Aloha!
今日も今日とて。
カフェインがタップリなエナドリってこの先何歳まで飲めるもんなのかな(笑)
『仕事中』にChili'sから来いって言われたから今夜の『打ち上げ』はまたパールリッジかなぁ。
そうそう、チョイと今日はメシ談義。
僕は常にクルマですから普段からお酒は飲みませんが、仕事終わりはルートビアで乾杯ってのが僕の定番。
ルートビアっていうのは本来なら格家庭ごとのレシピがあるような飲み物なので、日本で流通するルートビアと全く味の違うモノってたくさんあります。ここんちのはうちの奥さんの実家に伝わるレシピで作った味に1番近いんだそうで我が家の定番になっています。
日本ではルートビアは人気ない飲み物ですけどアメリカではむしろ子供の頃から飲んでるって言う人が多くて、その理由としてはカフェインフリーだからってのがあります。アメリカでまともな家庭なら15歳すぎるまではカフェインは摂らせないっていうのはわりと常識だったりするみたいです。
子供の頃からカフェインを摂取すると脳の発達に深刻な影響があるとか。子供の頃からコーラとかがぶ飲みしていたけど……
どうりでな。(脳の発達)
そこら辺の真偽はキチンと調べてませんがウチの奥さんはやはりそのようにカフェインフリーで子供の頃を過ごしていますからとりあえず子供達にはカフェインフリーのモノしか与えていなくて、ソレは多分正しいのだろうと思ってます。
ときに、『アメリカ社会』にいてメシを食う時に『有り難えな』って思うのは、バーガーやホットドッグ、タコスに使われるお肉が牛肉であることだったりします。
『牛肉はエラい』とかじゃなくて、牛肉料理には牛肉が使われるのが当たり前というのが基本ラインとしてあるのが安心なんですよね。
ハンバーガーだってホットドッグだってタコスだって、ハワイといえば皆さんご存知のロコモコだって、アレ紛れもない牛肉料理なのですよ。
しかし、日本のロコモコ、許すまじ。
以前、日本に行った時に某ファミレスで『ハワイアンフェスタ』とかやってて、メニューに『ロコモコ』ってあったので注文してみたら、皿に盛られたご飯の上に合い挽き肉のハンバーグが載ってて、そこにデミグラスソースがちょろっとかかってて、その上に目玉焼きが1個乗っけられたのが出て来てひっくり返った記憶。
【参考画像:日本のロコモコ】
まず、本来ロコモコに乗ってるの。
アレはいわゆる『ハンバーグ』ではないです。ハンバーグっていろいろあるんでしょうが概ね、
・合い挽き肉、豚肉と牛肉が使われる
・玉ねぎやパン粉、卵といった繋ぎを使用
・厚みのある状態で中まで充分加熱されてふっくらジューシー
・ナツメッグ等で肉の臭み消しがされている
多分コレがハンバーグなんですよね。
ところが、ロコモコに使われているのはハンバーグではなくてパティなんですよ。
イメージ的にはマクドナルドのハンバーガーに挟まっているアレ。牛肉100%で繋ぎは使わず塩と胡椒だけで薄目に仕上げられたやつ。
パティの中には厚手で中がほんのりピンクに仕上がったジューシーなモノもあるけど、ロコモコったらマックのバーガーのアレですよ。ソレが大抵は2枚。そこにたっぷりのグレイビーが掛けられる。日本では多分グレイビーソースを提供する飲食店ってほとんど無くて、日本はドミグラスソースが主流でしょう?
