2024.7.13

すずかけの道、1日目の続きです。

 

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高野山奥之院でのお勤めの後、

天河大辨財天社での正式参拝に向かいます。

 

 

途中、すずかけの道に点在する

役行者や空海のゆかりの地にも赴きました。

 

↑天狗木峠の役行者像

皆で読経をいたしました。

 

 

野川弁財天

 

 

野川弁財天には、空海と水の珠の言い伝えが残されています。

ちょっと変わった愛嬌のある狛犬さんにお迎えされました。

 

 

 

こちらでのお勤めを終え、

バスは再び天川村に。

 

 

お昼ごろに天河大辨財天社に着きました!

実に27年ぶりです。

 

 

 

この鳥居も変わっていません。

 

私は20代の頃、ご縁があって天川村に

1週間ほど滞在したことがあります。

 

その時に泊まった宿は神社の敷地内と

言ってもいいくらい至近にあって、

滞在中は毎日周辺を歩いて散策していました。

 

まわりの様子や雰囲気も何となく覚えていました。

 

当時泊まった民宿は「びわ」と言うのですが、

残念ながらだいぶ前に閉業してしまったそうです。

でも、建物だけは残っていて懐かしかったです。

 

 

天川村は山も川も近く

今でも自然のそのままが多く残っています。

 

当時、あちらこちら散策をしていたら

川と川が合流する場所で、

とても氣持ちのよい場所を見つけました。

 

本当に氣が良くて、水も景色も美しくて、

近くの河原にいつまでも座って過ごしていたことを

今でも覚えています。

 

天川に行ったら、もう一度あの場所に行ってみたい、

でも今回は無理かな~と思っていたら、

 

 

何と、行けました!!

 

その場所は

天河大辨財天社禊殿の対岸にありました。

 

 

 

思い出の場所の前に、

まずは禊殿(みそぎでん)から。

 

 

禊殿は天河大辨財天社本殿から徒歩10分ぐらいで行けます。

本殿での正式参拝の前にお勤めをさせ頂きました。

 

 

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禊殿は高倉山をご神体として、

経津主神・宇迦之御魂神、国之常立神がお祀りされていました。

国之常立神は天地災害を鎮める大神として、「ガイア(地球)神」とも呼ばれています。

 

 

 

 

 

そして、思い出の場所はここです。↓

 

image

 

もっと近寄ります

 

私が覚えている当時の風景からは

だいぶ変わってしまいましたが、

奥に見える六角形の岩。この場所に間違いない。

 

この場所は、山上川と弥山川交わる場所でした。

平成23年の台風の影響で土砂崩れがあり

川の流れも大きく変わってしまったとのことです。

 

私の記憶では、もっと川の水がたわわにあって

いま人がいるところにも水がありました。

 

のちにどなたかのブログに書いてありましたが、

このあたりの水は、

川の流れが止まっている不思議なところで、

流れがないのに水は淀むことがないという

神秘的な場所だったそうです。

 

そういわれてみれば、川の合流点なのに静かで、

とても美しい場所だったことを覚えています。

 

現在は禊殿の近くから、見下ろすように眺めていますが、

当時(27年前)は、高台にはなっていませんでした。

地続きで、河原のほとりで座って眺めていられました。

 

禊殿の御祭神の国之常立神は

天地災害を鎮める大神として、

「ガイア(地球)神」とも呼ばれています。

 

平成23年の台風による水害では、

このあたり、特に禊殿付近はたいへんな被害だったそうです。

身を挺して集落を守って下さったのかもしれないですね。

 

 

川が交わる先端に向かって法螺を立てる皆様。

その後ろで、私は独り昔の思い出に浸っておりました。

 

 

 

 

さて、

思い出に浸っていた禊殿を後に

次は、天河大辨財天社での正式参拝に向かいます。
 

秩父曼荼羅小屋十周年の特別参拝でしたので

宮司様のとても丁寧な祝詞の奏上がありました。

 

そして、今回は

めったにないという昇殿参拝がかないました。

 

写真はネットからお借りお願い

 

 

階段を昇り最上段の御神殿の前に座して

お勤めをさせて頂きました。

 

皆で一心に唱える真言やお経に包まれていると

感謝の想いが神仏に共鳴するような…、

心にグッとくる不思議な感覚になりました。

 

この場にいるからこそ感じる事が出来た体験、

本当にありがとうございます。

 

 

参拝が終了し、

続いて、神楽殿にて巫女舞の奉納でした。

 

曼荼羅小屋の伝承会員で巫女のAさん

 

 

本当に神々しく素晴らしい巫女舞でした!

 

彼女とは移動のバスで隣でした。

舞をしている時は、御神殿の一点を見つめ

ただ一心に舞っていたそうです。

神様の前に立つので、

少し食事の制限もしていたと言っていました。

(舞っている時だけが本番ではないのですね!)

 

Aさんはこの度、小先達に補任されました。

 

出身が私と同じ北海道

普段は年相応の可愛らしい方です♪

 

 

終始神聖な氣に包まれた

天河大辨財天社の正式参拝は無事に終了。

 


 

山上ヶ岳の女人結界門


続いては、

役行者が開いた修験道発祥の地、

山上ヶ岳の女人結界門の前まで行きました。



昔はもっと多くの行場が女人禁制だった

そうですが。

 

近年、女性の修験者が増えていることもあり、

そういった場所はだんだんと少なくなっていると

言われているそうです。

 

続いて山上ヶ岳の遥拝場に移動してお勤め。

 

私は後方で読経の列にて、

発祥の地での氣分を味わいます。

 

 

 

この後に、大峯山母公堂へ向かいます。

 

こちらには、役行者の母「白専女(しらとうめ)」が

お祀りされています。

 

 

大峯山母公堂は、役行者が自分の身を案じて追ってくる

母のために洞川の人たちに頼んで建ててもらった庵。

母が危険な山に入らないよう建てた

「女人入山禁止の結界門」が1300年以上今も

守り続けられているのが「女人禁制」の

始まりなんだそうです。

 

 

 

つづいて、本日の最後、

修験の根本道場である大峯山龍泉寺に到着

 

 

 

龍泉寺にて無事にお勤めを修了。

徒歩にて宿に向かい、本日は終わり。

 

 

2日目(7.14)につづく。

 

 

***

 

宿近くの温泉街。夜の一枚、風情があります。

 

 

 

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