女子必見

意外と知らない!?和菓子の魅力

かしわ餅のルーツは武家社会から!?
GWの最終日、5月5日は言わずと知れた子供の日。「端午の節句」ともいい、この日を間近に控えた今の時期は、スーパーにもかしわ餅やちまきが並ぶ。

かしわ餅のルーツはいくつかありますが、江戸時代の中期に誕生したという説が有力と言われています。柏のは新芽が出るまで落ちないことから、男子の成長と子孫繁栄を願って、武家の間で縁起を担いで珍重されたといいます。この頃は、家で作ったかしわ餅を近所や親戚に配っていたらしい。ちなみに、かしわ餅の「もち」部分はうるち米で作っているので、本来は「だんご」と呼ぶのが正しい。「もち」と呼ぶのは、武士の見栄という説もあるそうで、『武家社会』がルーツとも言われています。

『お菓子=健康の敵』と考えるのは間違い!?

若い女性ならスタイル重視、中高年男性は生活習慣病が気になるという点から、砂糖をたっぷり使ったお菓子は体によくないというイメージが強い今日この頃。しかし実は、糖分は体を動かすうえで重要なエネルギー源であり、とくに脳は糖分は(ブドウ糖)しかエネルギー源として使うことができないため、1日中デスクワークに追われるなど脳がフル回転をした後は、ぜひ摂りたい栄養分です
ほどほどに食べるなら決して健康を害するものではありません。
中でも和菓子は、ケーキやクッキーなどの洋菓子に比べると、油分を使わない分ローカロリーで食物繊維も豊富。意外とヘルシーなのです。

●お菓子のエネルギー比較(100g当たり)
和菓子
柏餅206kcal
大福餅235kcal
串団子(しょうゆ)197kcal
蒸しまんじゅう261kcal
水ようかん171kcal
洋菓子
ショートケーキ344kcal
シュークリーム245kcal
ハードビスケット432kcal
成形ポテトチップス540kcal
ミルクチョコレート557kcal
(五訂食品成分表より)


あずきの健康パワー

和菓子がヘルシーなのは、その材料にも秘密がある。団子やういろうによく使われる上新粉は、うるち米を製粉したもの。白玉だんごやぎゅうひの材料となる白玉粉は、もち米を製粉したもの。またかるかんには上新粉と大和芋が使われています。このように砂糖のほかに和菓子でよく使われるのは、もち粉や米粉、小麦粉、豆類などの穀物、イモ類やゴマ、寒天など、健康的な食品ばかり。
米は完全栄養食品といわれるほど、栄養バランスが優れているし、きな粉の材料である大豆は、最近女性ホルモンと働きが似ていることで注目を集めるイソフラボンが含まれる。ゴマは美容によいうといわれるビタミンやミネラルが、寒天は生活習慣病予防にピッタリの食物繊維が豊富なことで知られる。そして、なんといっても注目すべきは、和菓子の主材料でありかつ栄誉バランスに優れたあずきではないでしょうか

〈小豆の栄養成分〉

糖質
小豆の半分以上はエネルギー源となる糖質が占めている。
食物繊維食物繊維も豊富。脂肪などのほか、発がん物質である胆汁酸を吸着して体外に排出する。
ポリフェノール老化や生活習慣病などの原因といわれる活性酸素から体をガードするポリフェノールが、赤ワインより豊富。
サポニンコレステロールや中性脂肪をたまりにくくし、血液をさらさらに。
鉄分めまいや貧血の予防に。特に女性は必須の栄養素。
ビタミン酵素のはたらきを助けるビタミンB1や、皮膚や髪、細胞などの再生を助けるB2が豊富。

季節の和菓子で一息

ほどよい量のお菓子は、ヘルシーというだけではない。和菓子の魅力はなんといっても、季節感を味わえる点にもあります。冒頭にあげた端午の節句のかしわ餅はもちろん、花見の季節の桜餅や花見団子、6月くらいになればくずもちや水ようかんが並ぶ。春分、秋分はぼた餅におはぎ。「菜の花」や「あじさい」などの花をかたどったお菓子もあれば、鮮やかな紅葉をイメージした和菓子など、シンプルながら自然をイメージさせるデザイン性に富んだ和菓子もある。日ごろ仕事で忙しさに追われている人も、たまには、和菓子を目で楽しみながら、お茶の時間を過ごしてみではいかがですか。気持ちがほぐれてリラックス出来るかもしれませんよにゃ