イマイが発売した1/72バルキリーをバンダイが胴体や手首を改修したキットだ。

このキット、設定画の解釈がそうなのか、全体的なラインはアリイの1/100キットに近い。モールドなどはアリイキットよりもシャープだが、胴体などは似たようにずんぐりむっくりだった。

これは後発の1/100スーパーバルキリーの設計をコピーしたと思われる。

こっちのほうがカッコいいのだが、改修前の方が設定画には近いと思う。

 

中々に力強くてかっこいいのだが、まあ、悪くはないキットだよね。

ただこの「悪くはない」が曲者というか、始末が悪いという話で、要するに「良くはない」なのよ。

 

 

 

変形メカであることを無視して、人型としてのスタイルを追求したことは潔いとは思うのだが、筋肉付けすぎというか、逞しすぎて腕や胴体の前後幅がありすぎなのだ。

腕なんてハセガワのアーマードくらいのサイズじゃないかな。

 

とてもじゃないがスーパーバルキリーにするのは無理。

腕や脚をガウォークや可変キットから持ってこないと、ボリューム過多で破綻すると思う。

 

 

 

1/100と比べるとこうなる。

スーパーバルキリーとして開発された1/100キットは本体のボリュームがかなり抑えられていることは分かると思う。

ただネットで見たが、スタイルをいじってる人はいないようだ。

スーパーバルキリーにしてる人も、本体はそのままだった。

 

 

あと、一番気になったのがここ。

膝の取り付け位置がかなり前になっていることだ。

 

ボリューム調整はしなくても、ここだけは直したいかな。

 

 

発売当時は700円だ。1/100ガンダムと同じ。

今の700円ガンプラはEGガンダムとなる。

感想がEGすげえとなるか、昔は良かったとなるかは人それぞれだろう。

ただ、このボリュームで700円はお買い得だわな。

 

昔のキットで、この時期のタカラのダグラムやボトムズと同じで、関節のきつさに起因する合いの悪さや収まりの悪さが目立つのはご愛嬌だ。

そういう意味では、関節改造する素体としてはもってこいのキットと言えるだろう。

 

ただし今は700円じゃ買えない。

バンダイも値上げして定価が1400円とかになったかな。

中古でも2000~3000円だからね。それがネックだよな。