「眠りに生きる子供たち」ドキュメンタリー/ネタバレ&感想 | mec-sympa

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Netflixの短編40分

のドキュメンタリー

 

監督:

ジョン・ハプタス&

クリスティン・サミュエルソン

2019年

 

resignation 
syndrome

 

「生存放棄

症候群」

 

眠りに生きるとは

「あきらめた子等」

「あきらめsyndrome」

が題材になってる。

以下あきらめ症候群

Twitterより抜粋。

 

世界の医療団@MDM_JP

「あきらめ症候群」とは、数々の苦難

によるトラウマから生きることを

あきらめてしまう病。難民の少年少女

があきらめ症候群から目覚めるその

瞬間のために引退後の人生を捧げる

医師、世界の医療団スウェーデンの

フルトクランツ医師がその治療につい

て語っています。

 

 

あらゆるトラウマを経験して、彼らは

生きることをあきらめた いま昏睡状態

に陥る難民の少年少女が続出している

オーストラリア政府によって太平洋の

小さな島に何年も抑留され、すべての

望みを失ってしまった難民の少年少女

たちの健康に、悲惨な影響が出ている。

 

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あきらめ症候群の症状が初めて

報告されたのは、1998年のこと

でした。その症状とは、身体的

な異常が見られないにも関わらず

いわゆる昏睡状態のような状態

になってしまうのです。症状の

多くはスウェーデンで報告されて

おり、難民申請中の家族に多い

ことがわかっています。

 

 

あきらめ症候群になると昏睡状態

となり、期間としては数か月かかる

場合もあれば、数年もの間昏睡

状態に陥ってしまう場合もあります。

あきらめ症候群になるとまさに昏睡

状態になってしまい、話しかけられ

ても反応が無かったり動くことすら

無くなってしまうのです。身体的には

異常が認められないため、あきらめ

症候群のほかに「生存放棄症候群」

とも呼ばれるようです。

 

 

眠りに生きる子供たちの映画の中で3人

の子どもたちの姿が映し出されています。

最も幼い子はダリアという7歳の子ども

続いて10歳のレイラ、12歳のカレンです。

いずれの子どもも医者や家族に話しかけ

られても反応をすることなく、身体に刺激

を受けても無反応です。昏睡状態のよう

になっているので、歩行すらできない

ばかりか目を開けるという簡単な動作すら

もありません。

 

 

あきらめ症候群の引き金になって

いるのは、社会的要因が関係して

いるのではないかと考えられて

います。前述の3人の子どもたちの

家族は、それぞれに東ヨーロッパ

出身で難民として生活をしている

人々でした。

 

スウェーデンに来る以前には、

住んでいた土地で激しい暴力を

受けていた経験などがありました。

もしも難民申請が通らなかったら、

恐ろしい生活の中に戻らなければ

ならないという不安を抱える日々

だったのです。

 

 

眠りに生きる子供たちに登場する

子どもたちは、こうした不安を抱える

家族の精神面が大きく影響し、

あきらめ症候群を発症しているの

ではないかと考えられています。

 

 

しかし家族が難民申請が受理された

ことで不安から解放されたダリアは、

眠りに生きる子供たちの取材から

半年後には、自らの足で走り回れる

ほどに回復していたのです。一方で

状況が変わらないレイラの家では

レイラだけでなくその姉も症状が

出始めていました。

 

 

元々スウェーデンという国は

難民受け入れに対して寛容

な国でした。実際に内紛などを

理由に近隣や他国からの亡命

希望者はかなり多いこともわか

っています。

 

しかしスウェーデンでは、2015年

に関連の法律が厳しくなっていた

のです。理由は法律が厳しくなる

前年の2014年には、1年間で8万人

もの難民がスウェーデンにやって

きていました。

 

これによりスウェーデンでは

財政難や移民との共存問題などが

浮上し始めていたのです。こうした

問題によって状況が悪化してしまい

結果的に法律を厳しくせざるを得ない

状況になってしまいます。永住権を

得られるかどうかによって、移民側

の不安要素が強まってしまう結果に

なりました。

 

 

難民受け入れ状況のグラフ

 

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【感想】

 

子供達は苦痛ぢゃなく皆

さも気持ちよさげに眠ってる。

 

冒頭の医師の言葉・・・

「お子さんが目覚めなくて

苦しんでるのは子供では

なくあなた方ご両親です。

子供は苦しんでない、唯

白雪姫の様に横たわってる。

残酷な現実から身を守る

為眠ってるの・・・」

 

に全てが集約されてる

のではないかと感じた。

 

眠り続ける子の血圧を

測る医師の指示で腹部に

氷を乗せて再度測りその

変化を確認する。

 

前回は血圧に変化が

見られたが今回は見られ

なくなったという。眠りが

更に深くなったのだそうだ。

 

ダリアの父親は仲間と

ネット職プロバイダ事業を

していたが政府から直ぐ

にネットを遮断する様指示

された。それは一般国民

への情報を一切切る為・・・

 

だが彼等は従わなかった。

すると約半年間政府から

脅しをされる様になった。

そして連行され酷い暴力

壮絶な拷問を受けた。

父親は先にスウェーデン

へ逃げた。

 

