芽球とは、もっとも 幼若な血液細胞のことを指します。
ということで、芽球といってもいろいろな芽球があります。
イライラするのですが、仕方ない事情があって、リンパ芽球と骨髄芽球、なかなか目でみて区別ができない訳ですよ。
急性骨髄性白血病でも急性リンパ性白血病でも芽球とか白血病細胞とか言いますが、言葉は同じでも違うのですよ。
しかも、これが区別がつきにくいのです……、これだけでは。
リンパ球も好中球も同じ白血球の仲間ですからね~。
ある程度の量になれば、フローサイトメーターの検査で区別することも可能です。
しかし、フローの結果が読めなければ、ここでも誤診が発生することもたまにあります。
実際にありました。
赤芽球はまあ、赤血球の幼若細胞ですので、区別はつきます。
これはいわゆる「芽球」とは違います。
骨髄中の芽球の量と末梢血中の芽球の量についても、
通常は骨髄中で芽球がある程度増えると血液中にでてくる場合が多いです。
例えば骨髄中で15%くらいになって末梢血に1%くらい出ているとか。
ですから、末梢血中に芽球がない場合は血液検査の項目に芽球(Blast)の表示がありません。
しかしながら時々は逆(末梢血の方が多い)の場合もあるし、あんまり差がない場合もあります。
病院によっては、血液検査の際に芽球が出ていても「芽球」の表示はせず、「その他」とか「Other」とか表示するようです。
コメントのところに、芽球様細胞とか記載される場合もあるようです。
骨髄検査の芽球の割合の問題点はまた……そのうち。