以下も転載です。

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2,抗がん剤中の方(ビダーザ含む)
 

抗がん剤の類は自律神経系の機能を害するので便秘を引き起こします。
さらに抗がん剤の吐き気を押さえる制吐剤もさらに便秘を誘発します。
そして抗がん剤が効き始めると通常血球減少が起こりますが、すると当然のことながらさらに内臓の働きが悪くなります。

それなのに、それに加えて、体にいいからと「玄米」だの「雑穀米」だの消化に悪い、繊維の多いものを食べたらどうなるか、結果は想像に難くないでしょう!便秘!
 

便秘で硬くなった便は肛門周辺を傷つけやすい(切れ痔)ので炎症につながり、排便時のいきみも肛門周辺の組織のうっ血(疣痔)を招いてしまいます。

また消化が悪いと逆に下痢を起こしてしまう場合もあります。下痢なら軟らかい便だから痔にならないのでは?と思うかもしれませんが、下痢による刺激を受けたり肛門を頻繁に拭いたりすることで粘膜が傷つき、細菌が肛門と直腸の境目に入り込んでしまうと、あな痔(痔ろう)になることもあります。好中球の少ない方にとっては致命傷になりかねません。

患者さんで、玄米や雑穀米を常食していた方がいらっしゃいました。この方は結局痔瘻で手術が必要になってしまい、MDSの治療が後回しになってしまいました。

健康によさそうなものって、元々病気で治療中の方のためのものではなく、健康で太りすぎな方の健康にいいということです。極端な食生活は病気の治療の足を引っ張ることにもなりかねません。
常識的な食事を常識的に食して下さいね!健康食品の類は、健康な方々のものと了見しておいた方が無難です。
何かやりたければ、必ず主治医にご相談を!

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