ある同業種団体での経営計画のお話し | 御堂筋税理士法人スタッフのブログ

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コンサルティングに強い 大阪 御堂筋税理士法人 才木です。


先日、ある同業団体で経営計画について

お話しさせていただく機会を頂きました。

実は、弊社代表社員の小笠原が中心となり同団体の「経営全書」と

題した200ページを超える書物の執筆担当をさせていただきました。

同団体は、全国組織であるためこの「経営全書」を

会員企業に普及させるべく幹事会員メンバーがこの「経営全書」を

理解して、各地方支部にて講師として説明できるようにすることを

目的とした時間でした。


従って、今回の私の目的は二つ。

1.  経営全書に記載されている経営計画というツールをわかりやすく解説すること。

2.  参加者の皆さんが講師となった視点でのアドバイスを提供すること。

とういうことで3時間のレクチャーがスタートしました。


事務局の方からのリクエストもあり、

大きな章ごとに質疑応答の時間をとって進行することにしました。


そうすると、

1.  中期経営計画作成

2.  単年度計画作成

3.  実行管理の方法

という3部構成でのお話しです。


中期経営計画作成については、バーナードの組織存続の3要素が

中心概念であるとご説明しました。

まず、トップのすべきこととして、目的明示そしてコミュニケーション

その結果としてメンバーのやる気が存在していること。

目的とは、理念・ビジョン・そして中期目標であること。

ここをトップはじめメンバーでコミットメントすることの重要性を説きました。

そして、コミュニケーションとは、経営計画の実行管理そのものです。

組織の目標達成のための行動を調整することが経営計画の実行管理です。


具体的な中期経営計画の作成手順をご説明すると、

質問として、SWOT分析の強み列挙の場面で、

「自社には強みはないな・・・・」という消極的な意見しか出ない場合には?

回答として、そんなことはないはず!

今まで事業が継続できているのは、顧客が自社の価値に対価を支払って

くれているからです。従って、顧客の感謝の声を思い出して記入してみること

そして顧客に聴くことをお勧めしました。


次に年度経営計画について。

中期においても同様ですが、

1.  マーケティングについての目標

何といっても売上アップ・粗利アップの作戦が重要度80%は占めるのでは?

2.  イノベーションについての目標

3年後の主力商品を検討する。または現在の品質改善要求は?

3.  生産性についての目標

中長期の話しも重要だが、今年度の利益達成の視点での目標は?

4.  人材育成についての目標

企業内の真の資源は人のみ!人材採用・人材育成の目標は?

とこの4つの視点での課題のまとめそして実行スケジュール化の大切さを

お話しさせていただきました。

質問では、マーケティングの部分での販売促進フレームワークについて、

発生ルート別の接触率、受注率等の詳細な情報が本当に必要なのか?

回答として、経営の課題の80%が集客・売上の問題であるとすれば、

その原因分析に80%に相当する労力そして情報がそろっていることが必要だと。

ご理解いただけたようです。


そして、最後に経営計画の実行管理について

1.  月初における個人での振返り

2.  上司個別面談

3.  全体会議

4.  月内フォローアップ

という4サイクルチェックのお話しをさせていただきました。

質問ではありませんが、

・会議自体のあり方を考えさせられた。

・会議資料が不足していることに気づけた。

・個人の振返りの重要性は認識していなかった。

等々のご意見を頂きました。


最後に、レクチャーできますか?

という質問に対しては、実際に自分で実行していないので、

説得力を持って説明することが困難です。

という意見がありました。

これは、ポジティブに考えると今回の説明に説得力があった言う解釈。


参加者である全国の経営者の方々はとても熱心にお聞きいただき、

かつ同団体の経営がさらに良くするために真剣に議論される姿を拝見して

私自身の心も熱くなってきました。

今後は、弊社のスタッフも加わり同団体の会員メンバーへのサポートを

させていただくことになります。

大きな変化が起こりそうな予感で、とても楽しみです。


コンサルティングに強い 大阪 御堂筋税理士法人 才木でした。

 

 

 

 

 

 

 

 



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