
みなさん、こんにちは。
五反田明駿です。
Webマーケティングや営業支援に加え、
AI活用スクール「AcademyAI」を運営しています。
本日は、AIで引き継ぎ資料を整理し、
次の担当者が動ける形にする方法をお話しします。
手順書は渡したのに、進行中の案件が分からない。
期限は書いてあるのに、誰へ確認すればよいか分からない。
引き継ぎでは、こうした情報の抜けも見直したいところです。
今回は一般的な業務マニュアルではなく、
担当者交代や休暇前に渡す「今の状況」を扱います。
AIには整理を頼み、実際の状態は人が確認します。
結論|手順だけでなく、今の状況と次の行動を残す
何が終わり、何が残り、次に誰が何をするか。
この情報をそろえることが、
引き継ぎ資料を作るときの出発点です。
AIは、ばらばらのメモを項目ごとに整理する補助に使います。
ただし、記録にない担当者や期限を
推測で決めさせないようにしてください。
手順1|対象業務と、入力してよい情報を選ぶ
最初は、引き継ぐ業務を一つ選びます。
問い合わせの振り分け、定例報告の準備など、
範囲を絞ると抜けを確認しやすくなります。
会社が認めたAI環境と、入力可能な情報を確認します。
個人情報や契約上の秘密を含む資料は、
自己判断でそのまま貼り付けないでください。
パスワードや認証コードを、引き継ぎ文へ書かない。
アクセスが必要な場合は、社内の管理方法に沿って、
権限申請の手順や管理担当を案内します。
手順2|完了・進行中・未対応を分ける

次に、現在の状況を三つに分類します。
「対応中」の一言で終わらせず、
どこまで終わったのかを短く残してください。
架空の引き継ぎメモを整理した例
- 完了:問い合わせ内容を受付記録へ登録した
- 進行中:回答案を作成し、責任者の確認待ち
- 未対応:確認後の返信と、対応記録の更新
- 期限:翌営業日までの返信を先方と合意済み
- 相談先:回答内容は業務責任者へ確認する
これは説明用の架空例です。
実際には、案件ごとに合意済みの期限と、
社内の目安を区別して記録します。
相手の返答待ちなら、待っている内容と、
確認の予定も添えます。
予定が未定なら「未定」と残し、勝手に埋めません。
手順3|AIで、次の行動と不足情報を整理する
資料を読みやすくするだけでなく、
次の担当者が知りたい項目へ整理します。
次の指示を、許可された情報で試してください。
入力にない事実は追加せず、「未確認」としてください。
案件ごとに次の項目を出してください。
・業務の目的と現在の状態
・完了した作業と、その根拠となるメモの箇所
・進行中の作業と、待っていること
・未対応の作業と、次に必要な行動
・担当者、期限、相談先
・参照する資料と、確認が必要な不足情報
期限は、合意済みと社内予定を区別してください。
担当者や承認権限を推測で決めないでください。
最後に、引き継ぎ前に確認する質問を3つ以内で出してください。
【入力してよい範囲のメモ】
ここにメモを入れます。
生成AIは、入力と異なる内容を出すことがあります。
指示を付けても、誤りがなくなる保証はありません。
元の記録との照合は、人が行います。
手順4|判断基準と、相談する条件を補う

「困ったら相談」だけでは、
どの場面で作業を止めるべきか分かりません。
次の担当者が判断する条件を、現担当者が確認します。
- 資料と実際の状況が違うとき
- 承認されていない金額や条件を求められたとき
- 期限に間に合わない見込みが立ったとき
- 必要な資料を閲覧できないとき
どの条件で、誰へ、何を伝えるのかを残します。
担当者が休みの場合の代わりの相談先も確認します。
AIが提案した相談経路は、そのまま採用しません。
参照先は、資料名だけでなく、
保管場所や対象ページが分かるようにします。
共有範囲を広げる前に、閲覧権限と内容を確認してください。
手順5|受け取る人に、一件だけ試してもらう

完成後は「読めたか」だけでなく、
資料を見て次の作業ができるかを確認します。
実案件への操作が危険なら、安全な練習環境で試します。
止まった場所を、資料へ戻して修正する。
分からなかった用語、探せなかった資料、
判断できなかった条件を一つずつ補います。
試行中も、顧客への返信やデータの変更などは、
決められた承認手順に従ってください。
引き継ぎ資料を読むことは、権限の付与とは別です。
資料には、確認日と更新担当を付けます。
状況が変わったら、正式な保管先を更新する。
古いコピーだけが残らない運用も決めておきます。
よくある質問|メモが少なくても作れる?
整理は試せますが、足りない事実はAIでは確定できません。
現担当者へ聞く質問を作る用途に切り替え、
聞けた内容から資料を更新してください。
引き継ぎ後の質問回数だけでなく、
期限漏れや対応漏れ、必要な確認ができたかも振り返ります。
質問が減ることだけを、成功の基準にしないでください。
まとめ|まず一業務、次の行動が分かる資料へ
対象を選び、状況を分け、AIで整理する。
判断基準と相談先を補い、受け取る人が試す。
引き継ぎ資料は、この5ステップで見直せます。
AIへ任せるのは情報の整理で、
期限、担当、権限、実際の進み具合は人が確かめます。
文章が整っているだけで、引き継ぎ完了とはしません。
まず一つの業務で、未対応の作業と相談先を残し、
次の担当者に一件だけ試してもらってください。
止まった場所を直すことで、使える資料へ近づけます。
五反田明駿(ごたんだ めいしゅん)
ワイズ株式会社 代表取締役社長。
Webマーケティング、営業代行、インサイドセールス、
人材育成を手がけるかたわら、
AI活用スクール「AcademyAI」を運営しています。
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