「黒」



炎天下の夏 焼けたアスファルト

ひとり 地を歩く 黒い鴉


生まれた瞬間から 忌み嫌われた

繁華街の残飯を いつも啄ばむ


 「おっ、今日は豚の脂身だ! 俺、これ好きなんだよなぁ・・・」


そんな鴉に 事件が起こる

仲間との喧嘩で 不意に車に衝突だ


飛べなくなった俺を 仲間は笑う

誰も気に留めず 通り過ぎてゆく

それどころか石を投げられて散々な目にあった


 「チッ、今日はついてねぇなぁ・・・って、俺が何したんだよ!いてっ!」


やがて夜の帳が下りる 鴉に休む場所も無く

漁り仲間の猫やネズミまでも俺を見る


夜のネオン街を 物憂げに見つめる鴉

相変わらず羽はちぎれたまま

生まれた瞬間から 忌み嫌われた

繁華街の残飯を いつも啄ばむ


飛べなくなって 傷だらけ

道行く人は俺を見下す


ラララ~




やがて東の空が明るむ

夜の星は見えないけれど 朝日に包まれて

飛べない鴉はふと思う


 「・・・俺も、愛されたかったな。」




いつものゴミの集積場に今日も歩いていく 

黒い鴉は今日も一人 残飯を啄ばむ


 「しぶといのが俺の取り柄なのよ。カァカァ!」



LaLaLa・・・・