妻と付き合ってから何年もずっと一緒にバレンタインデーを過ごしてきました。


その全ての事を覚えているわけでは無いけど


工夫を凝らして毎年何かしらその日のために

用意をしてくれていました。


3年前からはバレンタインデーが近づくと

そんな楽しかった記憶よりも

ちょっと苦しい記憶の方が先に頭に浮かんでしまいます。




三年前のバレンタインデーの日


妻の熱が下がらず病院へ連れて行って

緊急入院になって


それが最後の入院になった。


車椅子で病院の奥へ連れていかれる

妻の後ろ姿がずっと忘れられない。


「バレンタインデー出来なくてごめんね。

帰ったらバレンタインデーしようね。」


そんなふうに言っていた妻は

いつも通り元気になって退院出来るものだと

その時は思っていました。



あれからバレンタインデーが近くなると毎年

妻の言葉を思い出します。



バレンタインデーなんかいいんだよ、ママ。


ママが元気になってくれれば

それだけでよかった。


一緒に居られればそれだけでよかったんだよ。


残念だけどそれは叶わなくて


でもママが一番悔しくて悲しいよね。



僕もこの日がくるとやっぱり悲しくて

妻の言葉を思い出して


ここ最近泣いてなかったのに子供達にバレないようにこっそり泣いてしまいました。


悔しくて悲しい。

なんて妻だったんだろう。


何度も同じ事を考える。


これから先、多分毎年思い出す。

絶対に忘れられない。


でもこれも妻と僕、二人だけの大事な思い出です。




しばらくは一緒にバレンタインデー過ごせないけど


「僕がそっちに行ったらまとめてバレンタインデーしてね。お返しもまとめてするよ。だから貯めておいてね。」


心の中でそう妻に話しかけてます。

この想いが届いてくれたら嬉しいです。


しばらく寂しい日が続くけど

いつか妻に逢えるその時を楽しみに待ってます。





ここ最近、と言ってもずっとだけど

春の気配を感じ始めると気持ちが落ち込みます。


花木には花が咲き始め匂いも何だか変わってくる。


ラジオから流れる曲はもう少し経つと

妻がいた時は大好きだったサクラソングが流れ始める。


春に居なくなってしまった妻の事を

春に近づけば近づくほど想ってしまいます。


そんな今の僕が書くブログも結構ネガティブな気持ちばかりが全面に出てしまって


せっかく読んでくれている人には申し訳無く思っています。


僕の心の底に溜まって無くなる事の無い悲しい気持ちはここでしか吐き出せないので

許していただきたいです。


そして3月9日の妻の命日に書くだろうブログは

出来たら悲しい言葉ではない言葉で

妻への想いを書けたらいいなぁと思っています。