被害は奥さんにまで及び

ある日子供を学校まで

送り届けて帰宅すると政府

の男達が何人も家の前に

居た。妻も同じように拷問

を受けレイプまでもされた。

 

20日以内にご主人とその

仲間家族を連れて来なければ

全員を皆殺しにすると脅され

 

子供達と連れ立って彼女も

スウェーデンへ亡命。

 

そして難民申請をし面接の日。

それはスウェーデンに入り

既に1年半も経っていた。

面接官は重箱の隅を突くが

如く何故亡命しなければいけ

なかったのかを確認する様

に反復し話した。

 

既にスウェーデン語を理解

していた子供達の前で。彼等

は通訳が入る前に面接官

が話して居る事を理解して

しまい、下の子ダリアは泣き

始めた。

 

変化が起きたのはそれ以降

だった。

 

結局この家族の難民申請は

却下されてしまった。現在

不服申し立て中だ・・・

 

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病状が重くなる子等は

バルカン半島や旧ソビエト

或いはマイノリティな民族

から来ている家族が多い。

 

心身共にトラウマも強く

Deportationにも直面して

いる人々。

 

10才のレイラはヤジディ教徒

というごくマイノリティな民族で

彼等はどこでも二級国民

として扱われ虐げられている。

 

 

これはカラーズのRacismに

関しては知らない人は居ない。

だがこのマイノリティ民族の

事は余り知られていない・・・

それ程の少数民族。だがこれ

↑は記憶に新しいかも知れない。

 

レイラ一家は30世帯しか

居ない村に住んでいた。そこ

には全員で使用する井戸が

一つだけ。レイラの母親は

井戸に水汲みに行った際

4人の男にレイプされた。

 

それを知ったその母親の

父親は、叫んだ。お前を

殺さなければいけない、と。

 

これを観た時に最初父親

はそのレイプ犯に対して

言ってるのかと思ったが

そうではなかった。父親は

自分の娘、つまりレイラの

母親に対して放った言葉

だった。

 

一家を汚されたからだそうだ。

ちょっと信じ難いがマイノリティ

民族故その団結力や統制力

外部からの迫害中傷を少しでも

軽減したい思いからなんだ

ろうか。

 

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不服申し立てをしていた

あのダリア家族に永住権が

認められた。あらすじ↑通り

ダリアはその後みるみる回復

をしていった。

 

レイラ家族はdeportationに

今も怯えている。そしてレイラ

の姉にも現在似た症状が

現れ始めた・・・

 

12才のカレン(男児)も目覚めぬ

ままドキュメンタリーは終了。

 

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スウェーデンは国連難民条約

に批准した故難民認定された

2014年までの多くはシリア

エリトリアからの無国籍の人々

が流入。

 

イラン・イラク戦争

1980年に勃発したこの戦争に

よってイラク、イランからそれ

ぞれ7000人と27000人の難民が

スウェーデンへ。アメリカ主導の

イラクへの介入によってさらに

難民が増えた。


ユーゴスラヴィア内戦

1990年代にこのユーゴスラヴィア

内戦によって10万人のボスニア人

や3600人のアルバニア人が

スウェーデンに難民として来た・・・

 

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40分という短いドキュメンタリー

のこの中にはRacism、それも

マイノリティ民族に対する迫害

内紛による、命を直ぐには脅かす

わけではない、しかしギリギリ

の選択戦いを余儀無くされた

内容が詰まっていた。

 

被害を被るのはいつも当たり前

に生き当たり前に明日を期待

し、普通に生活をするごく善良な

市民ばかり。取り分けまだ何も

わからない子供達。

 

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自分は人間が好きです。ケンカを

したり言い合い、時に罵り合ったり

又解り合う、それでも皆一生懸命

生きている。体調の苦しさや不安

を抱えながら、又家族のいざこざ

から何としても抜け出そうと、生き

ているのさえ辛くなるけれど

それでも前へ進もうとする。命

繋ぐ個々の細胞は生きようと

藻掻いてる様々なあらゆる人間。

 

時々憎たらしい奴もいるけど

 

だけど

 

とても愛おしい存在です。そんな

人間に沢山支えられ助けられこれ

まで生きて来た。本当に有難く

勿体ない事、感謝に値する事だと

思う。人間は本当に一人では生き

られない。多くの人々の中で助け

られ成長し勉強し大切にされ生きる。

 

人間が愛おしい。そして有難い

存在・・・

 

だがこういったドキュメンタリーを

目の当たりにすると反面、なんて

人間は残酷、冷淡で私利私欲に

塗れ、人を踏み台にしてまで

上へ行こうとするか自分さえ良け

ればいいと当たり前の様に思う

んだろうかと・・・

 

愛おしいはずの人間が少し

嫌いになる。生まれた時

には(特殊なDNAでない限り)

無垢で透明だったんだろうに。

 

人間はどこで変わっちゃうんだ

ろうと思わずには居られない・・・

 

そんな事に考えを巡らせた40分

だった。

 

子供達の未来が少しでも夢を

描けるものであります様・・・

常に願い祈る。