さて、各論にうつります。

 

(1)真風さん

先程の記事にもある、「ONE HEART」、その時代を生きる人々の生き様、という基調は

そりゃ主役である真風さんがそうでなきゃ出ないわけであって

もう、あの熱い舞台を作ってくださって本当にありがとうございます!

 

という至極真面目な感謝と…なんせかっけー!!!!

アメリカで、サスペンダーしたズボン姿の足の長さというかスタイルの良さよ!!

あと、パンフでもこれまた言及されてたけど「一流の成功したカメラマン」というのがきっちり提示されているから

スペインにうつり、アギラールと対峙するときなんかの説得力がね。ちゃんとある。

いやだってお前誰やねん、バルセロナ市民でもないし、ただの一般人になんで、アギラールや皆が影響されたりするの?

て突っ込むじゃないですか、その立場の明示がなければ。

 

でも一流の成功したカメラマンが、スペインの内戦を写真におさめて、それを海外に発信するぞとなれば

権力者からしたらそりゃ脅威なわけですよ。

そういう、ちゃんとジャーナリズムが適切に機能している様を提示してくださるので、余計な雑念が生まれず助かります。

 

(2)じゅんはなちゃん

いやもう、助かった、彼女の本質的な明るさというかおおらかさに。

キャサリンがヒステリックにいろんなところに乗り込むアメリカ編とかね。

声の柔らかさとか、ビジュアルが曲線的に美しいところとかが、キャサリンの怒りを和らげてくれて大変みやすかった笑。

あと、これはじゅんはなちゃんだけでなく、ずんちゃんのおかげだと思うのですが

2幕のつらーい、お薬事件のときも、お陰様ですみれコード安泰というか。

 

先程の記事にも書いたけど、暗くないからだめ、とかでは決してないのですよ!

人間のたくましさというか、やっぱそういうのって前向きで明るいものじゃないですか、本来。生命力とか。

彼女の持ち味なんちゃうかなーと思いました。いやほんとありがとうございます。助かりました。

 

(3)キキちゃんーー!!ヴィセントー!!

タカハナコンビにブルーレイで落ちた私ですが、タニさんの美しさも強烈な印象で。

なのでヴィセントそもそも好きやったのですが。

 

もう、闘牛士の控室で

「俺の生まれはセビリアだ なんとしてでも帰ってみせるぞ」とか歌っている(『闘牛なしで』)のからして

セビリアもバルセロナもあっつい夏にいったことあるから、めっちゃ思い出しながらかなり感情移入しちゃったのですが

そっからのキキちゃんの、ソロでね!!

もう完璧にバルセロナ市民になっちゃったわけよ私はwww

 

いやなんかさ、キキちゃんも神戸っ子、私も神戸っ子で

私はさっきの記事でも書いたけど、阪神の震災のあとに『少年H』読んだり

なんつーか、地元愛…と文字にするとまたなんか違う感じになってまうんやけど、

(別に地元の幼馴染とか地縁でつながった友人とかおらんし)

でもなんか、うーん、人間誰しも、いわゆる田舎的な故郷がない人でも持っているであろう、

「ふるさと、原点を大事にするこころ」「自分の核を大事にする心」といえばしっくりくるのかなぁ…。

とにかく、なんか、私とキキちゃんは同じ神戸っ子やし、とか自分のそういう部分も刺激されて

一気にバルセロナ市民にね…ひっぱっていかれたのですよ。…伝わってほしい笑。

 

そっからの『NO PASARAN』よ。もう、この興奮というか一体感を、ね!!味わっていただきたい!!

「見知らぬ者が力合わせる」「故郷を捨てた俺が 知らない力が 人を駆り立てている」

とあるけど、ジョルジュが見た真実てのは、そういうことじゃないのかなぁとふと思いました。

人間として、普遍的ななにか。

誰かを積極的に排除しにいくというより、大切なものを守り抜く、生きて生きて生き抜くときに

人は自然と連帯したり、「生きる」という一点で共感しあえるんちゃうかなぁ。

 

あと、パンフのお言葉、スペイン内戦について、自分たちがまず理解を…とあったけど

あのヴィセントのバルセロナ人としてリアルはそういう理解あってこそやなというのがよっくわかってパンフ買ってよかったなって…笑。

 

(3)ずんちゃんアギラール!!

