段ボールの中から大量の写真と共に僕の物だけをまとめた箱も出てきました。
ガラクタばかりの箱の中に、まとめてある手紙の束。
結婚する前にもらった妻からの手紙です。
付き合う前にもらった手紙、
僕が告白した後らしき手紙、
誕生日やバレンタイン、クリスマスの時にもらった手紙、
何となくくれた手紙、
喧嘩した後の手紙、
25の手紙。
昔書いた手紙を読み返されるのは多分妻は嫌がるだろうけど
久しぶりだからゴメン、と言って一通づつ読み返します。
一つ一つにその当時の沢山の想いが込められている。
お互い若かったから沢山の感情をぶつけ合っていたんだろう、でも年齢を重ねた今では表現できないストレートな気持ちを僕に綴ってくれている。
痛いほどの気持ちが伝わってくる。
僕はその気持ちにちゃんと答えられていたのかな?
その当時はお互い仕事も別々で会社の付き合いなんかもあってすれ違いも多かったと思う。
結婚した後みたいにいつも一緒にいれるわけではなかったから会えない事も多くて
大体の喧嘩の理由はそこにあって
今ほどいろいろな事に余裕も無くて
言い訳ですね。
読み返して不甲斐ない当時の自分に落ち込みながらもそんな僕に沢山の気持ちを向けてくれていた事が一つ一つの手紙から溢れていました。
でも読めば読むほど苦しくなる。
手紙から沢山の妻の想いを受け止めるけど
僕の気持ちを言葉で伝えられない事がたまらなく苦しい。
昨日箱を見つけた時からずっと気持ちがざわついていてなんだか落ち着きません。
少し前の状態に戻ってる気がする。
ちょっと気持ちがしんどいです。
もし妻が目の前にいたら
その時の不甲斐ない自分を謝りたい。
ちゃんと言葉で安心させたい。
心配しなくてもずっと好きだったよって言いたいです。
ママを好きになってからずっと大好きなんだよ。
逢いたいです。
妻のこんなところが好きです。