私が所有するスジボリに使う工具の紹介だ。
以前にも載せたのだが、10年経って工具も増えたのでその改訂版だ。
タイプ別に紹介。まずはPカッターから。
オーソドックスな昔ながらのPカッターだ。写真はタミヤのPカッターⅡだ。
昔はこれ1つで全てをこなしていたようなものだ。
私が模型を始めた当時は、こういったPカッターとケガキ針くらいしか道具もなかったのだ。
しかし、今のようにスジボリに特化した工具が溢れている現在では、本来の用途のプラ板カットのためのスジ入れでしか出番はないだろうな。
ハセガワのラインエングレーバーだ。
パッケージの商品説明のとおり、高級Pカッターだ。上が「細彫り用」で「下が「太彫り用」だ。
飛行機のパネルラインなどかなり細い線を彫るための工具だ。パーツの際から彫れるように鉤爪状になっている。
昔の雑誌紹介で、「高いではなく高え!である」と価格を非難されていたが、発売当時で1500円、数十年経った今でも税抜き1600円だ。
高額化する一方の模型用工具の中において、リーズナブルな価格になってしまったことが時代の流れを感じるな。
カッターとデザインナイフ。
意外と思われるかもしれないが、これらも立派なスジボリの道具である。
私はデザインナイフで最初のガイドを彫って、それから別の道具で本彫りしている。
カッターでスジボリというかパーツに切れ目を入れると縁が盛り上がるので、それを利用して消えた凸線スジボリの復活方法が雑誌に紹介されてる。
次はケガキ針タイプだ。
ハセガワのモデリングスクライバー。
Pカッターが直線番長であるため、曲線を彫るのに重宝する工具だ。
昔と変わらず税抜き1300円のままなのが良心的と感じるが、ラインエングレーバー同様に昔が高すぎたのかもしれないが。
ウェーブのHGカービングニードルだ。
今現在、私が最も多用している工具だ。「買って良かった、もう手放せない三種の神器工具」の一つだ。
作業としては「ディテールの追加」ではなく、塗り分けの簡便さを兼ねた「外装の分割線」を入れる作業に使ったり、改造時の部品カットのラインを彫ったりと、自由度が高いケガキ針だ。
彫り込みの他には、ドリルで開ける穴位置の点を打つというポンチ代わりにも使っているし、隙間のカス取りなど、結構ラフに使っている。
税抜き定価500円という安価な工具なので、コストパフォーマンスに優れていて、使い勝手が実にいい工具だ。
次はエッチングソータイプだ。
月世のサテライトペンツールの一つペンライナーだ。
ペンタイプのスジボリ専用エッチングノコだ。
0.1、0.15、02mm幅の3本セットで1200円と、これもコストパフォーマンスに優れている。
最近の飛行機プラモのスジボリはこれとウェーブのカービングニードルしか使っていない。面積が小さいことが使いやすいのかもしれない。
ウェーブのグリップのこだ。
「のこ」と名が付いてはいるが、目が細か過ぎるため切断には不向き。切れないことはないが、おそろしく時間がかかるので、まず切断には使えない。
切断用のエッチングノコの前段階でのガイド用のスジボリを入れる道具だ。
これでガイドを引いて、それから別工具で本彫りをするといい。
エッチングノコギリ。
上がハセガワで、下がプロホビーの物だ。
単独で使うタイプや、デザインナイフやカッターのホルダーにつけて使うものなど、いくつかのタイプがセットになっている物だ。
パーツの切断には使ったが、スジボリに使ったことはない。
色々な形があるので場所によっては使い道があると思う。
次はチゼルタイプだ。
高いスジボリ工具の代名詞とも言える工具だ。
GSIクレオスのラインチゼルだ。
ホルダーと0.3mmの刃がセットになっている。
昔は2200円だったが、今は税抜き2600円に値上げされている。
他のサイズの刃や曲線用の刃は別売りだ。大体1本1000円程度だ。
1回で深く彫れるようなので、モデグラの別冊ではパーツの切断に威力を発揮すると紹介されていた。
ウェーブのマイクロチゼルセット。
基本はホルダーと4種類の刃(0.1、0.2、0.3、0.5)が別売りなのだが、バラで買うよりは安いのだ。それでも税抜き4200円だが。
BMCタガネが高い上に品薄でプレ値なので買った道具だが、下位互換というか廉価版だ。
シモムラアレックのホーリーだ。
柄を持つのではなく、刃を直接持って使うという逆転の発想で生まれた工具だ。
刃先と持ち手の距離が離れるほど彫る際にブレやすいから近くしたとのことだ。
1個あたり2000円。
タミヤのスジボリ超硬ブレード。
セット売りがないので、全部バラで買わないといけない。
上が刃で、左から0.1mm、0.2mm、曲線用のニードルだ。
クレオスのラインチゼルのようにホルダーに刃が付いていないので、選択の自由度はあるのだが、BMCタガネと同じ超硬タイプに分類されるので、刃が1本2000円以上するので、上のセット内容の定価で考えれば、紹介した中での一番高い工具である。
最後はおまけの目立てヤスリだ。
最初のガイドで使ったことがあるが、やはり模型に使うにはごつすぎるので、もう使わないと思う。
昔のはこちら。