今朝かなり早い時間に電話があった


母の施設からだ


来ると思っていた


「すみません、ニュースを見てしまったみたいで…」

と職員さんは謝ってくださったけれど、目に入れないのは不可能だろう


母と話し、穏やかに言い聞かせる


違うよ、お姉ちゃんじゃないよ

お姉ちゃんは…もうお父さんと天国にいるでしょう?

大丈夫だよ、もう苦しくないよ


認知症を患っている母は、自死のニュースを目にするたびに姉を失ったと思い取り乱す


どんなに苦痛だろう

自分の娘を何度も失う苦痛なんて、とても耐えられるものじゃない


認知症ならば、どうか母の1番辛い記憶を消し去ってほしい


そんな私も昨日今日とあの日に戻っていた

いくら目にしないようにしていても、ふとした瞬間にあっという間に引き戻される

とてつもなく大きな磁石に引っ張られるように、目の前はあの日の姉の部屋になり、私は何もできない妹になる


できることはただ1つ

引っ張られないこと

夫を思い、息子を思い、娘を思う

大丈夫、私は大丈夫


※人様の死を記事にすること自体、とてつもなく不謹慎であることは承知しております

このブログを読んで不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、心よりお詫びいたします