同社のファントムとは打って変わって、色分けは完璧に近いが、単純にF-15Eの塗装に助けられているだけだ。

 

 

 

韓国のメーカーなので、自国の飛行機をメインにキット化するのは当然だ。

そのためこのF-15Kが色プラ仕様で、米軍型のF-15Eはモデラー仕様として塗装前提のグレー単色のキットになっている。

童友社版はF-15Eの色プラ仕様だ。

 

F-15のキットとしては組み立てやすくて、素直ないいキットではあるが、やはり価格が問題。

安けりゃ文句なしなのだが、1/72のキットとしては高いのよ。

ガンプラに例えるとHGにMGの値段が付いてるような感覚。

まあ、ハセガワの量産型F-15Eは旧キットにRGの値段が付いてるようなものか。キット自体はプラモにGKの改造パーツが入ったような仕様だ。

 

それと韓国が戦闘機型のF-15を持っていないこともあって、戦闘機型のバリエーション展開を考えておらずファストパックが胴体に一体成型されているので、そこもマイナス。

 

またこのキット特有の問題点はF-15Eとの共有パーツの気を取られたのか、ウェポンを同一にしてしまったことだ。

F-15Kなんて韓国以外のメーカーは積極的に販売しようとは思わなないだろうから、スラムイーグルの名前の由来になった対地ミサイルのSLAMをこのキットに付けるべきだったとは思う。

 

まあ、2000円程度なら買う価値はある。

量産型F-15E系列のキットとしてはベスト。ハセガワと違って無改造で量産型が作れる分、遥かにマシだよ。

初心者にもお勧めではあるが、問題は売ってないことだな。