4月に入ってもう数日が過ぎました。


怒涛の様に忙しかった3月も終わり、年度始めの仕事もとりあえずひと段落しました。


映画の撮影なんて変わった出来事もなんとかやり過ごし


仕事の方は来週からの学校の入学式まで少しだけ暇な期間となります。


やっと朝寝坊出来るかと思っていたら今日から子供達の学校のスタート、今日も早起きです。



毎年の年度末の区切りはこんな感じで


妻の生前も桜の満開の頃はゆっくりと見る事は出来ませんでした。


少し散りかけの4月の始めのお休みに

妻と桜を見に散歩に出かける事が毎年の日課となっていたのですが


3年前からそれは無くなり、今は満開の桜を見て見ぬふりをしながら過ごす様になりました。


川沿いの桜を見ながら二人で他愛のない話をして、

咲いている花を眺め、ちょこちょこと歩いている小鳥を追いかけ、笑いながら歩く。


今思えばあのゆっくりとした時間は珠玉の様なものだったと痛感しています。


そんな日々は過ぎ去り


忙しい毎日の中ではなかなか悲しんでいる暇もなく


少し落ち着いた時間が出来るとやっぱり妻の事を考えてしまいます。


話したい事も沢山あって

僕が一方的に妻の写真に話しかける毎日で


一人だと顔を顰めてこっそり泣いてしまいます。


2年以上も経つのに変わらないですね。




忙しい中でもいろいろな事があって


初めて同じ境遇の中で苦しんでいる方と会う機会もありました。


仕事関係で以前から僕の状況は耳にしていたらしく


ご自身が同じ境遇になられてからたまたま仕事で僕の店に来てくれる事があって少し話をしました。


ご主人を亡くされてからまだ日も浅く、

状況は違えど同じ様に毎日どうして良いか分からずに時間を過ごしているとの事でした。


痛い程気持ちがわかるのですが

僕も未だに同じ様な毎日を過ごしているので


なかなか気の利いた事を言ってあげる事も出来ず


僕もずっと同じですと、ただそれしか言えませんでした。


ただ、僕だけではないんだと少し安心した気持ちにもなったりしました。





今週末の25回目の月命日には妻のお友達が妻に会いにきてくれます。


心から嬉しいと思う事もあまり無くなった毎日で


妻の事をいつも想っていてくれる妻の友人達には本当に感謝しています。


いつも妻の事を忘れないでいてくれる、

僕が今一番嬉しい事です。


粗相のない様に、妻に恥をかかせない様に週末に向けて部屋もキレイにしないといけない、

お迎えの準備をしないと。



暇だと悲しんでばかりいる僕に妻が忙しくさせてくれてるのかな?


まだまだ忙しい毎日です。