく、かなり驚かされた。
センスのよさもさることながら、胸が躍る戦闘音楽や、哀愁漂うゲームオーバー音まで、全ての音楽が素晴らしい出来。
操作性は、「勇者30」「魔王30」「王女30」「騎士30」全て操作は違うが、操作感は良い。
もともと、難しい操作を必要としないおかげで、操作がわかりやすい。
また、ロード時間が全く無いというのも、かなり嬉しい仕様。
システム全般、全くストレスのかからない仕様になっており、時間にシビアなこのゲームの魅了を底上げしている。
「勇者30」「魔王30」「王女30」「騎士30」全てのゲームでオリジナリティを発揮しており、時間に縛られたゲーム性は、なかなか味わえない楽しさ。
たとえるならば、モンハンで弱ったリオレウスを追い詰めて、でも残り5分の状態を常に楽しむというもの。時間に縛られる緊張感がゲームにメリハリが付いている。
しかしながら、飽きやすいのも事実。ゲームは必ずクリアー出来るように仕上げてあり、攻略の説明があるため難易度は低めで自由度は無い。テクニックのみがゲーム性に直結しているため、ゲームに奥深さがなく2周目の際テンションは上がらない。
しかしながら、ここまで目まぐるしくマップが変わると、”飽き”の前に”ゲームクリアー”が来る。そこが救い。
このゲームに搭載されているゲームは全部で4本だが、残り2つ「???」が存在する。ネタバレの無いように説明すると、それらはよくある”特典”ではなく、列記としたゲーム。それらもまた、面白い。
このゲームは4人プレイまで対応しており、その協力プレイもかなり白熱する。
マップによってはシングルプレイ以上に盛り上がり、時間を巻き戻すのにお金がかかるため、だれがお金を払うかでガチ喧嘩に発展する。モンハンで言うところの、誰の大タル爆弾Gを使うかでもめるところ。
難易度は選択できるものの、全体的に低め。何度か試行錯誤しているうちに正解を見つけ、また正解が見つからなくてもゴリ押しで進める局面も多々あるため、必ずクリアーできる。
不満点も残るが、おおむね満足した作品。総プレイ時間は短めだが、価格も4200円と安めに設定してあるため、それを配慮すると満足のいくボリューム。
友達と一緒にプレイすると更に盛り上がる。
難易度が低めのためゲーマー向けとは言いにくいが、ゲーマーでも楽しめる使用になっている。
本命はゲーム好きの中高生であり、ぜひ友達と一緒に手にして欲しい一品。
評価 .
ストーリー:≪4≫
グラフィック:≪7≫
音楽:≪9≫
操作性:≪8≫
オリジナリティ:≪7≫
満足度:≪7≫
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
総合:≪7≫














