sin cos tan(サインコサインタンジェント)って
“広く認知されているものの、普段の生活に使わない事”
“良くわからないまま、長年、放置してしまった事”
の表現の手段として、歌詞や文章で見かけたりしません?
定義では、三角比や三角関数で使われる『辺の比』のこと。
それぞれ日本語を思い出せず、調べる始末……
正弦(サイン): sinθ
余弦(コサイン): cosθ
正接(タンジェント): tanθ
あー、そんな言葉だった。
日本でも、中学校や高校で習うと思うけれど、結局、大人になったら使いにくいと言う人が大多数では無いだろうか…私の場合、CADでは使っていたけれど、生活には使った覚えがない。
それでも今でも、日本もオーストラリアも、学校数学では必須。
私が学生の時に覚えたのは
s(sin), c(cos), t(tan)を、それぞれのアルファベットの筆記体の小文字を使う方法!
初めて聞いた時、感動したなー、懐かしい。
(by 高校数学の美しい物語様ーいつも楽しく拝読しております!)
娘にも、小学生の時に教えたけれど、すっかり忘れていた(そりゃそうか)。
彼女がオーストラリアの中学校で習った 英語版の覚え方。
SO/H CA/H TO/A(ソ・カ・トゥア)
S---sin
C---cos
T---tan
O---opposite (対辺)
H---hypotenuse (斜辺)
A---adjacent (底辺)
『ソ・カ・トゥア』と教わるようで、
アルファベットそれぞれの発音に自由度が高い英語ならではだな〜と感心。
それでも忘れてしまった場合、これまた英語ならではの“ポエム調文章”での覚え方が、ちょっと悪口。
"some old hags, can't always hide, their old age"
(✳︎ババアは、常には隠せない、彼らの歳を)
✳︎hagsー(怪しい•魔女のような)老婆を表す悪い言い方………
日本にも、πや平方根の覚え方は、学校でも習うかな。
例えば、日本語でπを覚える時、
『産医師異国に向こう(3.14159265)』や、
『妻子異国に婿さん怖くなく(3.14159265358979)』が有名。
英語では“piem:パイェム (pi+poem)”と呼ばれ、ドラマ“相棒”でも、トリックに使われたのは、
『How I want a drink, alcoholic of course, after the heavy chapters involving quantum mechanics! (何が飲みたいかってアルコールに決まってる、量子力学に関する厄介な章の後はね)』
この文章の各単語のアルファベット数が、3.14159265358979となる。
ポエム(詩)のリズムを小学校低学年から習っている英語圏の子ども達に、この文章は覚えやすいリズムで、かつ面白い。
この後の数字にも、しばらく続く。
話は戻って、sin,cos,tanの話。
多くの生徒達は、公式は知っているものの
実際に何のために使えるのか頭に浮かびにくい為、
先生は、実際に全員で教室の外に出て、木の高さや建物の高さをお手製の分度器で測るという授業だったそうで、経験としてインプット…素晴らしい。
サイエンスならまだしも、数学で授業中に外で勉強は羨ましい。
こんな先生は、生徒達には人気だろうな〜。