今日はこの雑誌の最後として当時のオーディオ アンプの例を取り上げます。
「ゼッタイ失敗しないアンプ」と題して載ってました。3極管アンプの本格的なものです。
完成された姿をみても堂々としたなかなか立派なものとなっています。電源トランス
も重量感があります。
この写真のアンプの回路構成をみますと、双3極管の6SN7と2A3の3段構成です。
記事の内容では3Wの出力となっています。細かなことは分りませんが、現在作られ
ているアンプとほとんど変わらないように見えます。
このままでも現代に通じるいい音がしていると思われます。
この回路図と上の完成写真から観て、ただ一つ当時のものだということが分ります。
それは出力トランスが付属してないことです。当時の事情からして、出力トランスは
スピーカに付属しているものを使用する構成になってます。回路図にはスピーカに
エキサイト型ダイナミックスピーカ(どのようなものかわかりません)が接続されてい
ます。
このままコピーして今の部品で組み立てて見たい気分にさせてくれます。クラシック
音楽などをいい音で再生して貰えそうです。