"いただきます"

普段、何気なく使っている言葉。



かなり前の事だけれど、『学校でいただきますと言う必要ない』と親に言われ
"いただきます"と学校で言えない子がいると
テレビで見たことがある。


そんな事があるのか?とビックリしたが
"いただきます"の本当の意味も親が知らないのなら
子供が言えなくなるのも仕方がない…のかもしれない…。


でも『いただきますと学校で言わなくていい』と子供に伝えるのって
親としてはなんとも悲しい…。



"いただきます"


この言葉って、“ご飯を作ってくれる人だけ”に言う言葉ではなくて。


ご飯を作ってくれた人たちに感謝をするのは当然だが
献立の中の野菜・動物などの食材
そしてその食材を作ったり関わってきた方達に感謝をする。


それが"いただきます"の言葉になって感謝を表すんだって。


私達は食材の命をいただき
私達の血や肉となっている事を忘れてはならない。




例えば調味料であるバター。

まずバターになるためには牛からの牛乳が必要。


牛を育てる為には畜産農家の方々や牛の健康を守る獣医師さん
牛を受胎させる家畜人工授精師さんなど関わっている。
(あくまで私の知る限りだと)


牛は草や飼料を食べる。

牛も牧草などの食物の命をいただき
さらに飼料も多くの人達の手がかかっている。


そして牛乳からバターにするのにも多くの人の手が必要。


牛乳を絞り出すための機械
バターを作るための機械だって人の手がかかっている。


結局は私達の元にバターが来るのに、色んな大勢の方々の協力を経て
私達の元に食材となって来ている。


しかもバターは食材の一つだとすると…

一食分の料理でさえ、予想以上の大勢の方々が関わり
そして食材の命をいただいているのだ。


もちろんここまで考えなくてもいいけれど
それでも食材の一つ一つ、そして料理となって私達の元に来るまで
関わって下さる方たちに感謝したい。


私達の子供にも心から感謝をして"いただきます"と
言えるようになってもらいたいな。


もちろん!

"ごちそうさま"も。


そうやって日々感謝することのできる人は、きっと一生幸せ☆