「どうする家康」 チーム徳川新キャスト発表される! | meaw222のブログ

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先日、チーム秀吉の新キャストが、発表されましたが、8月3日にチーム徳川の8人のキャストが発表されました。これでほぼキャストは発表されており、これによりほぼ今回の「どうする家康」の全貌が薄っすらと見えてきました。

きょうも、新しいキャストが発表されるようですが、誰の名が出てくるのか全く予測ができません。

 

 阿茶の局役 松本若菜さん

家康の側室として非常に有名な女性である「阿茶の局」。

文武に優れ、家康との間には子を成すことはありませんでしたが、於愛の方が、亡くなると、家康の命により秀忠の後見役を務め、「大坂冬の陣」では、徳川側の交渉人として徳川の案を認めさせるなど政治力も発揮し、家康の遺言として、剃髪せずに、秀忠、家光を陰で支えることを命じられるなど、家康が最も信頼した側室です。

 

この阿茶の局のキャストが、なかなか発表されなかったので、もしかしたら登場しないのではと、やきもきしましたが、やっと発表されました。

 

この阿茶の局の役を、「遅咲きのヒロイン」松本若菜さんに決定しました。なかなか渋いキャスティングであると思います。

松本若菜さんは、大河ドラマには「麒麟が来る」の家康の母 於大の方以来の2度目の登場となります。

イメージしていた阿茶の局そのものであり、登場するのが非常に楽しみです。

今出演している於愛が、死んだ後は、この阿茶の局が中心となります。

史実的には、秀吉との戦いである「小牧・長久手の戦い」の前後に登場するのではと考えられます。

 

 徳川秀忠役 森崎ウィンさん

徳川家の宗家でありながら、いつも偉大な父と自刃した長男の信康と比べられ、父の家康の期待に一心に応えようとした秀忠。

 

秀忠も、父の家康と同様に元服まで、秀吉の人質として差し出され、元服の時に、秀吉の「秀」を諱として授かります。

本来であれば、父家康の康を貰い「秀康」とするのが妥当ですが、すでに兄の結城秀康が秀康を名乗っていたことから、徳川宗家のもう一つの名「忠」を受け継ぎ、「秀忠」と名乗ります。

 

初陣は、「関ケ原の戦い」の前哨戦である、真田昌幸との上田合戦ですが、老練な昌幸に翻弄され、3万8千の軍勢を率いながら、わずか2千の真田軍に敗れ、かつ、このために、関ケ原の戦いに遅れるといった大失態を犯します。

これに懲りたのか、後の「大坂の陣」では、遅れまいとして、強行軍で大阪に駆け付け、兵を無駄に疲れさせたとまた、家康から怒られます。

 

しかし、母の於愛に似たのか、大らかで、13歳の時、儒学の講義を受けていた部屋に牛が乱入して騒ぎとなりますが、秀忠は冷静に講義を聴き続けていたという逸話も残っています。

 

この秀忠の役を、経歴が非常にユニークな森崎ウィンさんが演じます。

森崎ウィンさんは、ミャンマーのヤンゴンで、ミャンマー人の両親のもとに生まれます。

9歳の時に来日し、2004年に女の子に会うために、待ちあわせ場所の恵比寿(スターダストプロモーションの事務所がある場所)のピーコックストアの前に立っているところをスカウトされ、スターダストプロモーションに所属。

2007年から歌手兼俳優として活躍します。

 

2016年には、スティーブン・スピルバーグ監督の「レディプレイヤー1」で主人公のウェイド・オーウェン・ワッツ(パーシバル)の友人であるトシロウ (ダイトウ)役でハリウッドデビューをしています。

 

NHKでは、NHK総合の「よるドラ」枠にて2020年9月12日より10月17日まで放送された「彼女が成仏できない理由」に出演しており、今回が初の大河ドラマ出演となります。

 

 千姫役 原菜乃華さん

千姫は、秀忠と正室の江(ごう)との間に長女として生まれます。

徳川家と豊臣家との架け橋の為に、豊臣秀頼の正室として嫁ぎますが、「大坂夏の陣」で秀頼と淀殿に対する助命嘆願の為に、解放され、家康の命により大阪城より助け出されます。

しかし、最終的には、秀頼と淀殿は、父親である秀忠の判断により討ち取られます。

 

穏和な性格の持ち主と伝えられる一方で、秀頼と側室の間に生まれた娘・天秀尼が処刑されそうになった際に体を張って必死の助命嘆願を行い、その結果、天秀尼は助けられたと言われています。天秀尼は後に「縁切り寺」として有名な東慶寺の住職となります。

 

