健康の敵は「病」(やまい)みたいだが、そうだろうか?

「病気」でなければ、健康であって、バンザイだろうか?

 

「病」を悩み、目の敵にして、治そうと必死に戦う人が多い。

で、医者に助けてもらって、戦って結局、 勝ったの? 負けたの?

 

動物も「病」に苦しむが、悩んで、ジタバタするのは人間だけ。

人間は、知恵と技術と道具で、「悩ましい病」と戦ってきた。

 

でも、「病」との戦いは、本当に効果を上げているのか、どうも怪しい・・・

だって、常に、結果の「病」だけいじって、原因の大元を探っていない。

 

「病」が生まれた原因・理由を軽視して、結果だけ対処していることが多い。

確かに、つらい、苦しい、目前の症状は、早く解消したいと誰もが思う。

 

そして、「病」の原因・理由は、自分の外にあって、我関せず、という態度。

本当にそうかな? 外因だけで、内因はない? 自分の中に原因は全くない?

 

病気を患っても、ますます人生を豊かにする人もいれば、そうでない人もいる。

単純に、病気は健康な生き方を妨害するとは、言い切れないと思うのだが・・・

 

苦は楽の種、と昔の人は言った。

この病から学ぶことは、何だろう?

 

よく、病気を「治す」症状を「治療する」などと言う。

その前提は、病気や症状は治すべき「悪いもの」という考え。

でも、本当にそれは間違いないことか?

 

医療の役割は、病気を「治す」こと、それが当たり前のようだ。

 

でも、症状は薬で抑えたが、生活する体力や気力が奪われたり、

手術や化学治療は繰り返すほどに、病状悪化し寿命を縮めたり、

そんな残念な事例が多すぎる。

 

医療は、人を本当に健康にしてるのか、大いに疑問を感じる。

不調があれば、すぐ病院で「治してもらおう」という現代の風潮。

 

早期発見、早期治療、そのため健診や社会的な啓蒙は当然!

誰もが良いことだと信じているが、真実は果たしてそうだろうか?

 

そもそも、生命体の「不調」(?)を外的に「治す」って、本来可能なのか?

「治す」のではなく、「治るのを手伝う」のが、本来の医療ではなかったか?

 

生命体は、本質的にバランスを維持・回復する「自己治癒力」を持っている。

「不調」は、バランス回復の働き(プロセス)であり、「悪いもの」ではない。

 

「不調」を部分的に「治す」働き掛けこそ、むしろマイナス効果を生むのでは?

だから、「病気」や「症状」の意味合いを、今一度よく考えることが大切だろう。

 

表面的に「悪いもの」と見て、その浅い判断で「治す」のは、正しい行為か?

裏に隠れた生体バランスの絶妙な働きに関して、見識を深める必要がある。

 

現代人は、忙しくて「表」だけみて、余裕なく焦って判断して、痛い目にあう。

隠れた「裏」の真実に深く目を向けて、もっと賢く豊かな生き方を発見したい。

「健康」に関連して、すぐ「からだ」のことを気にする人が多い。

 

「からだ」の状態が良ければ嬉しいし、そうでないと心配する。

「こころ」の状態が、「からだ」の状態によって影響受けている。

 

で、人は一所懸命に「からだ」のメンテナンスに余念がない。

けれど、「からだ」を万全の状態で維持するのは難しい。

 

多くの人が「からだ」の不調の原因を、外側に求めている。

飲食の問題や無理な作業や、様々な環境ストレスなど・・・

 

何でも、見えることに原因を求めやすいのが人間。

でも、見えないところが最も肝心なのかもしれない。

 

最も自覚しにくいのが、自分の「こころ」の状態。

自分の「こころ」は、ただ「からだ」に従っているだけか?

 

いや逆に、「からだ」が「こころ」に従っているのではないか?

「からだ」の状態を作っている犯人は、実は「こころ」では?

 

そういえば、思い当たることも多いような・・・

もっと気遣うべきは、「からだ」より「こころ」かもしれない。

 

 

生きていく上で「健康」は大きなテーマですね。

 
人間にとって大きな人生テーマは、「お金」「人間関係」「健康」の3つだそうです。
女性は、さらに「美容」が加わって、大事なテーマが4つで男性より大変そうです。
 
どれもこれも、良い状態を保つのが難しいテーマばかりですね。
生きていく上で、多くの人が、常々、悩ましく感じています。
 
でも、そもそも「健康」とは、どんな状態なのか?
 
「病気」でなければ、健康なんですか?
「身体」が丈夫だったら、健康なんですか?
 
「身体」が問題ない人が、「自殺」することがあります。
その人は、果たして「健康」だったのでしょうか?
 
「難病」や「障害」があっても、明るく笑顔の人もいます。
その人は、果たして「不健康」なのでしょうか?
 
私達が必死に求める「健康」って、何なのでしょうね?