これも最高によかった、まじでよかった、素晴らしかった!

ネバセイが暗く悲惨な話でなく、時代を熱く生き抜く人々の生き様を描くヒューマンになったのは、

ずんちゃんアギラールの造形がめっちゃでかいと私は思っている初日なう。

 

というのも、1幕、たしかに登場時から強権的ではあるけども、

ファシストに抗っているずんちゃんアギラールに、ちゃんとスペイン人、市民としてとしての…

正義という言葉はあまり使いたくないのだけど、信念?

権力とかいう方法が先ではなく、目的がちゃんとあって

目的のために常に最善を尽くしている、というのがよくわかったのが、とっても良かったんですよね。

「悪人にもなにか理由があって」的な話とはちょっと違うけど。

血の通った、理解しうる造形というか。いや、権力欲ありきの人間も人間として「理解」はできるけどさー。

 

で、それが、どんどん目的のために手段がいきすぎていって、結局憎むべきファシストと全く同じことをしている

に転がっていくのも、人間ってそんなもんだととってもわかったし…。

血が通っていて、共感はできないけど、めちゃくちゃ理解できるという意味でギリギリ寄り添えるというか。

 

敵でしかない救いようのない絶対悪なんかではなくて、

ああいう時代に、彼もまた何かを守りたくて

人はともすればそういう方向にいってしまうと

生まれながらにああだったわけでなく、時代や条件で、一定数の人間はそうなりうるというか…

とにかく、素晴らしいバランスで、もう私は最高にアギラールが好きよ。

私の中のずんちゃんの好きな役の上位に食い込みますわ。(れいこさーんの戸川くんも好きwww)

パンフのずんちゃんのお言葉通りの役の造形だなと思って、これまたパンフを買ってよかった…。

 

あと、じゅんはなちゃんで書いたけど、ずんちゃんのそういう人間らしいところのおかげで

2幕のお薬シーン、やばいことにならなかった、悪事を働きそこねたということがまじ信じられて救われたww

 

フィナーレの、まりちゃんとのからみ、スーパー男臭くてまじでいいもの見させてもらった。

てかずんちゃん見ると、ほんま宙組みてるわ!てなるからやっぱ最高。

 

(4)NO PASARAN留依蒔世あーちゃーん!!

最高。最高に血がたぎる。

 

(5)まりちゃんアニータ他

先程の記事も書いたけど号泣…。

なんかね、悲しいとか寂しいとかじゃなくて、なんかひたすら涙が出るのよ。

なんなのかね、これ。ちなみにえりかさんも見るだけで、滂沱の涙だし

ここ2週間延々泣いているんだけど。毎日目がはれとんちゃうか。

 

キキちゃんからのNO PASARANからのアニータソロなんてさぁぁぁぁ

しみるしみる染み渡る。

 

まだ整理できなくて、てか今後も整理できるしはしないので、こんなことしか書けない…。

(まぁ様の神々を未だに整理できず、ラスト・デイも見られへんで録画だけしとー私やしね…)

 

アメリカのシーンではオレンジの服で、アニータの前はスペインの女もしているし

祭りではしどりゅーと腕組んでたような?

ずんちゃんとのフィナーレは激萌え。

 

(6)じゅりちゃんエレン

じゅりちゃん大好き!真風さんの当初の相手役とはいえ

プロプロの記憶もあり、キキちゃんヴィセントとのからみに萌えておりましたwww

 

(7)しどりゅーマックス

めっっちゃええ人やん…アニータと腕組んでるの??笑

もう、ええ人すぎて救いやった。でもきっと、人間何人か集まれば、ああいうナチュラルに普通にいい人って

いると思うのよ。

しどりゅーて絶対いい人やろうと思っているんやけど、お人柄がお芝居に出てるよね。

 

以上、取り急ぎそれくらいかなぁ。

あ、フィナーレ最高。圧巻。壮観。

 

これから2週間、バルセロナ市民として生き抜きますわぁ!!