Are you ready gays? Let's party!!

Are you ready gays? Let's party!!

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

黒子side

目を開いたらいつもどおりの自分の部屋。
でも、どこか違う。
見覚えのないうさみみとか大量のまいう棒とかハサミがあるし、なにより、日付だ。
僕は日付も表示されるデジタル時計を使っているのだが、そこには表示されるべき日付より10日遅い日付があった。
壊れたのかと思ってスマホで日付を確認する。
しかし、そこにも時計と同じ日付。

両方壊れた、ということはありえませんよね・・・。

とりあえず、学校に行かないと。
朝食を食べるためにリビングへ行くと、母が心配そうな顔で見ながら恐る恐るというかのように声をかけてきた。
「テツヤ?」
「おはようございます。どうかしましたか?」
「テツヤっ!」
いきなり抱きしめられた。

話を聞いてみると、僕は9日間、毎日本来の僕とは全く違うような性格に日替わりでなっていたらしい。
それは今僕の中に10人の僕がいるという訳で。
つまりは、多重人格。

学校ではどうしていたのだろう。
母に聞いたところ、平日はもちろん、休日も毎日部活に行っていたらしい。
そんなんで学校に行っていたとなると、かなり大変な事になってたんじゃないだろうか。
浮いてしまっているかもしれない。

部活のみんなにも、見捨てられてしまったかもしれない。

怖い。
学校に行きたくない。

そう思っているところに、ケータイの着信音。
電話だ。

「もしもし」
『もしもし、黒子か?』
「そうですよ」
『おお、ちゃんと黒子だ!』
失礼ですね、と小さく言った。
でもその声は届いていたようで、
『やっぱ覚えてねぇか』
「え?」
『なんでもいいから!とりあえず学校いつも通り来い!』
「は、はあ」
『待ってるからな!』
そう言うが早いか、火神君はすぐに電話を切ってしまった。


火神君にも言われたし、学校へ向かう。
怖いのは変わらないので極力下をむいて。
こういうとき、影が薄くてよかったとおもう。


僕が校門に着くと、そこにはすでに火神君がいた。
「おはようごさいます、火神君」
「おはよう」
今日は珍しく火神君が驚かなかった。
いつもなら僕が声をかけると、「おまっ、黒子!いたのかよ!?」とか声をあげるのに。

「黒子、お前、覚えてないのか、ここ数日…9日間のこと。」
やっぱり、なにかがあったんですね。
「覚えてないです。全然。」
そうか、と呟くように言う。

僕は一番気になっていることを、口にした。
「火神君、それに、バスケ部のみんな、クラスの人たちは知ってるんですよね?僕は…そんなんで学校生活を送れていたんですか?みんな、引いてるはず…いや、気味悪がってますよね」
「んなことねぇよ。それに、クラスの奴らは知らない。俺が付きっきりでバレないようにしたからな。だから、大丈夫だ。
部のみんながこんなことでお前を君悪がるわけねぇだろ」
そういって火神君は僕の頭を軽くポンと手を置くように叩いた。
目頭が熱い。
必死に涙をこらえていると、火神君が行くぞ、と声をかけてくれた。
僕は黙って頷いて、教室へ向かった。


火神君は本当にうまくやってくれていたようで、クラスではいつも通り授業を受けられた。

そんな、いつもの調子で部活の時間を迎えた。
火神君のことは信じているけど、やっぱり不安は拭えない。

恐る恐る体育館に入る。
すると、そこにはいつも通りの仲間達。

「火神、黒子、遅いぞ!」
笑顔のみんな。

「すまねぇ…です。黒子、さっさと着替えてバスケすんぞ!」

「はい!」

こんないい仲間に囲まれて、本当によかった。
改めて実感できた日だった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれ?
終わらないww
最初は1話完結のつもりだったのが2話になっちゃったなーとか思ってたのにまだ終わる気配なしww

よかったらもう少しおつきあいくださいm(*_ _)m