映画マッチングを3回観て思ったことを書こうかなと


おばちゃんが勝手に思ったことなんで「あー、そういう考えもあるよね」くらいに思ってもらえたらいいかなって



初回は正直なところ、なんか消化不良っぽかったけど、原作とパンフレットで登場人物の背景とかを落とし込んでからの2回目、3回目のコメンタリーで、パズルがカチッとハマった感じがした


初回よりも2回目、2回目よりも3回目の方が楽しめたかも


映画だけで完結できてないのって、どうなん?って思う人もいるとは思うけど、わたしはめちゃくちゃ楽しめた


価値観なんて人それぞれ


こんな楽しみ方もあるんやなぁって



今って、オリジナル作品の映画って本当に少ない


映画だけじゃなくドラマもね


漫画や小説が原作とかがやたら多い


そんななかで、内田英二監督がゼロから生み出したマッチング


読み解くほどに登場人物たちに対して、抱きしめてあげたい気持ちがグワーっとわいてくる





わたしが一番理解しやすかったのは輪花ちゃんかなぁ


3人のなかでは育った環境が一番似てるからかも




愛するって難しい


愛し方なんて教えてもらわれへんし


教えてもらってわかるようなもんでもないし


愛した分だけ相手から返ってくるとは限らんし、自分の愛の重さと相手からの愛の重さも違う


愛情表現も千差万別よね


ストレートに表現できる人、独特な表現方法の人、表現したくてもできない人、天邪鬼な態度になっちゃう人


自分ではめちゃくちゃ愛おしいと思ってて、愛情表現もしてるつもりやのに、相手には全然伝わってないなんてこともあるやろし、逆も然り



攻撃対象が相手ではなく、その人の大切な存在になってしまうのもちょっとわかる


わたしは攻撃する側ではなくて


攻撃対象になってしまったことが過去にあるので


そうなってしまった原因は輪花ちゃんと同じ、あの人のせい



人って、ほんと怖いのよ


怨み、妬み、嫉み、そんな負の感情に支配されちゃったら、お化けなんかより怖い



わたしも父子家庭やけど、輪花ちゃんと違うのは母親の記憶がゼロってこと


生後3ヶ月で母親が出て行ってしまった&今で言うネグレクトでミルクを飲む力もないくらい弱ってたわたし


愛着形成が為されてないので、人間不信


でも、何かが足りてないのは自分でもわかってるから、公の場ではちゃんと演じてる


他の人たちと同じように装うこともできる


わたしにしかわからない感情


輪花ちゃんはどうかわからないけど、わたしは無理やり好きな人を作ってたな


同級生や周りの人たちの恋愛的な話を聞いて、みんなと同じように好きな人を作らないと変に思われてしまうって、好きでもない人を好きな人に仕立て上げて、友達と「〇〇くんかっこいい!」とか話したりしてたな


歪んでるわー


一切恋心なんて抱いてないのに





母の記憶もないわたしが、捨てられたっていう気持ちが多少なりともあるんやから、お母さんとの記憶がある輪花ちゃんからしたら、もっとよね


そりゃ人を好きになったとしても、そこから進めないわ


好きになるの怖いもんな


大好きなお母さんが消えてしまったことで、深い心の傷を負う


大好きな人がまたいなくなったらってことを考えたら、もうダメよね


幸せを知ってしまうと失った時の喪失感は計り知れない



輪花だけじゃなく、吐夢も影山さんもある意味被害者なのよね


周りの大人の身勝手な行動でいろんなものを奪われちゃった人たち



みんな何を生きる原動力にしてるかが違うだけで、ちゃんと自分なりの愛をしっかりと持ってる


もうそれだけで愛おしく感じてしまう


映画を見るたびにどんどん魅力が増してくるのよ、マッチングに出てくる人たち


あの3人だけじゃなくて、斉藤由貴さんの目線とか言葉の紡ぎ方とかほんとにすごい


ポワポワしてるのにちゃんと狂気を含んでるのが絶妙に怖い



推しが出演してるからってだけじゃなくて


映画館に足を運ぶたび


スクリーンの中の人たちに魅了されている気がするのよね


だから何度も観たくなっちゃう



良い作品、良い役に巡り会えて、良いチームでこの作品を作り上げられて、本当に佐久間くんよかったね!!と言いたい


昔ドラマに出てたの見てたけど(その当時は認識してなかったけど、後で知って驚愕した)佐久間くんめちゃくちゃ演技うまいのよ


これからもっと表現できる場が広がったらいいな





長々とお付き合いくださり、ありがとうございました