引き続き、アメンバー申請やメッセージをありがとうございます

さて何通かメッセージで、以前ブログで言及した支援級に対する基準が厳しいのでは、とのご意見がありました。

よい機会かと思いますので、私見を述べさせていただきます

厳しいと感じる方とは、恐らく支援級における“支援”の認識が違うのではないかと思います

文部科学省では、支援級及び支援学校を下記のように説明しています。

特別支援学校
~略~障害による学習上又は生活上の困難を克服し自立を図るために必要な知識技能を授けること目的とする学校。

特別支援学級
~略~障害による学習上又は生活上の困難を克服するために設置される学級。

私は上記の説明を
支援級は主に学習に対する支援であり、支援学校は主に生活自立に対する支援である、と理解しています(繰り返しますが、私見です)
ですので、支援級にいる児童は基本的な生活自立ができているのが前提だと思っております

具体例を出すと
私の所属する小学校ではオムツでも支援級に在籍できます。ただしオムツ替え、オムツの始末等は基本児童本人又は保護者で対応してもらい、オムツを取るための支援はしません(休み時間に声かけくらいならします)
勿論不測の事態における片付け等は行います

体育の着替え、給食等必要な支援は行いますし、どうしたら児童が自分でできるようになるか、希望があれば保護者との話し合いの場も設けます
ただ保護者からの生活自立に対する希望をすべて叶えるには、圧倒的にマンパワーが足りません

今現在支援級に通われており、「自分の子供の通う支援級はもっと手厚い」と感じていらっしゃる場合は、それはとても良い環境だと思います
※今後日本全体がそのような環境になっていくことを切に願います
ですがまだまだそこまで手厚いサポートを支援級では行えないのが現状です

支援級の支援は学習支援が主である…そんな考えもあることを念頭においていただければ、私が書いたブログも少し納得していただけるのではないかと思います

また普通級、支援級に“在籍する”ことは容易です
が、問題はそこで子供が成長できるかどうかだと思います。

障害児だけでなく健常児であっても、偏差値という形で区別される時期がきます
偏差値40の学生が東大に入れたとして、「ルベーグ測度と積分」の講義を聞いて内容を理解できるでしょうか
(ネットから拾ってきたので、私もさっぱりわかりません)
そこでいい友人ができた、よいサポートを受けられたとしても、そもそも授業内容を理解する基礎が構築されていなければ、本人にとっては苦痛の方が大きいのではないでしょうか

自身のお子様が受けられる支援について、今一度地域の教育機関の現状を確認し、お子様にとって何が必要なのか、どうしたら成長に繋がるかを考えてほしいと思います