コレ、良し悪しの問題じゃなくて『別のもの』って事です。
そして目玉焼きは卵が2個。付け合わせは大抵はMacサラダ(マカロニサラダ)で決まり。コレがロコモコなわけですね。
【参考画像:僕らのロコモコ】
サーファーたちが波乗りした後に手軽にカロリーとタンパク質を摂れるように考えられた食べ物なので『そこらで買える食材』しか使われない。
スーパーに行けば冷凍のパティもグレイビーも卵も米も普通に安く買えるのでホントに『有り合わせ』なのがロコモコ。だって、ローカル(地元)のモコ(ハワイ語で混ぜる)だからさ、パティと卵とグレイビーをご飯にグチャっと合わせて食べるのが本流。
だから綺麗な器にドミグラスソースのかかったハンバーグが乗っててさらにその上に目玉焼きが一個だけ鎮座してお花かなんか添えてある『ロコモコ』を見てひっくり返ってしまったという。
日本で『ロコモコ』がポピュラーになってからもう何十年も経つはずですけど、なぜ未だに『本来のロコモコ』が提供されるお店って無いのか、極めて不思議です。
あ、そうか。ハンバーグ+ドミグラスが日本のローカルだからなんか?と思ったり。
かつて日本でマクドナルドが出店したとき、マクドナルドのメニューは流行の最先端の食べ物だったとか。
スターバックスが初めて出店してから今日までわりと気軽に行けないお店だと思われる方もいらっしゃると聞きます。
僕らアメリカ人からしたら庶民的で安価なものが日本では独特なブランディングをされて少し高級というか贅沢な物として置き換わっていることが多いように思います。
クリスマスにケンタッキーフライドチキンを長い行列作って買うとかさ、
仏教徒がキリストの生誕祭にソウルフード(黒人奴隷文化発祥の民俗料理)を有り難がって買うとかさ、コレもうわかんねぇな(笑)
まぁ食文化ってところ変われば名前が実態にそぐわないってよくある事ではあるんですけど。
北海道では豚バラ肉の串焼きのことを『やきとり』って言いますしね(笑)
ところ変われば……
まぁソレを考えたらたしかに鶏ひき肉のハンバーグだとか魚肉ソーセージなんかも美味しい。僕は日本人として育ったからソレは知っているし理解もしている。
だけどなんで日本って食品偽装についてそんなに厳しくないの?と思ってしまうのですよ。
たとえば回転寿司とかで出されてる魚介類できちんとした名前で廻っている寿司ネタなんてほとんどないんじゃないかしら?こういうの見るとさ、水産大国ニッポンの名折れだよなぁって思うのよ。
ちなみに僕らハワイの人間の食べ物で有名なのってアヒポケがありますけど僕らが食べているアヒ(マグロ)ってのは冷凍モノではないんですよね。日本で流通するマグロってどんな高価なマグロであろうと遠洋漁業で獲れたマグロなわけです。ソレは船で冷凍して持ち帰らなきゃいけないくらい遠くでしか獲れないからなわけでしょ?日本にとっての遠洋はハワイにとっての近海なんすよ(笑)
だから実はハワイで食べるお寿司のネタって日本よりもはるかに美味しくて偽装のないモノだったりもします。アメリカはそういう代替と称する偽装をすることには極めて厳しい国なので、日本で食べれる『ホンモノのお寿司』の真実を知ったら失望するアメリカ人は多いと思います。
美味きゃいーんだよ!って声が聞こえそうですけど、そういう問題ではない。
日本人は礼儀正しく、親切で優しく、真面目で勤勉な民族、なんじゃなかったでしたっけ?
じゃ、なんで日本の食文化を代表するお寿司に使われる鮮魚が偽物だらけなのを誰も啓蒙、流布、問題視をしないの?という。
そして日本の水産業界の闇は深くて、いまIUU漁業ってのが問題になってますよね。
僕はすごく不思議に思うのは、どうして日本人はこういう風な業界の悪癖体質みたいなモノに意を唱える人が少ないんだろう?ということ。
今ね、アメリカ人にとっては$が円に対して1.4倍以上のバリューがある状況ですからインバウンド需要が喚起されているわけです。
しかしながらソレは昔、日本経済が隆盛を極めた頃、日本人が『格安!』と喜んでバリ島だったりグアムに行ったりフィリピンなんかに観光に行きまくっていた時代と全く同じなんですよね。
『インバウンド』を喜ぶ人も居ますけど、かつての経済大国だった日本が、今度は東南アジアからの観光客から安く買い叩かれる立場に移り変わったことに気づいている人はまだ少ないと僕には見えます。
食べ物安い、泊まるの安い、ゴルフも安いし女の子を買うのだって安い。なのでアメリカ人は日本に訪れることをしばらく堪能するでしょう。だけどそこで流通する水産品の多くが偽装されていたりするのを海外の人々が知ったらどうなるのか。
日本や日本人に対する見方って変わってくると思いますよ。
こういうのってそろそろ世界基準に合った考え方に改めないとマズいのではと思ったりします。
日本人の1番いけないところって、日本人と日本の感覚が世界の中心だって思いたがるところだと思うんですよ。
日本で慣例化されていることって果たして正しいものなの?っていう視点を食文化の中から伺ってみたよ、というお話しでした。
以上です。
Mahalo!