クラゲ刺症は、毒クラゲの触手に触れると発症します。
毒クラゲの触手には、毒液と刺糸を含む刺胞という袋があり、触手に触れると、肌に刺胞が突き刺さり、クラゲ毒が侵入します。
症状は、灼熱感を伴った鋭い痛みと、刺された部分が赤く腫れ、ミミズ腫れになることもあり、さらに水疱が生じることもあります。
重症の場合には、全身倦怠感、頭痛、吐き気、痙攣、などの全身症状が現れ、まれに死に至るケースもありますので注意が必要です。
毒クラゲに刺されたときの応急処置は、「消毒」と「クラゲ毒の除去」が基本です。
まず、やってはいけないこと。
患部を擦らないでください。まだ刺胞がくっついていて、擦ったことによってさらにひどい事になるケースが多いようです。擦らずに、刺胞が付いていたら慌てず剥がしてください。ぺりぺりぺりと。
次に、海水でよく洗い流してください。まだ刺胞が付いているかも知れません。
この時も擦ってはいけません。また、真水の方が良いかと思われるかも知れませんが、これは駄目です。クラゲは海の生き物ですので、真水は浸透圧の影響により刺胞が刺激されさらに刺胞から毒針を出すかも知れません。
「クラゲに刺された時はお酢をかけると良い」と聞く事がありますが、種類によってはこれまた刺胞を刺激してひどい事になる場合があります。沖縄などに生息しているハブクラゲには効くようですが…。
クラゲに刺された時の対処法として、「こうすると良い」と言われている事は多々あるかと思いますが、とにかくクラゲの毒には様々な種類があり、対処法もケースバイケースだと覚えておきましょう。
とにかく
「擦らない」
「海水で流す」事が共通したその場でできる対処法かと思います。
またクラゲの毒はタンパク毒です。単純に温めるか冷やすかしてたんぱく質の活動を抑えれば良く、特に温めて熱変性を起こしてしまえば良いのでしょうが、素人では処置などなかなか難しい事もあるかと思います。
薬は、抗ヒスタミン、副腎皮質ホルモンが効果があり、
一般薬でも売られているのですが
ひどい時は迷わずお医者に行きましょう。