酒が好きだ。

 

と人に言うと、「じゃあ今度飲みに行きましょう」と社交辞令が返ってくるが、

 

筋がズレている。

 

 

私の知っている多くの人が「酒が好き」=「飲み会が好き」と解釈していると思う。

 

ハッキリ言って、いい迷惑だ。

 

私は飲み会は嫌いです。

 

 

 

酒の味が好きなわけで、ワイワイして話をしたりコミュニケーションを

 

とったりすると、せっかくの酒の味をゆっくり満喫できない。

 

 

それに複数人で酒を伴う飲食をすると、理解できないルールや独特の空気がある。

 

 

自由に酒を飲みたいなら一人が一番なのだ。

 

もしくは私と同じく少数の酒愛好家などと一緒に席を共にするのがいい。

 

 

 

昔バイトで居酒屋に勤めていたことがある。

 

その経験のおかけで酒の味をおぼえたわけなのだが、

 

実に酒は奥が深い。

 

 

ここまで私が「酒」と語ってきたものは、アルコール全般のことだが、

 

居酒屋勤務時代に味をおぼえたのは、特に日本酒と焼酎のこと。

 

 

 

その店は数種類の日本酒と焼酎を固定でメニューに載せているが、6割7割くらいの

 

メニューが日替わり週替わりで違うものを仕入れている。

 

そのおかけでいろんな種類の酒の味をを知ることができたのだった。

 

 

それまでは何気なく注文したアルコールを特に気にせず飲んで、美味しかったとしても

 

なんていう酒なのかなんて次の日には忘れていた。

 

 

だけど仕事で酒を扱うようになってから、どの酒がどんな味で何を使っているかとか、

 

どんな作り方をしているかというのを知るようになって、興味が湧き

 

どんどん面白くなってきた。

 

 

 

日本酒も焼酎も一つ一つ向き合って見るとどれも個性があって

 

違いが分かる。

 

違いが分かると何十種類だろうとお客様にあったお酒を

 

提案できるのだ。

 

 

お店にくるお客さんの中にはかなりの酒好きがいて、酒の味や

 

原料、蔵元の詳しい話をしてくる人もいる。

 

そんな人たちの対応をしていくと、こっちもいろんな情報が入ってきて

 

勉強になり成長するのだ。

 

 

 

お酒の味だけじゃなく、お酒ができるまでの過程やいろんなサイドストーリーが

 

酒ごとに蓄積されていくと、注文を取る時にこちらから一言二言話を交えて

 

コミュニケーションを取ることができる。

 

 

 

ただ注文した酒よりも、ストーリーやエピソード、美味しい根拠などを添えてあげると

 

同じ酒を飲んだとしても美味しく感じるのだ。