中古の石油ファンヒーター修理 (その2)(終) | じっ茶ー。のブログ

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(じっちゃぁ)と読んでください。
m(_ _)m

続けて、ポンプの清掃です。

少し吐出が少なく(勢いが弱く)感じたので
念のため内部を洗浄しました。

壊してしまいそうなので
ゆっくり丁寧に分解。
小さい部品なので
なくさないように並べて置きます。

目に見えるゴミは無く
効果のほどは??です。

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↑ポンプ分解の図

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↑↓プランジャーは分解出来なかったので
内部通路をパーツクリーナーで洗浄しました。
$じっ茶ー。のブログ-SN3J01310001.jpg

前面パネル類以外を組み付けた
仮組み立て状態で点火チェックします。

緊張と期待の瞬間です。
運転スイッチを入れます。
一度目はポンプのエア噛み音が響いて
点火には至らずエラー「E0」。
二度目は点火直後炎が安定しませんでしたが
徐々に落ち着いて、数十分間連続の燃焼状態も良好。
次は、しばらく放置して朝一番の冷間点火を確認します。

そして翌朝。
点火を試みましたが
点火せず。煙モクモク
エラー「E0」です。

全然改善していません(涙)
原因は別にあるようです。

点火後の動作が問題ない事は
最初の簡易点検と
前日の燃焼テスト(2度目で点火した)で、
一応確認出来てますので
点火動作自体はOKで
残りは予熱の温度?

煙が出るけど点火しないと言うことは
灯油は供給されているが
気化筒の温度が低くて
完全に気化出来ていないから
着火しないのでは無いか?と、
推測しました。

まずは動作の順序を簡単に整理して
推測が正しいか確認する方法を考えます。

1,運転スイッチを入れると、予熱 開始。
2,燃焼ファン始動。
3,ポンプ作動。
4,点火プラグ作動。
5,点火後、送風ファン始動。
6,点火プラグ停止。

点火前に燃焼ファンが回って
気化筒に送風しているので
温度を下げていると考えられます。
試しに点火時に燃焼ファンの送風を
止めてみたところ
見事に点火!

予熱温度の判定が低温側にズレて
まだ温度が低いのに燃焼ファンが
送風してしまうので
さらに気化出来ない温度に下がって
十分に灯油が気化出来ていないようです。
温度を感知している
ポット(気化筒)サーミスタの特性ズレと判断して
部品を手配しました。

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↑ポットサーミスタの取り付け位置(ドライバーの先)
画像は気化筒を裏から見た状態です。

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↑取り外したポットサーミスタ。
この後、新品と交換しました。


またまた、仮組み状態で
数回朝一番の冷間点火を試しましたが
すべて一発点火。
エラーで点火出来なかった時より
あきらかに予熱時間が長いです。(=温度が高くなった)

これでしばらくは使えるでしょう。
全て元に戻して終了としました。

今回の修理は、時間かかりました(汗)
変質灯油の抜き取りや、フィルター清掃は
シーズンイン時の必須ですが、
ポンプの洗浄は不要だったようです。
リスクを冒してまで分解しない方がいいですね(汗)

時間がかかりましたが、
ポットサーミスタの部品代1000円弱で直ったので
満足です。

ちなみに、
ポットサーミスタは運転時間が増えてくると
特性ズレや、断線を起こすようです。

※ご自分で修理する場合は
くれぐれも怪我、事故の無いように注意して下さい。
自己責任でお願いします。