っしゃー!パンフみながら各論にうつります!
あ!!本作はあんまネタバレとか関係ないタイプの作品だとは思うけど、ラストはやはりバレがないほうがいいと思うので
未見のかたはお気をつけください!
基本、心の叫びしか書かないので、どんなシーンか、みたいなネタバレはないと思うのですが笑。
(1)幕開き・序盤
いきなり上手に天使ー!!自由!
てか、こういう切り口でいくのかー!おもしろー!
とテンションMAX!
天国か地獄かとかこれまたBADDY的な…先生は天国とか好きなのかな?笑
音楽について、モーツァルトら先人数名の業績ではなく、彼らに続く人がどう音楽を捉えるのかっていう
音楽を先人たちの積み重ねの系譜として捉えるところなんか、めっちゃ「翼ある人びと」だよねー。
なんかここらへんでもうちらっと泣いてた笑。大体ハマる舞台のときは、物語が動いてなくても泣けるものなのです…。
感動の先取り!
(2)劇中劇 ウェルテル
しゅ、しゅわっち…色気すごい…美しい…ウェルテルちゃんと読んでないことを後悔したぜ…。
ごめん翔ちゃん、原田先生、春雷もちゃんと見てなくて…。
(3)出た!謎の女!
きぃちゃん史上私が最高に好きな役!謎の女!
めっちゃかっこいーい!!
(4)ルートヴィヒ幼少期
にわにわの父親…うんうん、学習まんがなどで読んでたけど、とってもろくでなしに仕上がってるーwww
さすがにわにわ、たまらんね!
そして!ゲルハルトあーさよ!
これまたあーさ史上一番好きだわ!めっちゃ優しい。素敵すぎ。超好き。ときめき。
(5)ルートヴィヒ下宿関連
下宿まわりは最高におもしろかった。うえくみのユーモアよ。
家政婦が逃げ出すところや、きぃちゃん演じる謎の女とのやり取り。
ルートヴィヒよ…家事やらすんかい!そして謎の女…結局引き受けるんかい!笑
ここらへん、すっごくだいきほらしさ現れていて好き。
(6)ゲーテとナポレオン、そしてルートヴィヒ
翔ちゃんが退団って全く現実味ないわ、まだ…今回、劇もショーもあんまり退団ぽくないんですよね。
でも、春雷をやった翔ちゃんがゲーテをするのはうえくみ先生の愛だろうし、
そのゲーテが、かなり成熟した人物で、一番平和的というか、理性的で二人を導いたり見守ってるのが、男役極めて包容力を自然にかもしだせる翔ちゃんだからこそできるんだろうなぁと…うっ退団…かあ。
思えば、ローマや星逢でもですが、私は翔ちゃんの友人ポジ、見守りポジが大好きで…。
押し付けがましくなく、そういうポジの役を説得力持ってできるのは、技術だけでなく、お人柄もあるんやないのかなぁと思いを馳せるのです。
ナポレオンとゲーテとの対話で、ナポレオンがとてつもない先進性を持っていて、周りがついていけなくて…などと解釈するというか、そういうものの象徴としてナポレオンを出してきてたのが面白かった!
あと、なんせここらへんまで、謎の女の献身っぷりが…笑。だいきほ…笑。
ちゃんとゲーテの言葉も伝えてあげるんや…まじかわいいおもろい。
(7)進まないが踊るぜウィーン会議→謎の女も去る…のか?→故郷についたら…
ここはまぁちょっとネタバレに配慮して。
ただ、ここで始まった「静寂」、私はとっても真理っていうか、なんていうのか……。
静寂の時間があればこそ、聞こえる・見える・開いてくる真実というのもあると思うのです。
そういうターンをちゃんと、ここで挟むのか、と…!
(8)そして雪原ー!!
神々か!ロシアもうえくみ先生はなにか思い入れがあるのかな?笑
うえくみ先生のロシアの表現って、とても大地的な要素を感じます。
ここらへんのシーン、音楽的素養というか理論というか、なんかあったらもっと楽しめるんやなーと思ったわー笑。
なんかこう、音楽と数学とか、なんかあった気がすんねん…けど思い出せん!!笑
ここでの、ナポレオンのキャラ付けというか、ゲーテが言葉と精神で高みを目指し(人を幸福にし)、ルートヴィヒが音楽でそれを、ナポレオンは武力で、というのはそれまでのシーンで特徴づけられていたけども
ナポレオンのキャラがさらに深まったというか。合理性ゆえの先進性で、そのときの手段が彼の場合武力だったのだな、と。
合理性を極めさせ、現代の思想にまで持ってこさせたところに、うえくみの「思想や歴史の解釈・再構築」の自由さをみて、ますます面白くなったのである。このナポレオンが、てより、ナポレオンやゲーテにこういうキャラ付け・象徴をさせたのが…好き!
(9)彼女の名前
これはさすがにまじでネタバレに配慮!大事なところは言わないけど!
まじで愛…!もう最高…。
再三書いている、受容と許しと愛の物語ですよ!
もう、全てのセリフややり取りが好きすぎて!でも流石にバレだから書けないし!
私に言えることは、そう、愛!てことよ。人類への愛。人への愛。人生への愛。生きることへの愛。
静寂から受容にいたり、争いの物語から愛の物語へ。そして…。
(10)歓喜の歌!!!
まぁ歓喜の歌に至るのはバレではないだろう笑。タイトルやからね笑。
人生への喜びってのは、全てを受け入れた自由や安心にこそ開かれるのではないのか。
苦しみや憎しみすら愛し受け入れられる人間にこわいものなどなく、その喜びは天にもいたるというか
そこが天上であれ、地上であれ、そんな心境にいたった歓喜を知る人間がいる場所こそ天国ではないかと思う。
この世界には、「音楽家なのに失聴」したり(その絶望は想像にあまりある)、孤独だったり(これは普遍的なのでパンピーでもわかる)、あらゆる人間の苦難を乗り越えて、既に「歓喜」というメロディーが生まれていたのかと。
それは、「謎の女」を受け入れて、寄り添ってるからこそ生まれたわけで。
なんだかとっても真実だと思って震えたのです。
以上!
最後に。
この素晴らしい作品をうえくみが書いたのは、だいもんの雪組だからだろうし、
どのシーンのどこがどう、とかでなく、だいもんの造形する物語すべてが刺さりまくったというか、役ではなく舞台すべてがだいもんと一体化してたというか。まるごと大好き!
あ、縣くんは今日もかわいかったです笑。