「ル・ポァゾン」のことしか頭になかった自分を殴りたいような


いやしかし公演解説すら読まなかったおかげの新鮮さで楽しさ百倍な自分を褒めるべきか。


うん、後者やな!ナイス過去の私!


と、ゆうわけで、さきひらめ期待通り、いや想像以上に沼るかも。


沼る気はしてたけど、沼度がやばい。これは歴代カップリング萌私の中でもなかなかの上位にいくのではって恐ろしい予感。



はいからさんまでひらめちゃんほぼノーマークやった無能な私を許して!笑

認識してからは結構ひらめちゃんお気に入りだから良しとしよう。



でね、さきなちんはもう、壮さんのころから知ってるわよ。かっこいいのもわかってるわ。

でも、オープニングのかっこよさにビビった笑。これがトップの貫禄?と思って。


ほいでそのオープニングよ。楽曲衣装ともに良すぎ、さきなちんかっこよすぎ、ここでテンションマックス、良作な予感やのに

セリフもないひらめちゃんが!!!


眼差しね!やばい、その眼差しだけで、このヒロインの背景とか物語とかいかにラブラブ運命なのかとか見て取れるやん。


ちょっとこれは何故再演今までされなかったのか謎なんだけど、これで良作やないとかやいんちゃう、と期待して見てたら、まさかの神作だったとゆう笑。


萎える要素がなく、萌えと燃えが詰まっていた。



でもさこの神作、真ん中二人のラブラブ運命力、その結びつきのパワフルさがないと成り立たないと思うのよ!


まずね、マルコが「リヴィアはいつも冷たい印象すらあるのに、火のように踊る彼女はなんだ」みたいな、いかにも説明セリフがあるけど

ひらめちゃんの演技力ちゅーのか、トップ娘役に私が求める「運命の人」力とゆうかね。


アルヴィーゼとすれ違ったときのちょっとした眼差し、だけど彼がいないとき、意にそまぬ結婚してるときの妻としての公の態度…などなど、セリフ少なく、ごくごく短い出番しかない中で、リヴィア&アルヴィーゼのこれまでの背景、物語がすべて妄想されるわけ!笑

コバルト文庫1、2冊分の!笑


これよこれ、この少女マンガのヒロイン力が大事なのよ!


そうゆうのがなければ、柴田先生の美しいセリフも、美しいだけで「ハイハイ、セリフでキャラや物語の説明すんなよ」という、創作で一番しらけるパターンになるやないですか。

序盤で既に、そうさせないほどに世界観作る二人がすごい。

これぞ宝塚ー!


そして実際、ラブラブすぎて最高にあつい。

リヴィアの行動力(男に国を取らせるほどの名家の子女が、尼僧になり海を渡るのよ)とか、

それはひとえに愛ゆえだと、彼のためならここまでするよねって説得力よ。それだけ惚れて運命だってのがわかるからさ!!


アルヴィーゼもアルヴィーゼで、リヴィアのことがなくても、一人の男の野心と誇りにかけてハンガリー取りにいったような気もするけど、でもまぁ、なんとゆうのかな、結局そこまで動機が強化されたのはリヴィアと結ばれなかったからで

一人の女のために国まで取るってすごくない!?激アツやん!

でもこの二人ならそこまでしそう、それくらい離れられない二人って感じがロマンなのよー。「愛と野望のロマン大作」の看板に偽りなし!


ちなみに、小姓が連れてってとせがむところで唯一泣きました笑。泣いたのはそこだけやけどほんま良かった…。あと、大好きな諏訪さきちゃんも活躍しててよかったけど、出てきたときはまさか君たちまで死ぬとは思わなかったで。アルヴィーゼ魅力的だから仕方ないよね!


娘を置いてキリスト教徒が自殺ってのも、キャラ造形や物語運びによってはモラル的にどうよとか思うかもしれないし、人それぞれ倫理観によっては思うところがあるのかもしれないけど

私は創作に倫理は余り持ち込まないので(性犯罪ダメゼッタイ以外)

むしろリヴィアなら絶対こうするよねって感じでそこもアツかった…。飛び降り前の口上もかっこよすぎたぜ。


主役カップルが潔いのよね。情熱的で、そりゃこの二人惹かれ合うわという。


さきなちんが、自分の運命に賭けて破れて失敗したから責任取るのは俺だけでいいってのも、痺れに痺れた。

私は女で乱世に生まれてないし、現実世界では野心とか出世とかどちらでもいいけど笑、

創作の世界なら、男に生まれてゼロサムゲームでてっぺん取りたいって思うね!!!笑


普段なら、リヴィアの言うとおり、「総督かつ大商人、しかもリヴィアも離婚して自分の隣にいて何をこれ以上求めるのよ、ここで我慢して彼女の隣にいてあげなさいよー。地位や名誉より愛と平和でしょー」って思ってそうな私やけど、さきなちんのアルヴィーゼには、「わかるよわかる!もう破滅しか見えないけど突っ走ってくれ!この俺の野心止められるかー!」てなったもんね!エル・アルコンか龍星か笑。


アルヴィーゼの場合、野心ってか境遇への復讐もありそうだけど、それはリヴィアと結ばれなかったことへの復讐ってゆうか、

リヴィアを王女にしたかった、リヴィアは国妃こそふさわしいと思ってたという彼女への愛って感じで、「貫いてくれ!!」と感情移入しまくりでしたわぁ。

嗚呼素晴らしきアルリヴィカップル。あかんコバルト文庫6冊分にはなるわ。



とにかくそろそろまとめると、主役二人の愛の強さ、人としての強さ潔さが本当にあつかった!音楽も衣装も良かった、もう円盤買いそう!超興奮!


唯一おもしろいってかツッコんでしまったのは、マルコ、お前光源氏かと!笑

高級娼婦であろうけど一応オリンピアもいるのに笑。


いや、読めたよ、リヴィアが託した時点でね笑。でも、その理由が彼の瞳と彼女の髪って、アルリヴィ推し強硬派かよ笑。

いやわかる、私もアルリヴィに燃え滾ったから、間近で見守ってた貴方ならそりゃそうなりますよね、ロリコン認定はやめるよ笑。(大人になるの待ってくれるし笑)


なんにせよ、真ん中二人の関係性が強固で説得力があるからこその神作、くっそー愛知に行けばよかった…!


この2作、ムラにもってきてくれー…!