伝説の歌姫と呼ばれている 山口百恵さん
それは令和の時代になって、もっと伝説になったかもしれない。
私は百恵さんの引退はリアルで観ていた。
今でこそ、やる気とその気と行動力があれば簡単に入れてしまう芸能界。
そう、自分が芸能人になりたいと思うのであれば「You tuber」と言う手もあるし、そこからだってなれる。
実際それで芸能界入りしている人達だって少なくない。
世の中はテレビの世界からネットの世界へと移り変わりつつあって、「夢の世界」あるいは「別世界」と呼ばれていた芸能界も今では半分「だから何?」の世界で・・・
「憧れの世界」から「目立ちたい世界」に変化したような気が私自身にはある。
私が過ごした幼少期での芸能界は今とは全然違っていて、芸能人は雲の上の人であった。
歌手として歌っているその人は、まさに憧れの人として目に映り、それは本当に「夢」や「希望」を与えてくれていた。
後に聖子ちゃんや明菜ちゃんもそんな存在となっていった・・・。
しかし、今の芸能人はどうだろう?
誰とは書かないけれど、「夢」とか「希望」ではなくて目立っている人、芸能活動をしている人・・・そんな風に私の目には映っていて、「楽しませてくれればいいや」みたいにかなり低い位置。
つまらない番組などやっていると「観たくない次元」まで落ちている。
しかしあの頃は違っていた。
その人がテレビに出ている・・・と知っただけで大げさではあるかもしれないが「それが観たい」為に自分のスケジュールを変更したりして、自分よりも山口百恵さんに合わせる・・・そんな状況だった。
まぁ、今みたいに簡単にテレビを予約録画出来る時代でもなかったし、「後でネット配信で観ればいいや」なんて言う時代でもなかったしね。
「その時間」は「その時間」でしか体験できず、「その時間」を逃したら二度と体験出来ないことが多かったからだと思う。
大変だった半面、今よりもそれだけ「貴重な時間」であって楽しみも今よりも倍増していたような気がする。
今はドラマを観るにしても歌を聴くにしても「後で観れるからいいや」になってしまって、それはちょっと薄っぺらと言うか・・・。
だから余計なのかな?山口百恵さんが伝説化したのは・・・とさえ思うのである。
今の若い芸能人の人達と違って「後で観ればいいや」が出来ない芸能人だったから・・・。
明菜ちゃんもそうだけど、今観たくても観れないでしょ。
私から見れば聖子ちゃんや明菜ちゃんも伝説の歌姫だと思っている。
聖子ちゃんは今も現役で頑張っていらっしゃるけれども、それでもあの若いころのような澄んだ高音の声は出て来なくなってきたし、それでも頑張ってはらっしゃるけれども・・・
そしてもう一つ、百恵さんが伝説化したのはファンから惜しまれて芸能界を引退したことにあると思う。
21歳と言う若さで結婚して引退。
「二度と歌わない」と仰って・・・本当にそれを有言実行。
芸能人の中では引退しても、結局はのこのこと出てくる人もいる。
でも百恵さんはそれを貫き、今は普通の奥様としてやっているのですもの。
そこも凄い点なんだろうなぁ・・・って・・・。
私が百恵さんを本格的に知りたくなって歌を練習したのが、前にも記事に書いたが「愛に走って」と言う歌であった。
友達の家に行ったら百恵さんのレコードがあって、聴かせてもらったのがソレだった。
低音のリズムから「タ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・トトーントーントーント」と始まるイントロ。
当時小学生だった私にとって、ステレオで初めて聴いた歌謡曲でもあり(普段はモノラルのテレビ放送)それは言葉では表現するには難しい程の感動を憶えたのである。
話が横道にそれているが、その百恵さんのあの「最後のコンサート」、マイクをそっと置いた最後のコンサートが明日30日、午後3時35分からNHK総合で放送される。
是非、令和の若者達にもご覧頂けれたらと思う。
山口百恵“伝説の引退コンサート”1度限りの再放送決定 若い世代も感動
1980年に人気絶頂の中で引退した歌手・山口百恵の最後のコンサート『伝説のコンサート“山口百恵 1980.10.5 日本武道館』が、昨年10月のBSプレミアムでの放送の大反響を受け、1月30日(後3:35~5:59)にNHK総合で一度限りの再放送が決定した。
同番組は、1980年10月5日に東京・日本武道館で行われた2時間以上にわたる引退コンサートの映像を元に4K画質相当への映像レストアを施した完全リマスター版。再構成や新撮パートなどの編集は一切加えず、忠実にコンサートの模様を届ける。
昨年10月にBSプレミアムで放送したところ再放送を希望する声が殺到。なかでも、リアルタイムで山口百恵を知らない若い世代がその歌声に感銘し、放送後も当時の楽曲に新鮮な感動をもって触れているという。
山口百恵!愛に走って!歌詞付き!
昭和のアイドルって今と違って、歌も情景が浮かんでくるし、歌に情緒があったわよね。