考えたくはないけれど、もしも再発したらと思うと怖くて、その時あまり動かずすぐ病院に行けるよう、入院時に持って行く荷物をまとめてずっと部屋の片隅に置いていた。

手術入院前に、荷造りするため動いたのも(なるべく進行しないようあまり頭を動かさないよう気を付けたものの)後悔の一つとして残っていたため。

その荷物をやっと片付けた。

術後数ヶ月経ち経過も順調なので、ふと、もう良いかなと思って。


先月まではほとんど行かなかったけれど、ここ23週間、たまに車で街まで行くようになった。

慣れてきたけど、やはり少しでも振動があると怖い。

運転はだいぶ平気になった。


術後に一度、寝起きに目をかいてたことがあったので怖くて、依然眼球保護帯をして寝ている。

横向きで寝るのが落ち着くのでずっとそうだったけど、同じ方に圧が掛かるのが怖くなってしまい、なるべく仰向けで寝られないか試みている。


目は相変わらず痛くなる。

特に手術した方の目がヒリヒリ痛む。

手術してない方の目の痛み方は以前よりは少し落ち着いた気がする。


ずっと手術してない方の飛蚊症が怖すぎる。

増えてないのだろうけれど、増えたような気がして不安になってしまう。


手元は前より少し見えるようになった気がする。

ただ、文字を読んだり、長時間画面を見たりするのはまだつらい。

手術した方の目の見え方は、相変わらず小さく細く歪んで見える、

焦点が合わない。

お店、特にドラッグストアなどの電気が煌々と付いてる場所は普段に増して物が二重に見えてきつい。


いまだに割と死にたくなってる。

車で走ってると、どの辺の木がいいかなと考えていたりする。

以前ほどネットで調べたりはしなくなった。


気持ちの面では、目のことに意識が向くと頭がおかしくなりそう。

もしかしたらこの不安や目の状態とあと50年以上付き合わないといけないかもしれないと考えて、早く死にたいと思う。


再発を憂いて体に制限を掛けないといけないのがとてもつらい。

今までのように何も考えずに歩くことができない。

走ることができない。

自転車に乗ることができない。

高いところから飛んだりもできない。

重いものが持てない。

できないことに意識が向いてしまう。

目と引き換えならできるけど、そんな選択肢はない。

何の不安もなく体を動かせていた少し前の自分が本当に羨ましい。

数ヶ月前と全く違う人生になってしまった。

これから一生、自由に思うように不安を持たずに体を動かせることはないんだと思うと死にたくなる。

生きていてもしかたないのではと考えてしまう。

体を動かせるって、精神衛生的に重要なんだと感じる。


人生に対しての諦めが強くなってしまった。

友人が前向きに進んでる姿などを見ても、どうせ私は健康な人とは違うしなと、別の世界に来てしまったままの感覚。

腐ってるのはわかるしそんな自分が嫌だけど、今はまだそんな状態。


目は頑張ってくれてる。

少しずつ回復してるのを感じる。

手術後数ヶ月続いていた、目に対してのヒステリックなほどの不安は少し落ち着いた。

ずっと以前のような状態だと精神がおかしくなってしまうので防御本能が働いているような気もしている。

けれどまだまだ気持ちは追い付かない。

現実を受け止められない。

私の気持ちや人生は暗い影が落ちたまま。


思ったより回復してないなと思うし、思ったより回復してるなと思う。