久しぶりに赤毛のアンを見て

マリラ・カスバートとマシュー・カスバート

スゲーな、と思った。

。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚

 

赤毛のアンは自分が子どもの時に見たので

アンに感情移入して

アンやダイアナの立場でしか見てませんでしたが

今回は子育て中の悩み多き親の立場から考えてみると

 

孤児院からた引き取った

11歳という微妙なお年頃の女の子を

夫婦ではなくて

子育て経験の無い兄妹で育てる!

って、けっこう無謀だと思う。

でもね

色々と試行錯誤しながらも

 

すっごくアンは「いい子」に育つんです!

賢くて思いやりの有る、お友達に恵まれた

素晴らしいレディに育ちます。

(人´∀`*).。:*+゜゜+*:.。.*:+☆

 

もちろんアンがもともと良い資質を持ってると

カスバート兄妹が見抜いて引き取ったともとれるんですが

何故

こんなに上手く子育てできたんだろう???

アンは何故こんなに賢く育ったの???

 

アンは色々と問題を起こすんだけど

マリラの友人に癇癪起こしたり

学校で、からかわれて逆上したり

髪の毛を変な色に染めたり

親友にジュースと間違えてお酒飲ませたり

大切なお客さま(牧師夫妻)に出すケーキに

間違えて薬入れて苦くて不味いケーキ出したり

 

そのたび、マリラはアンを怒るし

アンは落ち込むし

でも、アンはマッスグ育つんだよね。

 

マリラの怒り方、叱り方がいいのかな?

 

マリラは真面目な堅物で敬虔なクリスチャン

なので

アンに対して口汚く罵ったり、ヒステリックに怒ることもありません。

アンが問題を起こすと

自分の部屋に下がらせます。

そして部屋から出ることを禁止します。

アンもそれに従います。

 

アンは癇癪持ちで問題も起こすけれど

基本は素直で言うことを聞きます。

 

言われた事をきくんだよね

 

なんでだろ???

 

勉強も自分から進んでやるし

お手伝いもしてるし

 

やはり

自分の子じゃないし

自分の親じゃないから

お互いに距離がありそれがいいのかな?

 

マリラとマシューのお互いの役割もいいのかな?

 

マシューはアンを全面的に支援してる

マリラは厳しいけれど

一貫性があり分かりやすい。

そして

マシューもマリラもお互いを大切に思っていると思われます。

アンの前でお互いの悪口とか言わないし

お互いを尊重し領分を守ってます。

 

夫妻じゃないからね

しかもマシューはスンゴイ無口だし

マリラもおしゃべりじゃないから

無駄な喧嘩が無いんだよね。

 

無口だけど

アンの話をよくきいてくれる大人に囲まれて

質素だけど

たまに甘やかしてくれるし

(とくに養父であるマシューは甘々だ)

アンは不満を溜め込まずに

わりとおしゃべりしてしまうし。

 

美しい自然に囲まれた環境で

無駄な刺激(インターネットとかゲームとかラインとか)も無いし

とてもいいお嬢さんに育ちあがります。

(((o(*゚▽゚*)o)))

 

すごいなあ~

なんでだろ

 

カスバート家の人々は

分かりやすい表現で愛情を示したり

あからさまに褒めたり

愛してると言ったりしません。

 

それでもアンは二人の愛情を感じて信じていると思われます。

何故???

 

それは

やっぱり

カスバート家の二人が落ち着ているからかな?

お互いが無理しないで

自分の出来る範囲で堅実に生活している。

そして相手にも多くを求めていない

 

アンに対して

自分の子どもでは無いし

もともとが

手伝いの男の子が欲しくて

孤児院から子どもを引き取ることにしたのに

間違いで女の子がきて

偶然の重なりで引き取った子どもなので

多くを期待していない

からなのかな?

 

自分の子どもには

色々な思いが膨らんで

色々な事を投影して

自分を顧みずに見当違いな多大な期待をかけて

イライラしたりするけれど

 

そもそも他人様の子

最初に

マリラが女の子なんて役に立たないから要らない

と言ってるのに対して

マシューは

「自分たちがあの子の役に立てるのではないか」

と言います。

子どもに対してギブアンドテイクを求めず

与えるだけでいいと思ってのスタートです。

 

アンはアンで

美しいこの土地が気に入っていて

幼い頃から苦労していて

自分が不細工だと分かっているので

カスバート家の人々に必要以上に

愛して!褒めて!と要求してません。

 

今までさみしかったから

二人の愛で私を包んで!

と、もしアンが要求したなら

カスバート家の人々は困惑したことでしょう

そして、不器用な二人には

分かりやすい愛情表現は無理だと思う。

 

お互いがお互いに一歩ひいて

距離を保っているからこその

いい関係なのでしょうか?

 

そして

マシューはもともとアンを気に入っていましたが

マリラもアンを愛し

アンがいない生活は考えられないと思う程になります。

 

 

 

私も子どもがいない生活は

今となっては考えられないです!

同世代のおひとりさまで

全て時間とお金を自分に使える人を、たまに羨みますが

もしも、子どものいない生活を選べるよ!!!

と言われても、子どもがいない生活を選択しないな

多分・・・

でもうちの子は

アンほど出来がいいとは言えませんが

 

もし

うちの子をカスバート家の人々が育てたら

アンみたいに賢い子に育ったのかな???

 

ぎゃくに

私たち夫婦で

アン・シャーリーを育てたら

カスバート家の人々育てた様に

賢くならなかった気がする

きっと

アンの落ち着かなくて

癇癪持ちで

学校で問題を起こしてしまうところに焦点を当てて

スクールカウンセラーに相談しても

埒が明かないで

悩んでいたかもしれない。

 

 

自分が産んだ子が

アン・シャーリーの様に個性の強い子だったら

はたして上手く育てられたかな?

アンの魅力に気付けたかな?

 

アンの個性に振り回されて

もっと普通になってほしい~

と思って

案外ただの問題児になってたりしてね。

 

カスバート家の人々は

ある意味、自分の子どもでないからこその

余裕もあるのかもしれない。

 

そして

自分の子も

俯瞰して見れたら

もっと余裕をもって

面白がれたら

いいのかな?

 

などなど

大人になってから

カスバート家の人々の子育てについて

しみじみと考えてみました。