【レビュー】侍道3
- 侍道3
- 凄い自由度フリ~ダム。親父に匹敵するほどフリ~ダム。
日本人の日本人による日本人のためのソフト。
PS3とプラットフォームを変えての発売となった今作は、グラフィックには相当力を入れているのが分かるが、残念ながら海外のいわゆる洋ゲーの技術力と比べるとどうしても劣ってしまう。
しかしながら丁寧に作りこまれている世界観とキャラクター性がそれを補う形となり、独特の空気感を生み出している。
今回の売りとなっている「自由度の高さ」は申し分なく。日本人好みの絞られたストーリーに大きなゆとりを持たせた形になっており、日本人好みの出来となっている。
具体的には今作から廃止された日数制限や「いきなり沙汰システム」・「いきなり土下座システム」によるストーリー分岐。100種類以上ある武器と、オリジナル武器の製作。その他マップの移動順位によるストーリー分岐。キャラクタークリエイトと、ユーザーの選択によって、その後の展開が大きく変わる。
自由度が高すぎてどこに行っていいのか初めは迷うが、会話でもあったように「小さな予感」がマップ上に表示され、次に自分がどこに行けばストーリーが進行するのか丁寧に教えてくれる。
また、いつでもマップから、行きたい場所を選択することができ、ポケモンでいう「そらをとぶ」と同じようなワープができるのも評価が高い。
音楽は控えめ。特に可もなく不可もなく。特に心躍るものはない。
シナリオは、先に述べたように自由度が高く、人間関係が密で非常にテンポが良く奥深い。
自由道が高い事が、今作最大の売りだが、完成された戦闘システムには目を見張るものがある。
時代劇のような戦闘シーンで、基本的にコンボを決めることにより攻撃を与えていくが、コンボの幅の広さ・カスタマイズ性。武器の多様性などによる戦略性。モーションや必殺技の多様性など、素晴らしい出来でテンポも抜群。飽きさせない。
残念なことに、相手のご機嫌をとりながら物語を進めていくと、思ったほど戦闘シーンに出会わない。1周目は真面目に。2週目からは縛りプレイをお勧めする。
非常に完成されたゲームでやりこみ度は抜群。骨までしゃぶれる面白さ。だが細部に粗さが目立ち、まだ発展途中とも思えるが、次世代機一発目でこの出来は大したもの。
洋ゲー好きには、自由度が案外狭く感じるかもしれないが、和ゲー好きなら、この字湯度は相当新鮮に感じられるはず。
評価 .
ストーリー:≪8≫
グラフィック:≪7≫
音楽:≪6≫
操作性:≪9≫
オリジナリティ:≪8≫
満足度:≪8≫
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
総合:≪8≫