【レビュー】ディシディア ファイナルファンタジー
▼ディシディア ファイナルファンタジー・レビュー▼
この難しさは未開拓な難しさ!
ファイナルファンタジー20周年記念として販売される今作「ディシディアファイナルファンタジー」は、スタイリッシュなアクションゲームに仕上がっている。
数多くいるキャラクターごとに作られたシナリオの量は膨大かつ繊細で、本来出会うはずのない、シリーズを超えたキャラクターたちが繰り出す会話は新鮮そのもの。
ファンにはたまらない要素も盛り込まれている。
ストーリーは秀逸で、どのFFにも引けをとられないクオリティに仕上がっている。
外伝という位置づけで、本家を壊さないための配慮か少々控えめなストーリーにはなっているものの、ストーリー自体は面白い。
1キャラクターごとに1つのストーリーが組み込まれており、ボリュームは満点。
本来絡むはずのないキャラクター同士の会話は、聞いているだけで新鮮で、声優陣の熱演もすばらしい。
グラフィックに関しては、おそらくクライシスコアFF7よりもレベルが低下している。
恐らく2つの理由があり、ひとつはクライシスコアFF7よりも、早い動きの要求されるアクションゲームであるがゆえに、ポリゴン数が多く組めないのが1点としてあげられる。
もう1点は、膨大なキャラクター数に裂ける1あたりのテクスチャー量が少なく、近くから見るとテクスチャーが引き伸ばされたように見え、にじんだように見えてしまう。
どちらもPSPという、携帯機の制限によるもので妥協せざる負えなかったのかもしれないが、結構気になる。
だが、なによりも気になったのは、多用されている”パイプ”製の壁の表現で、専門的な視点から見れば、ノーマルマップの使用が困難なPSPというハードで、パイプを表現するのは無謀とも思える。
そこで、テクスチャーを1枚のポリゴンに貼り付けるという初代PSのような表現をしているが、これでは目の肥えたこの時代のユーザーにとっては安っぽく見えてしまう。
せめて企画の段階で、これを察知して壁をパイプからレンガに代えるなど、いくらでも表現のしかたはあったと思うが・・・”グラフィックのスクエニ”の二つ名を持つメーカーとして少々残念な点が見受けられた。
とは言うものの、オープニングのCGムービーは流石といえる。
文句がないというより、それを凌駕するほどの驚くほどのセンスを見せている。
音楽に関しては満点。まったく問題がない。
迫力と奥行きのある音楽。壮大で繊細な音楽と、スチュエーションよってさまざまな演出があり、すばらしい。
このクオリティなら、思わずサウンドトラックを購入したくなるどの出来だ。
操作性には疑問がのこる。
メニュー画面や、コマンド画面では十字キーを使うのにもかかわらず、戦闘ではアナログパットを使用する。この使い分けで、ボタンを持ち替えるのは結構わずらわしい。
戦闘中のコマンドも複雑な操作方法で、操作性に問題があるとまでは言わないが、親切なつくりではない。
戦闘は基本的に、スピーディーなアクションゲームだが、スピーディーなあまり少々安っぽく感じる点もある。
戦闘に入る前は、コマンドによる”チェス”のようなシュミレーションが用意されており、それにより戦略性は上がっている。
ゲーム自体にオリジナリティあふれるわけではないが、キャラクター性がそれをカバーする形になっている。
シリーズのファン向けのファンサービスは面白いほど用意されており、ファンは買い。
あまりにも要素を詰め込んだために、相当ややこしいゲームシステムになってはいるため、嘘でも入り口が広いとは言えないが、システムさえ把握できれば万人ウケするタイトル。
ボリュームは相当あるので、これ1本で冬を乗り切ることも恐らく可能。
評価 .
ストーリー:≪10≫
グラフィック:≪7≫
音楽:≪10≫
操作性:≪7≫
オリジナリティ:≪7≫
満足度:≪8≫
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
総合:≪8≫
















