5月はほぼほぼ病院で過ごしていた感覚で💦


この時期デイや学校経由で来年度入学予定のお子さんの保護者から簡単な相談を元支援員仲間と受けていたのですが、それもほぼ参加できず💦


参加はできていないのですが、毎年感じる“できる”という認識の差異について書いてみようかと思います


※過去にも似たようなこと書いてたらすみません💦


来年度入学予定のお子さんで普通級、支援級、支援学校を悩まれている保護者はこの時期くらいから支援学校や支援級の見学が可能になる地域が多いのではないでしょうか?


自身のお子さんの進学ですし、見学できるところは是非積極的に見学してみてほしいと思います


就学相談はもう少し先の地域も多いかもですが


その前にお子さんの現状をなるべく客観的に知ることも大事だと思います


例えばですが、健常児と呼ばれる兄姉がいる場合や、療育園ではなく幼稚園、保育園に属している場合等は周囲と我が子の発達の差や身辺自立の状況等を比較して把握しやすいかと思います


※比較することが良いことと言いたいわけではなく、客観的にお子さんの”現状“を知るという意味です


一人っ子で養育園に通われている、又は幼稚園、保育園で加配がついている場合等は

あまり周囲と比べる機会が少ないのかなと感じます


そうなると、いざ就学相談と言う際に

保護者のいう“できる”

教育者、支援者の考える”できる“

に差異が生じる場合があります


今回は発語や意思疎通についての差異について書こうと思います


まず発語ですが

そもそも発語が”ない“状況だと悩まれるのは支援級か支援学校かだと思うのですが

喃語がある、というだけでは支援級はかなり厳しい地域が多いのではと思います

※個人の感想です

まず単語として言葉を発する訓練は支援級ではできない地域が多いかと思います


教育者、支援者が考える発語が“ある”という状況は

コミュニケーションは困難だが、単語を発して何かを伝えようとすることができるレベルを想像することが多いです


※自閉症の特徴の1つでもあるエコラリア、遅延エコラリアも勿論発語ではあるのですが、これをもって発語できているかと教育現場的に判断するかは難しいところです


ある程度集団行動を求められる支援級においては、”意思を訴えられる発語“が最低ラインかと思います


次に意思疎通、会話について


保護者の中には

「質問には問題なく答えられます」

「ある程度の意思疎通はできます」

と仰る場合で

【お子さんが答えられる選択肢を用いての質問や意思疎通は可能】が場合が多々あります

これは保護者が隠しているというわけではなく、生活するにおいて無意識でお子さんの意思を確認しやすい質問を投げかけている場合が多いです


例えば

YES NO方式なら大丈夫なのか

いくつか選択肢を与えればその中から本人の希望を(口頭でなく指差し等でも)伝えられるのか

この辺をしっかり把握して共有することが大事かなと思います


「質問方式でしたら答えられます」と聞くと、教育現場ではなんの疑問も持たずに

「◯◯さんはどうしたいの?」や

「なにか困っていない?」等の投げかけをしてしまうこともあります

いずれも自身で答えを考え発しなければならないので高度ではありますが

「できます」と言われているとしてしまうんですよね💦


他にも「会話は問題ありません」

と言う場合は

先に書いたように質問方式なら大丈夫なのか

口頭指示に従えるのか

自分から困ったらヘルプを発せれるのか


会話、コミュニケーションに関する場合はお子さんがどこまでできるのかを把握しておくとスムーズです


同じ会話が“できる“と言われた場合でも

例えば昨日は学校から帰って何をしましたか?という質問に

下校してから行った行動を羅列して話すことと

(例:放課後デイに行った、遊んだ、帰ってきた、宿題した、ご飯食べた、お風呂入った、寝た…という感じ)

その日起きた自分が話したいことを話せることと

(例:夜ご飯ハンバーグだった等)

更にそこに自分の感情を話せること

(例:夜ご飯に好きなハンバーグがでてうれしかったけど、お母さんが宿題しろというのが嫌だった等)

同じ質問に答えるというだけでも全然違うんですよね

※最後のレベルまででき、更に口頭指示に従えるなら普通級で成長できるかなと個人的に思います

※ここまで完璧じゃなくても「ごはん嫌だった!話したくない!」等でも自身の感情を話せるのはとてもよいことだと思います


単純に“できる”という言葉では説明しきれない部分が実は学校生活で支援を受ける上で大事なことでもあります


「選択肢を与えてくれればその中から選ぶことはできますが、指差しでしかできません」

「基本的に聞かれたことには答えられますが、困ったときにヘルプを声ですることは難しいです」

そういった状況をお話いただけると

それならば…と教育現場の職員も理解し易いかと思います


※ただ、就学相談や入学前の事前打ち合わせで共有したことが肝心な教育者側で共有されていない…というなんともお粗末な事態があるのも事実です

そこは教育現場が絶対に変えていくべきことだ思います


※何度も申し上げますが全て個人の1意見です

※これができないから支援級、支援学校と決めつけているわけではなく、あくまで私の経験上のお話です

実際のお子様の進路につきましては地域の小学校や支援学校と協力して決定すべきだと思います