芸術の秋、食欲の秋、スポーツの秋…。せっかくの秋も病気になってしまったら台無しになってしまいます。しかし皮肉な事にも、秋は病気になりやすい季節。そして食中毒が最も多いのはこの季節


「食中毒=夏」なんて思ってはいませんか
実は、食中毒で病院を訪れる人は10月が最多なんです。8月、9月の食中毒患者よりも多いとは驚きですよね。この時期の食中毒の原因となっているのが、サルモネラ菌と腸炎ビブリオ菌で、すしなどの魚介類に含まれているそう。夏バテによる免疫力低下が、身体を食中毒になりやすい状態にさせているいるのが主な原因夏が過ぎたから、と油断しているのはキケンですではこの時期食中毒にならないためにはどのようなことに気をつければよいのでしょう?

サルモネラ菌
 卵の殻や卵の中にいることもある食中毒菌です。
重症化しやすく、人が死亡した例もあるので、特に子供・
高齢者・病気中の方には気をつけることです。
◎原因食品
卵(ティラミス、自家製マヨネーズ、卵豆腐)肉、淡水魚、
二次汚染された食品。
◎症状
下痢・腹痛・発熱・頭痛・吐き気・嘔吐で、発症まで
5~72時間(発症のピークは8~24時間)
 ◎予防のポイント
①卵は他の食品と区別し冷蔵庫に保管
②調理は75℃以上で1分以上の加熱
③卵は割り置いておかない
④卵料理で使った器具は消毒



腸炎ビブリオ
海水温度の上昇に伴いこの菌は増え、猛暑の時期
には増殖がさらに速くなります。
◎原因食品
水産物、特に鮮魚や天然岩かきなどが、この菌の対象
食品です。
◎症状
食後、10~24時間後に激しい腹痛と下痢。
特に腹痛はさしこむような激痛で、猛烈な苦しさを伴う。
発熱はあまりなく、ほとんどは抗生物質の投与などで
1~2日で回復。ただし、水のような便が正常に戻るまで
には2週間くらいかかります 
◎予防のポイント
①海産魚介類を真水(水道水)で良く洗う
②4℃以下の温度で保存する
③魚介類用の器具は専用にして十分に洗浄・消毒を
④とにかく魚介は早く食べること。夏期に室温で5時間
以上放置 するのは危険

これからの季節、食べ物がおいしい季節になるからと
言って気を抜かず、更には秋ならではの食中毒がある
ということを忘れず過ごしていきたいものですね。

 また季節がら秋太りが気になる季節でもあるので
食べ過ぎには注意しながら食欲の秋をエンジョイして
下さいね