毎日の食事でよくでる野菜「たまねぎ」

オニオングラタンスープ

たまねぎは、日常的によく食べられている身近な野菜のひとつ。そんなたまねぎには、さまざまな健康効果の可能性があるそうです。秘密は、たまねぎに含まれている「ケルセチン」という成分にあるといわれています。ケラセチンの健康効果についてみていきましょう。

たまねぎは昔からのスタミナ食材

たまねぎは昔から滋養強壮効果のある食材として親しまれてきました。古くは紀元前の時代から、エジプトのピラミッド建設にたずさわる労働者たちが力をつけるためにニンニクと一緒にたまねぎを食していたそう。

本格的に日本で栽培され、食べられるようになったのは明治時代に入ってから。当時、国内で流行っていたコレラに効くという噂から、一気に馴染み深い食材になっていったといいます。

科学が発達するずっと前から、人々はたまねぎの健康効果に気づいていたんですね。

認知機能改善効果も!? ケルセチンのすごい効果

そんなスタミナ食材であるたまねぎですが、なかでも「ケルセチン」という成分が注目を集めているようです。ケルセチンは、たまねぎのほかに、りんごや緑茶などにも含まれていす。

また、ケルセチンには血圧上昇を抑えたり、コレステロール値を下げるなど、生活習慣病の予防につながる効果もあるといわれています。また、最近の研究では認知症予防にも効果が期待できるといわれています。このことから、ケルセチンは認知症や要介護状態などを予防するための効果が期待できる成分といえます。

昔から、野菜を多く食べる人は健康だという話がありますが、ケルセチンの健康効果を考えると昔の人の言うことはあながち間違いではないことがわかりますね。

火を通してもケルセチンの効果はほとんど変わりません

また、ケルセチンは、加熱調理をしても成分がほとんど壊れないという特徴があります。ですから、さまざまなメニューに取り入れることができるんですよ。特に、油と一緒に食べると、ケルセチンの吸収率がアップするとか。植物油や肉類などと一緒に調理をしたり、マヨネーズと一緒に食べたりするのも、ケルセチンを効率よく摂取できる方法のひとつです。

たまねぎは1年を通して購入できる野菜。そんな身近な野菜から、認知症や生活習慣病の予防をはじめてみてはいかがでしょうか?

【関連レシピ】オニオングラタンスープ

焼いたトーストを入れて軽食にするのもオススメです。

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【材料】(2人分)

玉ねぎ…1個

バター…20g

水…2 1/2カップ

固形スープの素…1個

ローリエ…1枚

フランスパン…2

おろしにんにく…小さじ1/2

粉チーズ…大さじ3

パセリのみじん切り…少々

・塩、こしょう

【作り方】

1.玉ねぎは縦半分に切って横薄切りにする。鍋にバターを溶かして玉ねぎを入れ、弱めの中火でよく炒める。ほんのり茶色になるまで炒めたら水、固形スープの素、ローリエを加え、煮立ったら弱火にし、約8分煮る。塩、こしょうで味をととのえる。

2.フランスパンの切り口におろしにんにくをぬり、オーブントースターでカリッとするまで焼く。

3.耐熱容器2個に1を入れて2をのせ、粉チーズとパセリのみじん切りをふってオーブントースターで焼き色がつくまで約5分焼く。


やってみて!