東京血液疾患診療所、やっと少し落ち着きました。

みなさん、病院じゃないみたいとか美術館みたいとか、ホテルみたいと喜んで通って下さっています。良かった、とっても喜んでもらえて!!

私の好きなイングリッシュ・コロニアル風の内装です。

まあ、見た目も素敵な診療所ですが、本当に素敵なところはスタッフです!!!

 

コアメンバーは選りすぐりです!!

新百合時代の「チームMDS」のメンバーが集結しています。

というよりも、病棟看護師長飯塚、外来看護師長武内、薬剤師長松川、検査技師長柏木と私(山元)、自称「チームMDS」のメンバーと緒方先生とで作った診療所です!

 

骨髄異形成症候群は難しい病気です。本当に人によって様々です。

検査も診断も難しく、治療も様々で、患者さんの数だけあると言っても過言ではありません。

しかし、「チームMDS」は緒方先生のとても細かいオーダーに対応できるメンバーです。突然のオーダー変更でも大丈夫です。内科的な治療はとても違いが分かりにくいですが、これが生きて家に帰れるか、亡くなってしまうかの違いになります。

 

東京血液疾患診療所は骨髄異形成症候群の患者さんの中でも特にベリーハイリスク、つまり白血化した患者さんが多いので、さりげなくみえて、細心の治療が行われています。ある患者さんが「緒方先生って職人さんみたいですよね~!!検査の結果を見ながら、毎日、毎日いろいろと治療を変えていくんですよ~。」っておっしゃっていましたが。それがこれほど多くのベリーハイリスク患者さんを長く看ることができる理由なのです。ほかの施設で余命宣言された方が沢山いらっしゃいます。2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月くらいですかね、ベリーハイリスクの方が言われているのは(それ以上は中リスクから低リスクの方用?)。以前、日血でも発表しましたが、ベリーハイリスクの方の生存率は骨髄移植よりも私たちの施設の方が遙かに高いです!!それ以降ももっと生存率は上がっています。その上、QOLはもっと違います!!

 

しかしどれほど多くの患者さんやご家族から感謝の言葉を頂いても、亡くなる患者さんがいなくなる訳ではないです。それでも、なんとか一人でも多くの方になるべく長く生きていただきたいと考えて、本当に考えて考えて、いろいろと研究して、いろいろと試して、みんなで緒方先生の治療を支えていきたいと思っています!

亡くなった方々への思い、無念さ、悔しさが私たちの原動力です。緒方先生はじめ、私たちはその悔しい思いをいつも忘れることはありません。それを常に未来に繋げて行きたいと思っています。