今日からバイファムの制作を開始する。

私のブログで扱ったキットの中では一番反響がいいので、読んでくれる方々に少しでも参考になるようにレットラ(「Let's TRYビギナーズ!」の略)風に細かく分かりやすく解説していこうと思う。


まずバンダイのラウンドバーニアンはその当時のポリキャップの形状や使い方の問題から、設定画と比べて肩の位置が低いのが欠点だ(まあ、1/144サイズで全関節にポリキャップが導入された初めてのシリーズなので試行錯誤の段階であり仕方がないのだが)。だが、全体的な形状は問題がない。そのため、肩の位置をあげてやるだけでもかなり良くなるのだ。


今回は、最初に胴体に対する頭と肩位置のバランスを決めて、それに合わせて脚を延長し、その上で脚とのバランスで腕の延長工作を行う予定だ。


最初は頭の工作から。


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形状的に全く問題がないので、首のポリキャップをボールジョイントに交換してやるだけだ。また頭の位置も問題がないので、この位置を維持する。


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頭の内部だ。この当時の1/144PCは特殊な物を除いて、88年の「逆襲のシャア」シリーズまで基本的に内径3mmの「A」と内径2.5mmの「B」の二種類の使い分けで関節を構成していた。これはPC「A」だ。「上を向く」「頭を左右に振る」といった単純な回転可動しかできない。


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上の状態から1/100ガンプラで使われていたPC-111の「D」に変更してやる。ありがたいことに軸経と幅が同じだったので無改造でそのまま取り付けることができた。ボールジョイントの軸に使っているのはウェーブのBJ-04プラサポの「1番」だ。軸経が2mmである。


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PCの上下厚が違うので、スペーサーをかまさないと頭の高さが変わってしまう。元のキットの高さを維持するために回転軸から首までの長さ(写真の赤く塗った部分)を測ったところ2mmだった。


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加工したパーツだ。左から3mmプラパイプを2mmの長さに切って、根元に接着したプラサポ。

真ん中が首パーツの内部で軸を受け止めるウェーブのPC-02の「D」を収まる形に切った物。

右が軸棒を切り飛ばして中心に2.5mm経の穴を開けた首のパーツだ。


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上記を組み合わせた状態だ。これで頭の高さを変えることなく、可動部をボールジョイントに変更できた。

これによってフレキシブルに動くので、首を傾げることが可能だ。


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首パーツの内側。軸をPCが受け止めている。スペーサーをかませたので、軸棒を首パーツに接着してしまっても問題はないのだが、何かの時のための保険でポリキャップを内蔵した。


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この加工によって、写真のように軸を引き出して可動範囲を拡大することができる。スリングパニアーが付くから、最終的には頭の可動はかなり制限されてしまうので、必要があるとは思わないのだが、さほどの手間がかかるわけでもないので一応の保険として加工した。


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位置の問題がないかチェックしてから、パテを詰めてポリキャップを固定する。

使っているのはタミヤの光硬化パテだ。パテを詰めて蛍光灯の光にに20~30秒当てれば硬化するので、こういう作業には便利だ。

すぐに硬化してくれるので、ハミ出しや余分をナイフで削いでやれば、作業完了だ。


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胴体側はプラサポが入るように切り欠きを作った。


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首パーツを付けた状態。頭の可動軸はこの位置がデフォルトだ。プラパイプでストッパーを付けたので、これより下に下がることはない。


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使い道があるとは思えないが、軸棒をこのように上に引き出すことができる。


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頭を付けた状態。元キットと見た目を変えずに可動部だけを変更した。


次回は胴体の加工だ。



以上、いかがだろうか。

細かく説明すると、どうしても写真が多くなって、長くなってしまうが、どうか逃げずにお付き合い頂きたい。


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