梅雨時でもないのだけれど、ふと思った事があった。
私が幼い頃は、カタツムリは身近で、公園に植木の葉に必ずいたものだった。
いつの頃からか、全く私の住む地では見られなくなった。
私は、しみじみと寂しい想いに駆られたのだった。
近年、私の住む地もかなり都市開発が進み、利便性が良くなったのはいいが、良き幼き頃の風景はすっかりなくなってしまった。
私は、都市開発というものが奪うものの大きさをこの年になって深く沁みはじめている。
都市開発は、好きになれない。
幼き頃、虫取をしたりした草野原も、砂遊びや裸足で走れた公園も、もうない。
悲しいと思う。
こうして人間の小さな勝手さが、カタツムリを追いやり、自然のサイクルを蝕んでいっているのだと思えてならない。
便利でなくたって良かったのだ。
昔ながらの良き風景が広がっているだけで、深い安らぎも生まれるというもの。
消えたカタツムリは何処へ行ったのだろう。
カタツムリが帰る事を願うばかりだ。