私事で恐縮だが、今年からダム湖での鱒族を狙ったルアーフィッシングを始めた。
何分初挑戦の事柄であるため、手探りの部分が多いが、あれこれと考えを巡らせながら水辺にいる時間は刺激に満ちており、飽きることがない。
さて、釣りの種類が変われば、当然のことながらタックルボックスやワレットの中身も変わってくる。
具体的には、管理釣り場や沢では、まず出番がないであろう大き目のサイズ、ウエイトのスプーンや
ミノーを使用することになるワケだ。
根がバスマンである私にとって、7~11センチ程度のミノーなら馴染みがあるが、10グラムを超えるウエイトのスプーンとなると、明確な使用法のイメージがなく、どう使ったら良いかが思い浮かばないのだ。
しかし、幾らかの釣行回数を重ねる内に何ら抵抗なく使用できるようになってきた。
いわゆる「慣れ」というヤツで、「人間は適応能力を持った動物なのだな」と、妙に納得してしまう。
前置きが長くなったが、最近使い始めたスプーンの話だ。
ダイワのクルセイダー、昔からあるロングセラーだ。
クルセイダーと言っても、イギリスのロックバンドであるサクソンの曲やアルバムの話ではない。
一度、型を変更したらしく、昔の物と現在ショップに並んでいる物ではカップの深さが異なり、
”Daiwa”の文字も現在のロゴに変更されている。
また、カラーリングも昔の物とは異なり、いわゆる今風の凝った彩色が施されている。
原型となったのはセルタやアルタで知られるルブレックスのオークラらしい、と聞いたことがある。
まぁ、「アブのトビー」と「ダイワのハーレー」のような物だろう。
実際のところ、同じ13gの現物を見比べてみると、クルセイダーに比べ、オークラの方がリップがしっかりと反っている等、デザインが異なっている部分もあるため、私の中では別のルアーだ。
まだ、バラシしか魚からの返答はない、我ながら己の未熟さを痛感している。
しかし、「未熟である」ということは、「これから熟すことができる」ということである。
今、私が痛感している未熟さや、そこからくる試行錯誤は、これから先の私にとって、
「技術」と「知識」と「経験値」の「向上と蓄積」に必ずや結びついてくると信じている。



