ガミースマイルが特徴のコートです
看護師を続けていると人の死を近くで感じることが多いです。
そんな経験を何度もしていると不思議な体験をしたりします
人が死ぬ際には虫の知らせがあるなんて言いますが、正にそんなお話しを本日はしていきます。
心不全で入院してきたBさん。
血圧をあげる薬を投与しても血圧が上がらず、医師から家族に長くはない事を伝えた夜の事でした。
私は夜勤の最初に部屋を訪れて体調を確認しました。
心不全で亡くなる前の患者さんは呼吸が苦しくなる事が多いので、Bさんの自覚症状の確認などをしていました。
「大丈夫だよ。全然苦しくないよ」
本人は穏やかな顔をして、笑いかけてくれました
しかし、血圧は低く何時亡くなってもおかしくない状態でした。
数時間後部屋を訪れると本人が点滴の針を抜いている所を発見しました
。
血圧をあげる薬が行っている点滴の針だったので、
どうしたか聞くと…
「ありがとう。もう大丈夫だから。」
と一言だけ言葉を発しました。
本人はそれ以降穏やかな顔つきでこちらの質問に頷きだけしてくれる感じでした。
医師と相談して点滴の針を再度刺す事は本人の苦痛になるだろうと言う判断で、点滴の針は入れないことになり、1時間経過
脈が徐々に遅くなり、家族が来院したのを確認したかの様に、家族が部屋に到着して5分後に亡くなりました。
生前Bさんは点滴の針について「嫌なのよね~。でも治療の為ならしょうがないか」と言っていました。
死期を悟ったBさんは点滴も入っていない。
何もない状態で亡くなりたかったのかなと思います。
安らかに家族に見守られながら亡くなったBさんは、とても穏やかな表情でした。
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