世上、様々な食餌療法があるようです。
私もダイエットの時に、かなり偏った食生活を送った経験があります。
なんたっても、10数キロ落とすダイエットを今まで4回もやった無茶な人間ですから……。
だったら二度と太るなよ~!!!といいながら、今度はどうしようかと悩んでいます。
と、ふざけた話は置いておいて……、骨髄異形成症候群の患者さんの中にも食餌療法を取り入れていらっしゃる方がいらっしゃいますし、よく質問もされます。
私は常日頃からみなさんに、バランスのとれた食生活を心がけて下さい。好中球が200を切ったら、生ものは厳禁です。などとご注意していますが……。
中には極端に動物性タンパク質をとらない食餌療法を行う患者さんもいます。曰く「先生が動物性タンパク質をとると血が汚れるというんですよ~」とか。鶏肉と、大豆だけをとっている方も。その「先生」とやらは一体今までに何人の骨髄異形成症候群の患者さんを見たことがあるのでしょうか??また一体本当に骨髄異形成症候を治した(完治させた)ことがあるのでしょうか??
まあそれはさておき、動物性タンパク質を一切「とらないという食餌療法は結構人気があるらしいですが、今まで私が知っている限りでは全員が血球が低落していたました。特にヘモグロビンが。血小板も、中には白血球も低下していた人もいらっしゃいました。
作る能力が低くなっているのに、さらに材料を入れてやらなければさらに減るのは必定!!
お願いです、どんなに権威があるようなことを言っていいても、所詮は素人です。病気になるといろんな人が善意やお金儲けでいろいろなものを勧めてくれます。試してみる分にはいいですが、のめり込まないで下さいね~!!!!!
漢方薬も同様です。いろいろなものを処方されたり、ご自分で高額のものを購入したりしている方もいおらっしゃいます。しかし、論文で報告されたものは、76歳女性の不応性貧血(RA 低リスク)による貧血・血小板減少に十全大補湯加膠飴が奏効した1例だけです。漢方でも今のところ骨髄異形成症候群に対してそれほどの効果があるものは発見されていないようです。
漢方の中にあるいは西洋のハーブの中にも有用なものが沢山あって、多くの研究者たちがその中から多くのいわゆる{薬」を発見してきました。今でもそのような研究を続けている人たちはいます。効果がありそうなものはみんな片っ端から研究しています!!その中から発見された薬もありますよ~!!みんな必死ですから。
気休めなら良いのですが、みなさん結構高額なお金を使ってらっしゃるようで……。特に低リスク群の経過観察組に多いですね~!!!たまに(1ヶ月に1回くらい)病院に行って、血液検査だけ繰り返していると不安になるみたいですね。
とにかく、ウチの患者さんは常にバランスを心がけて下さいね~(他の方には干渉できないので)。食餌療法には特に要注意ですよ~!!!お願いだから、肉、食べて下さいね!!!