この千姫の役を、今回が大河ドラマ初の原菜乃華さんが演じます。

原菜乃華さんは、2009年にデビューし、各種のテレビドラマに出演します。

 

2022年11月公開の新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」のオーディションにおいて1700人を超える中から主人公・岩戸鈴芽役に選ばれています。

 

原菜乃華さんも、今回が、初の大河ドラマ出演となります。

 

 結城秀康役 岐洲匠さん

結城秀康は、家康と側室 於万の方の間に生まれた家康にとっては次男となる人物です。

しかし、正室の築山殿が於万の方を側室として認めていないために、城外にて出産します。この時代、城外で出産するということは、正規の継続者として認めていないことであり、また、双子であったことも影響したのか、家康は、出産後も秀康に会おうともしませんでした。

 

天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの後、家康と秀吉が和睦の条件として、秀康を秀吉のもとへ養子(実質的な人質)として送られます。

その後は、結城家に養子に入り、越前に移封され、対上杉の守りとして活躍します。

家康は、結城秀康を子としては認めてはいませんでしたが、武人としての力量は十分に認めていたようです。

 

この、ある意味不遇な武将を、戦隊モノでデビューし数々のドラマに出演している岐洲 匠さんが演じます。

波乱万丈の人生を送った結城秀康をどの様に演じるか楽しみです。

 

 稲姫(小松姫)役 鳴海 唯さん

稲は、徳川四天王の一人、本多忠勝の長女として生まれます。

 

徳川家康が小松姫の婿候補をズラリ並ばせて「選ぶが良い」と言うと、小松姫は婿候補の若者の1人1人のマゲを掴んで、顔を覗き込みます。
皆、家康と忠勝の威厳を恐れて、されるがままでしたが、真田信幸だけが「御免」と言い放ち、失礼な事をする小松姫の手を鉄扇で払いのけたため、小松姫が気に入った?と言う逸話もあります。

 

上の逸話が示す通り、父親譲りの女丈夫で、良妻賢母の女性としても有名です。

過去の大河ドラマでは、紺野美沙子さんが演じていたのが印象に残っています。

最近では、大河ドラマ「真田丸」では吉田羊さんが演じており、家康関連のドラマでは、必ずと言っていいほどこの稲が登場します。

 

そんな、稲姫を、レバテックのCMやNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」の柴田明美役を演じた鳴海唯さんが演じることとなりました。

 

 鍋役 木村多江さん

今回、今までに描かれていなかった石川数正の家族が、描かれるようです。

その石川数正の正室 鍋として演じるのが、ベテランの木村多江さんです。

 

石川数正の正室は、松平家広娘又は内藤義清娘となっており、名前は勿論素性についても全く資料に記述されておらず、今回、石川数正の突然の出奔を家族目線で描かれるのではと期待しています。

 

 ウィリアム・アダムス役 村雨辰剛さん

今回、一番びっくりしたのが、このウィリアム・アダムス(三浦按針/みうらあんじん)と次に述べる伊奈忠次が、描かれることです。

 

ウィリアム・アダムスは、「青い目のサムライ三浦按針」としても有名で、関ヶ原の戦いの約半年前の1600年4月29日(慶長5年3月16日)、乗船していたリーフデ号が難破し豊後臼杵の黒島に漂着し捕らえられ、後に外交担当として諸外国との対応役として家康に召し抱えらえれます。

 

このウィリアム・アダムス役に、ドラマ10「大奥」のシーズン2の青沼役としても出演予定の村雨辰剛さんが出演します。

 

 伊奈忠次役 なだぎ武

家康が江戸に移封された後に、家康は江戸を一大都市にするために計画し、この伊奈忠治を治奉行として、江戸の町の水道システムを作り上げます。

この治水事業は、日本の歴史においても、一大事業であり、江戸八百八丁隅々まで上水道を完備させ、江戸の発展に大きく貢献しています。

 

これについては、2019年1月2日に放送されたNHK正月特番「江戸を作る前編/水を制す」で詳しく描かれています。

この正月特番では、奇しくも、「どうする家康」の石川数正役の松重豊さんが、この伊奈忠治役を演じています。

 

今回の大河ドラマでは、この役をなだぎ武さんが演じており、どの様に描かれるのかが、今から楽しみです。

 

以上が、8月3日に発表された新キャストです。

大河ドラマ初出演の俳優さんが、多く、その点では今までの大河ドラマには無い、リフレッシュさを感じる配役となっています。

 

また、今回の大河ドラマは、キャラクターが立っており、非常にわかりやすいものとなっており、ストーリーが軽いと感じるかもしれませんが、大河ドラマをいままで見ていなかった層にも十分アピールしており、ある意味、中毒性のある大河ドラマとなています。