書きたいことはたくさんあるんですけど、最近寝不足で眠いから、とりあえずパンフ読んだ感想を書きます。
いやぁたっかいパンフなんですけど、リスペクト代で買ってよかった…!!!
皆さんの対談が素晴らしかった。
そして、自分の感じたことや常日頃考えていることについて、結構演出家さん、演者さんと同じ意図であり
演者さんの伝える力の高さ、自分と舞台とのコミュニケーションの確かさを確認出来て本当に良かった!!
(注:作り手と同じだから「正解」という、国語のテスト的感覚ではありません。コミュニケーションの話)
具体的には、ソニンちゃんの「やることに意味がある作品」そのほか終盤すべて、
そしてみりおんの「聖母」の話!!
ソニンちゃんとみりおんにファンレターを書きたい。
もうね、宙組ファンにはlineですでに伝えたのですが、今回みりおんの良さが爆発で!!
私が大好きなみりおんの母性、炸裂ですよ!!
観劇中ずっと、みりおんの母性について「ブログで絶対書いたらぁ」と意気込んでいたわけ。
そしたらやっぱり、(一般的な聖母とは少し違うかもですが)紛れもなく、「聖母」がキーワードとしてあって…。
もうみりおん大好き!
みりおんの役へのアプローチとそれを表現できる力が大好きだよ。
いろんな娘役やヒロインがいるし、みんなそれぞれ素敵だけど
私の中でのベストヒロインはみりおんだからね…って再認識しました。
あとは、「女キャストが多くていいなー、ビジュアル的にまず美しい」というのも
観劇要因の1つだったのですが、
パンフによるとそれ自体、珍しいみたい。
確かに、どおりで女好きの私があんまり外部舞台をみないわけだわ…。
「この規模のミュージカルで女性キャストメインであること自体が、エンタメ界に潜むジェンダーイシュー」
なんだろうなと私は受け止めました。
ソニンちゃんが「やることに意味がある」と言っているけど、まじでそう思う。
いやぁ一般演劇では私史上No.1です。
我が最愛ドラマの一つ、アメリカドラマ「コールドケース」を彷彿とさせましたよ。(シーズン2に「Factory Girls」てありましたしね。)
アメリカのエンタメって、人種問題にしても、ジェンダー問題にしても結構ストレートにぶっこむじゃないですか。
私がコールドケース大好きだったのもまさにそういう理由で。
さすが若い国、そして合衆国憲法の国、とそういう面ではいつもいつも感心しているのですが、
アイディアの種はさすがのアメリカとはいえ、これを日米合作で、日本初演ということに
「そんな時代になっているんだ!」と感動しました。
日本はアメリカと違って、あんまぶっこまないよねーって思うんですよ。
板垣氏いわく「日本だと、社会派っていうといきなり暗くなって、エンタメっていうと2.5次元までいっちゃう」ての。
まさにそーだわー。書き出したら止まらないけど、常々、つねっづね感じていること、全部パンフで皆さんが補完してくださっている。
今回の作品も、別に社会派だから偉い、崇高だ、という意味ではなく、
結局、人間の根本、尊厳の話、「基本の『き』」そんなエンタメだから、最高に感動したということです。
心を、深いところから揺さぶる。憲法の権利は、理念ではない。
人は平等で自由で、基本的人権と尊厳を持つのです。
だいぶ当たり前になってきたから、理念やきれいごとのようだけど、
というか、結局、西洋の思想の輸入からスタートしたものだから、日本での日常生活では理念的に思ってる人が多そうな印象だけど
始まりは「文書に書かれた絵空事」じゃなかったからね。
むしろ人間が実現したくて、戦って勝ち取って「文書」にした、
まさに実生活実体験に根差しに根差した血みどろの生々しいものですし。
フランスとアメリカは偉大だわ、と法学部的にも刺さるものがあった笑。
だって、この舞台の当時、女性に選挙権なかったんですよ。
そんな時代に行動を起こした人びとのおかげで、今でもまだ無意識的な差別は多々残るとはいえ、こうして生活できている。
そこで、優等生的に「過去の皆さんのおかげで…」という使い古された感想を言いたいのではなく、
それだけ、人間というものの基本を揺さぶられるということです。
そんな時代であっても、「人としての基本的なことに臆せず向き合う」人間が、ちゃんといた。しかも一人ではなかった。複数いた。
そして、いつかそれがマジョリティになった。それが現代。
なんやかんや変わらない人間の善性、みたいなものはある。
いつの時代も、そんな人間はいた、という普遍性、基本・根本こそに私は心揺さぶられるのです。
というわけで、本作、あと2日しかないし、見損ねた人も多々いると思うのですが、
ぜひとも再演してほしい。観て即座に再演を希望しました。
ソニンちゃんのコメント通り、もっと長かったら絶対クチコミで増えると思いますし!
このドラマは一回でなく、繰り返しやるべき。名作映画が何度も金曜ロードショーされるみたいにw
コメディではないけど、ちゃんとハッピーエンドのエンタメで
「深刻な悲劇」でも、「血みどろの階級闘争」でも「ヒステリックなフェミ運動」でもない。全く違う。
たくさんのハリウッド映画、そしてミュージカルなら「RENT」のように社会的な作品が
日本初上演、日米合作だということをたくさんの人に知ってほしい。切実に。
なんで大阪3日なんや。短すぎるやろ。布教もできひんやん。
てかこんな名作の初演メンバーに元OGがいるよ!ていうかみりおんだよ!ていう。超うれしい。